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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅に3日続伸、朝安後は押し目買い優勢 (4月19日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18327.33
高値  18467.73(14:26)
安値  18327.33(09:00)
大引け 18432.20(前日比 +13.61 、 +0.07% )

売買高  19億5291万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3172億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅ながら3日続伸、朝安後切り返す
 2.英国メイ首相の総選挙実施表明も影響は限定的
 3.欧米株安や円高が重荷も値ごろ感から押し目買い観測
 4.任天堂の上値追い継続、ソフトバンクも上昇歩調に
 5.売買代金も3日ぶりに活況の目安とされる2兆円を上回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは113ドル安と反落。ゴールドマン・サックスなどの決算が予想を下回ったことが嫌気された。

 東京市場では、朝安後に買い優勢となった。日経平均株価はプラス圏とマイナス圏を往き来したが、大引けは小幅ながらプラス圏を維持している。

 19日の東京市場は、朝方はリスク回避の売りに反落して始まった。前日の欧米株市場が総じて軟調、英国のメイ首相がEU離脱推進に向け6月に総選挙を実施すると表明したことなどが波紋を広げ、円高と相まって主力株中心に買い手控えられた。しかし、その後は突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いが相場を支える展開に。朝安後に切り返した後は再び売り直され、前引けは小幅安で着地したものの、値上がり銘柄数の多さが目立った。テクニカル面で売られ過ぎ感が強く、国内機関投資家とみられる買いが観測され、後場後半はプラス圏で推移した。業種別には前日に売られた水産や電機セクターなどが買われ、海運や陸運株が軟調だった。売買代金は活況の目安とされる2兆円を3日ぶりに上回った。

 個別では、任天堂<7974>はきょうも売買代金トップで4連騰、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。ファナック<6954>、ソニー<6758>も堅調。イソライト工業<5358>、スミダコーポレーション<6817>などが値を飛ばし、enish<3667>も伸び悩んだとはいえ商いを大きく膨らませて大幅高。日本写真印刷<7915>、サッポロホールディングス<2501>、協和発酵キリン<4151>なども高い。
 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、NTT<9432>、JT<2914>も冴えない。日本郵船<9101>も売りに押された。ヤマトホールディングス<9064>が大幅安となったほか、北の達人コーポレーション<2930>も値を下げた。KLab<3656>、沢藤電機<6901>が下落、飛島建設<1805>、京浜急行電鉄<9006>なども安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約43.80円。うち29円はソフトバンクとファナックの2銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はヤマトHD <9064> 、郵船 <9101> 、JR西日本 <9021> 、商船三井 <9104> 、大林組 <1802> 。5銘柄の押し下げ効果は約円。うち3円はヤマトHD1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)電気機器、(3)サービス業、(4)情報・通信業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)陸運業、(3)空運業、(4)石油石炭製品、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△中部飼料 <2053>
 前期経常を14%上方修正、配当も2円増額。
△イオンファンタジー <4343>
 3月既存店売上高は10.4%増と4ヵ月連続で前年上回る。
△KOA <6999>
 三菱UFJモルガン証が「強気」に格上げし、目標株価を1270円→1600円に増額。
△協和発酵キリン <4151>
 完全ヒトモノクローナル抗体の第3相臨床試験の結果を発表。
△アイフル <8515>
 金融緩和期待を追い風に底入れ反騰局面へ。
△かどや製油 <2612>
 前期配当を5円増額修正。
△ダブル・スコープ <6619>
 リチウムイオン電池市場の拡大加速で商機。
△富士紡ホールディングス <3104>
 PER8倍台の割安に注目し押し目買い。
△S Foods <2292>
 ドイツ証が目標株価を3600円→4100円に増額。
△サイゼリヤ <7581>
 好業績を評価する買いが続く。
▲ヤマトHD <9064>
 未払い残業代支払い計上で前期営業利益は計画を下振れ。
▲トヨタ <7203>
 不透明感増す海外情勢、108円台の円高を嫌気。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イソライト <5358> 、(2)スミダコーポ <6817> 、(3)中部飼 <2053> 、(4)Dダイニング <3073> 、(5)イオンファン <4343> 、(6)enish <3667> 、(7)イーストン <9995> 、(8)KOA <6999> 、(9)日写印 <7915> 、(10)エンプラス <6961> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ローツェ <6323> 、(2)インベスC <1435> 、(3)ボルテージ <3639> 、(4)沢藤電 <6901> 、(5)大建工 <7905> 、(6)デザインワン <6048> 、(7)ダイセキS <1712> 、(8)トランザク <7818> 、(9)コシダカHD <2157> 、(10)ヤマトHD <9064> 。

【大引け】

 日経平均は前日比13.61円(0.07%)高の1万8432.20円。TOPIXは前日比0.11(0.01%)安の1471.42。出来高は概算で19億5291万株。値上がり銘柄数は1043、値下がり銘柄数は820となった。日経ジャスダック平均は2909.43円(13.89円高)。

[2017年4月19日]

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