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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イオンファン、KOA、協和キリン

イオンファン <日足> 「株探」多機能チャートより
■中部飼料 <2053>  1,240円  +109 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 中部飼料<2053>は大幅高で4日続伸。同社は18日午前に17年3月期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を1700億円から1710億円(前の期比0.5%増)へ、経常利益43億円から49億円(同31.3%増)へ、純利益29億円から34億円(30.3%増)へそれぞれ増額した。前日に続いて、業績上方修正を評価した買いが入ったようだ。主力の飼料事業で、畜産飼料の販売数量が計画を上回ったことに加え、原料ポジションが改善したことや、水産飼料の戦略製品の販売が引き続き好調だったことが寄与している。17年3月期の期末配当予想は前回予想の9円を11円(前の期9円)に増額した。中間期配当9円(前年同期9円)と合わせた年間配当は20円(前の期18円)となる。

■イオンファンタジー <4343>  2,800円  +201 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 イオンファンタジー<4343>が急反発。18日の取引終了後に発表した3月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比10.4%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。商品売り上げが同6.6%増と昨年9月以降の好調を継続したほか、遊戯機械売り上げが10.7%増、遊戯施設売り上げが同9.9%増と好調だった。なお、曜日調整後の既存店売上高は同10.2%増となり、13カ月連続で前年を上回っている。

■KOA <6999>  1,504円  +95 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付でKOA <6999> の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を1270円→1600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、電動車両化やエレクトロニクス制御の拡大を背景に、車載向け固定抵抗器が成長路線に入ったと評価。また、一般産機向けや白物家電向けなども含め、レガシー製品の需要が幅広い領域に渡って回復してきたことも今後の業績好転を支えると指摘している。同証券では、18年3月期の連結営業利益を32億円→40億円、19年3月期を36億円→44億円にそれぞれ上方修正した。なお、為替前提は1ドル=110円に設定している。

■協和発酵キリン <4151>  1,825円  +100 円 (+5.8%)  本日終値
 協和発酵キリン<4151>が3連騰となり、年初来高値を更新した。同社はきょう、欧州子会社や米社と実施した成人X染色体遺伝性低リン血症(XLH)を対象とした完全ヒトモノクローナル抗体「burosumab(KRN23)」の第3相臨床試験の結果を発表。主要評価項目を達成したとしていることが買い手掛かりとなったようだ。有効性に関する結果では、burosumab投与群での関節のこわばりの改善は統計学的に有意と判断され、運動機能と痛みについては改善傾向がみられたとしている。なお現在、14人の成人XLH患者を対象に、XLHにみられる病理学的変化である骨軟化症の改善の評価を目的に、骨生検の実施を伴うオープンラベルの骨評価第3相臨床試験を別途実施しているという。

■アイフル <8515>  337円  +17 円 (+5.3%)  本日終値
 アイフル<8515>が続伸。底値模索が続いていたが、前週末14日と週明け17日に“並び赤”と称される連続陽線を示現、翌18日にマドを開けて買われ底入れ反騰を明示している。ここ日米ともに長期金利が低下傾向にあり、国内では10年債利回りが直近0.00%に下落している。政府は日銀の次期審議委員に「リフレ派」の片岡剛士氏を提示、政策委員会は一段とハト派色が強まるとの見方が強まっている。同社などノンバンクセクターは金融緩和効果が調達資金コストの低下という分かりやすい収益面の追い風となることから、株価に浮揚効果を与えている。

■かどや製油 <2612>  5,530円  +260 円 (+4.9%)  本日終値
 18日、かどや製油 <2612> が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の110円→115円(前の期は60円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調や最終利益の40%をメドとする配当性向を踏まえ、株主への利益還元を増やす。同社は1月30日に前期最終利益を4期ぶり最高益に上方修正するとともに配当も40円増額していた。今回さらに増額したことで積極的な株主還元姿勢を評価する買いが向かった。

■ダブル・スコープ <6619>  1,508円  +50 円 (+3.4%)  本日終値
 ダブル・スコープ<6619>が3日続伸。韓国に生産拠点を有することで、地政学リスクが意識され4月初旬から中旬にかけて株価は大幅な調整をみせた。しかし、1300~1400円のゾーンでは引けにかけ買いが厚くなる陽線が目立ち、ここ数日は売り物も枯れて出直り急となっている。リチウムイオン電池用セパレーターの専業メーカーでコスト競争力の強さが特長。車載用リチウムイオン電池市場の拡大が加速するなか、同社は中国、米国のほか、今後欧州需要を取り込むことが予想され生産設備増強を急いでいる。

■富士紡ホールディングス <3104>  2,954円  +89 円 (+3.1%)  本日終値
 富士紡ホールディングス<3104>は後場に入って一段高。株価は、1月31日に年初来高値の3590円をつけて以降、下落トレンドが続いていた。ところが、4月17日の年初来安値2781円で底打ちして反騰に転じる可能性が浮上してきた。PERは8倍台と依然として割安水準にある。同社は今年1月31日に、2021年3月期を最終年度とする中期経営計画「加速17-20」を策定。利益を重視した重点3事業(研磨材、化学工業品、繊維)の成長加速を基本方針とし、(1)収益性の高い研磨材・化学工業品事業の積極的な拡大、(2)繊維事業の構造改革による収益力向上と反転攻勢、(3)成長加速に向けてのホールディングス機能の強化――を推進する。最終年度の連結業績目標は、売上高700億円(16年3月期は381億1700万円)、営業利益100億円(同36億2400万円)を目指す。

■S Foods <2292>  3,390円  +85 円 (+2.6%)  本日終値
 S FOODS<2292>が3日続伸し新高値。ドイツ証券は18日、同社株の投資判断の「バイ」を継続するとともに、目標株価を3600円から4100円に引き上げた。18年2月期は、米国で食肉加工事業を行うAurora Packing社(オーロラ社)や北海道豚肉事業などの利益成長基盤拡充とそれに伴う取扱商品の増加の効果を見込んでおり、営業利益予想を107億円から113億円へ増額修正している。オーロラ社や北海道豚肉事業に関しては、中長期的にも追加投資による事業拡大が可能とみている。

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