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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ディーエヌエ、任天堂、三井不

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■S Foods <2292>  3,245円  +125 円 (+4.0%)  本日終値
 S Foods<2292>は4日ぶりに大幅反発。同社は14日引け後、18年2月期の連結業績予想を発表した。売上高3100億円(前期比10.2%増)、経常利益120億円(同10.7%増)と2ケタの増収増益で、5期連続で過去最高益を更新する見通し。製品事業では、「こてっちゃん」シリーズの知名度の高さを生かしたマーケティング戦略により、販売力の底上げを図る。グループ企業それぞれの強みを生かし、グループ内企業の垣根を越えた協力関係を促進し、従来攻め切れていなかった販売チャネルへの浸透を進める。また、グループ横断的な品質保証体制の構築とフードディフェンス体制の強化により、得意先および社会からの食品の安心安全への要求の高まりに応えていく。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,297円  +80 円 (+3.6%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>が5日ぶり反発。同社とヤマトホールディングス<9064>傘下のヤマト運輸が16日、国家戦略特区である神奈川県藤沢市の鵠沼海岸、辻堂東海岸、本鵠沼の各エリアで、自動運転社会を見据えた「ロボネコヤマト」プロジェクトの実用実験を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の実証実験は、自動運転を想定しているが、原則としてドライバーによる有人運転を行う。ただ、ドライバーは荷物の発送や受け取りに関与せず、顧客が自身が荷物を車両から取り出すようにするサービスで、期間は4月17日から来年3月31日まで。車内に保管ボックスを設置した専用EV(電気自動車)車両を使用し、受け取り時間帯を10分刻みで指定でき、望む時間帯に望む場所で受け取ることができるオンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と、地元商店の商品をインターネット上で一括購入し、運んでもらうことができる買い物代行サービス「ロボネコストア」の2つのサービスを実施する。

■任天堂 <7974>  26,505円  +745 円 (+2.9%)  本日終値
 任天堂<7974>は続伸。全体相場とは軌道を異にした上値指向にある。地政学リスクが意識され、為替も円高傾向を強めるなか、海外情勢に左右されにくい独自の成長路線を走るゲーム関連株が相対的に強い動き。新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が店頭で品薄状態が続くなど想定を大きく上回る人気となっている同社株はその筆頭格。売買代金は前週末に続き、東証1部上場企業のなかでトップとなっており、引き続き物色人気の高さを物語っている。みずほ証券やエース証券など国内証券が相次いで強気の投資評価と目標株価を打ち出していることも追い風となっている。

■わらべ日洋 <2918>  2,665円  +67 円 (+2.6%)  本日終値
 わらべや日洋ホールディングス <2918> が続伸し、年初来高値を更新した。同社は14日大引け後に決算を発表。17年2月期の連結経常利益は前の期比29.0%増の43億円になり、続く18年2月期も前期比9.2%増の47億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は主要顧客セブンイレブンの売上拡大を背景にチルド弁当などの販売が伸び、2期連続の増収増益を見込む。09年に記録した過去最高益47億7200万円も視野に入っており、好調な決算を評価する買いが向かった。

■三井不動産 <8801>  2,469.5円  +55 円 (+2.3%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手をはじめ不動産株に買いが集まった。円高や株安の流れとは対照的に地政学リスクへの警戒感などが債券などの安全資産に投機資金を誘導しており、長期金利は再びマイナス圏入りが視界に入ってきた。直近では日銀が国債買い入れ額を据え置きマーケットに漂う減額観測を払拭、金利低下への思惑が再燃している。有利子負債負担の低減や資金調達コストの低下が不動産株には追い風となっている。

■イーグル工業 <6486>  1,421円  +24 円 (+1.7%)  本日終値
 イーグル工業<6486>が4日ぶりに反発。東海東京調査センターが14日付でレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を1330円から1680円としたことが好材料視されたようだ。同証券では、17年3月期第4四半期(1~3月)売上高は前年同期比2.4%減と前年を下回るものの、18年3月期第1四半期(4~6月)以降は増収基調に回復すると予想。カーエアコン用コンプレッサー向けメカニカルシールや半導体製造装置向け磁性流体シールなどの売り上げが増加しているほか、舶用部品は低迷が続くものの下げ止まり感が出ているとして、業績は最悪期を脱したと判断している。また、M&Aによる押し上げ効果も出ており、18年3月期営業利益は前期比7.7%増の112億円になると予想している。

■リクルート <6098>  5,600円  +70 円 (+1.3%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>、ウィルグループ<6089>、パソナグループ<2168>、エン・ジャパン<4849>、テクノプロ・ホールディングス<6028>など人材サービス関連株に高いものが目立つ。海外情勢の影響から主力株が手掛けにくい相場環境にあって、「働き方改革」など国策に乗る内需の成長株セクターとして継続的な買いが流入している。企業の人材不足は顕著であり、2月の有効求人倍率は1.43倍と高原状態が続いている。安倍政権主導による「働き方改革」では長時間労働の是正により、一人当たりの最大労働時間を減らす方向にあることで、企業側は労働力を確保するための人材を外部に求める動きにつながっていくとの見方が市場では強い。

■メタップス <6172>  3,030円  +38 円 (+1.3%)  本日終値
 メタップス<6172>が続伸。同社は14日取引終了後、17年8月期第2四半期累計(16年9月~17年2月)の連結決算を発表。売上高は63億1800万円(前年同期比2倍)、営業損益は3億8300万円の黒字(前年同期2億8600万円の赤字)、最終損益は2億7100万円の黒字(同4億200万円の赤字)とトップラインの大幅な伸びとともに、損益も急改善しており、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。業績改善に伴い同四半期決算短信で「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消したことも買いを後押しした。このほか、みずほフィナンシャルグループ<8411>らと資本・業務提携し、ビッグデータを活用した決済ウォレットアプリ事業の新会社設立を発表したことも株価を強く刺激している。

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