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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ローツェ、アカツキ、ペプドリ

ローツェ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ローツェ <6323>  2,571円  +500 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 17日朝、ローツェ <6323> が業績修正を発表。18年2月期の連結経常利益を従来予想の36.4億円→41.7億円に14.5%上方修正し、減益率が20.4%減→8.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。韓国子会社でガラス基板搬送機の一括受注を獲得し、売上が計画を30.2%も上回ることが寄与。なお、利益については一括受注装置が新規品であり開発工数が増加していること、短納期であることを踏まえ、人件費や経費の増加を見込んだ数値となっている。同社株は10日に発表した今期減益見通しを受けて、前週末14日までの4日間で1124円(35.2%)も下落していた。

■アカツキ <3932>  5,010円  +700 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 アカツキ<3932>がストップ高。スマートフォンアプリの情報サイト「Social Game Info」において、同社がバンダイナムコエンターテインメントと共同開発した「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」が「米国AppStore売上ランキングで初の首位を獲得した」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。同タイトルは、世界的な人気コミック「ドラゴンボール」を題材にしたスマートフォンアプリで、15年1月日本で配信を開始。米国では15年7月から配信されている。

■ベクトル <6058>  1,349円  +92 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ベクトル<6058>が急反発。同社は中小企業向け中心にコンサルティング事業を手掛け、ネット媒体を強みにPR活動を代行する。動画配信などを活用したサービスメニュー拡大なども寄与して業績急拡大途上にある。14日取引終了後に発表した18年2月期の連結業績予想は、売上高が215億円(前期比61.8%増)、営業利益は30億円(同36.0%増)を見込んでおり、これを評価する買いを呼び込んでいる。PERは34倍前後とやや割高ながら、営業利益は前17年2月期も36%の伸びを示しており、その収益成長スピードに注目が集まっている。

■ペプチドリーム <4587>  6,850円  +460 円 (+7.2%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が大幅高で連日の年初来高値。全体相場は主力株が手掛けづらいなか、新興市場を中心とした中小型株で売られ過ぎ銘柄のリバウンドを狙う動きが顕在化している。そのなか、バイオ関連株は個人の追い証回避の投げなどもあって、厳しい調整局面を余儀なくされてきたが、足もと売りが一巡し流れが変わってきた。そうした流れを背景に黒字バイオベンチャーで時価総額の大きい同社株が改めて注目されているもよう。同社は米製薬大手のヤンセンファーマ社と複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結したことを発表したことを受け、10日にマドを開けて急騰、その後も利益確定売りをこなしてマド埋め拒否の強い足をみせている。ヤンセンファーマとは、マイルストーン達成により最大約1260億円を受け取る契約で収益へのインパクトが大きい。

■FPG <7148>  957円  +59 円 (+6.6%)  本日終値
 FPG<7148>が急反発。同社は14日取引終了後に、17年9月期第2四半期累計(16年10月~17年3月)の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しを従来の63億3000万円の減益予想から一転して、80億円(前年同期比12.6%増)の増益予想に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も104億5900万円から120億円(同13.2%増)に増額修正。売上高の大半を占めるタックス・リース・アレンジメント事業が、投資家からの旺盛な需要を取り込み、計画を上回る早さで好調に推移したことが押し上げ要因となる。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■東宝 <9602>  3,200円  +170 円 (+5.6%)  本日終値
 14日、東宝 <9602> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.55%にあたる100万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17年4月17日から18年2月28日まで。同時に決算を発表。18年2月期の連結経常利益が前期比17.0%減の428億円に減る見通しとなったが売り材料視されなかった。

■ドトル日レス <3087>  2,291円  +117 円 (+5.4%)  本日終値
 ドトール・日レスホールディングス<3087>が大幅高。前週末14日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想を発表し、売上高は1310億円(前期比3.2%増)、営業利益は110億2100万円(同4.8%増)、最終利益は62億4700万円(同3.3%増)と、2期連続の最高益更新を見込むことが好感された。既存事業の安定成長を目指し、新商品の開発を含めた商品力のアップなどの施策を行うほか、グループ全体で100店舗程度の新規出店を計画しており、さらなる業容拡大を図っていく。なお、17年2月期連結決算は売上高1269億2700万円(前の期比1.7%増)、営業利益105億1400万円(同11.1%増)、最終利益60億5000万円(同10.9%増)だった。

■乃村工藝社 <9716>  2,130円  +107 円 (+5.3%)  本日終値
 乃村工芸社<9716>が後場に入って一段高で3日続伸し連日の新値追いとなった。同社が13日に発表した18年2月期の連結業績予想が、売上高1200億円(前期比3.8%増)、営業利益81億円(同6.5%増)、純利益56億円(同10.7%増)と5期連続で営業最高益更新を見込んでいることに加えて、年間配当も前期比2円増の42円と5期連続増配を予定していることが引き続き好感された。大型案件が増加し、売上高の過去最高を更新した前期に続いて、足もとの受注環境は引き続き堅調に推移。また、前期末受注残も都市部の再開発に伴う商業施設の環境演出、企業オフィス、ブライダル関連施設の改装需要が増加し前期末比4.8%増の351億円と豊富にあり、これらが売上高・利益を押し上げる見通しだ。

■兼松 <8020>  205円  +10 円 (+5.1%)  本日終値
 兼松<8020>が3日ぶりに反発。大和証券が14日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を170円から240円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。昨年来、同証券が指摘してきた個別事業の課題である北米鋼管事業の低迷や、国内食料事業の不振、ダイヤモンドテレコムの利益貢献遅れについて、それぞれ状況が好転しつつある判断したという。また、これにより18年3月期の純利益は前期比18.6%増の115億円を見込んでいるとしている。

■DOWA <5714>  798円  +31 円 (+4.0%)  本日終値
 14日、DOWAホールディングス <5714> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の290億円→370億円に27.6%上方修正。従来の17.3%減益予想から一転して5.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。銀粉や伸銅品の販売が想定より伸びたうえ、昨年11月以降の円安進行や銅・亜鉛価格の上昇で、製錬事業の採算が改善したことが寄与。

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