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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ダイセキ、ニトリ、セブン&アイ

ダイセキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダイセキ <9793>  2,418円  +170 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 6日、ダイセキ <9793> が決算を発表。17年2月期の連結経常利益は前の期比9.1%減の72.2億円になったものの、続く18年2月期は前期比17.0%増の84.6億円に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の工場廃液の中間処理・リサイクルや土壌処理汚染の調査・分析の受注が回復し、2ケタ増収を見込む。

■技研製作所 <6289>  2,268円  +138 円 (+6.5%)  本日終値
 6日、技研製作所 <6289> [東証2]が決算を発表。17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益が前年同期比26.4%増の32.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。防災関連の公共工事向けを中心に主力の杭圧入機の販売が好調だったうえ、圧入工事も防潮堤関連などの受注が伸び、20.0%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の48億円に対する進捗率は68.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,088円  +63 円 (+6.2%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が急上昇。米軍によるシリアへのミサイル攻撃の報道を受け、中東情勢緊迫化の懸念が浮上。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物は時間外取引で、それまでの51ドル70セント前後の水準が52ドル台半ばに急伸している。

■不二越 <6474>  612円  +34 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 不二越<6474>が反発。岩井コスモ証券が6日付のリポートで、投資判断を「B+」から「A」へ、目標株価を410円から700円へ引き上げたことが好感された。同証券では、4日に発表された第1四半期決算を踏まえ、日本車の生産ラインや製造業向けの産業用ロボット、特に高速処理を行う同社機種の引き合いは強く、車載関連の部品や工具などの実需は好調と予想している。17年11月期営業利益は会社計画160億円を上回る165億円を見込む。また、主力の自動車や建設機械、産業用途では今後も需要拡大が見込めることから、18年11月期営業利益予想を185億円としている。

■ニトリホールディングス <9843>  15,100円  +750 円 (+5.2%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が急反発で連日の上場来高値更新、未踏の1万5000円台に乗せてきた。全体相場はリスクオンとリスクオフの挟間でもみ合う展開だが、同社株は地合いに関係ない強い足で上値追い態勢を継続。積極推進する都市型店舗の出店に伴い客層が広がり、既存店客数の増勢を確保している。商品での原材料共通化など合理化努力も寄与し、17年2月期は売上高が前の期比12%増の5129億5800万円、純利益は同28%増の599億9900万円と好調、30期連続の増収増益を達成している。中期成長力の高さを考慮すれば時価予想PER24倍前後は割高感も感じられない。

■セブン&アイ <3382>  4,637円  +193 円 (+4.3%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス <3382> が急反発。同社は6日に決算を発表。18年2月期の連結経常利益は前期比5.7%増の3850億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は海外コンビニエンスストア事業が収益を牽引、国内コンビニエンス事業の伸長やスーパー事業の採算改善も業績拡大に貢献する。プライベートブランド商品「セブンプレミアム」の売上高は、既存商品のリニューアルや生鮮品の展開により、前期比14.8%増の1兆3200億円に拡大する計画だ。併せて、米Sunoco LP社からコンビニ店とガソリンスタンド、合計1108店舗を約3659億円で買収すると発表した。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,126.5円  +43.5 円 (+4.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が高い。ここ原油価格の戻り足が鮮明となっており、前日のWTI原油先物価格は55セント高の1バレル=51ドル70セントと続伸し3月初旬以来の水準を回復。前日の米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連株が堅調で全体相場に貢献しており、この流れが東京市場にも波及している。

■オープンドア <3926>  2,880円  +110 円 (+4.0%)  本日終値
 オープンドア<3926>が反発。6日の取引終了後、同社が展開するインバウンド・海外向け多言語旅行比較サイト「Travelko」のホテル比較サービスが、台湾最大手の旅行会社雄獅旅行社(台北市)の運営する旅行予約サイト「Lion Travel」との連携を開始したと発表しており、利便性向上によるユーザー獲得への期待感から買われたようだ。今回の連携により、「Lion Travel」が取り扱う台湾国内のホテル約2200軒・宿泊プラン約8000件が「Travelko ホテル比較サービス」の繁体字中国語版に追加されることになり、台湾のホテルおよび宿泊プランの掲載数が大幅に拡大する。なお、台湾の旅行会社との直接連携は16年6月の「Easy Travel」に続き2社目となる。

■LINK&M <2170>  663円  +23 円 (+3.6%)  本日終値
 リンクアンドモチベーション<2170>が大幅反発。東海東京調査センターが投資判断「アウトパフォーム」、目標株価950円でカバレッジを開始したことが好材料視された。政府の「働き方改革」を追い風に、企業の採用・育成・制度などの変革をコンサルティングする事業の業容拡大を予想。また、利益率の改善、被雇用者の教育や人材紹介・派遣事業の採算向上を見込むとして、17年12月期の最終利益を24億円(会社予想20億円)、18年12月期を同28億5000万円と予想している。

■シスメックス <6869>  6,840円  +230 円 (+3.5%)  本日終値
 シスメックス<6869>が反発。同社は6日、子会社の理研ジェネシスが遺伝子解析を実施する施設「理研ジェネシスイノベーションゲノムセンター」を川崎市に開設したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このセンターでは、クリニカルシーケンス検査(高い品質保証下で遺伝子配列情報を高精度に解析すること)や、既存の遺伝子関連解析サービス、シスメックスが開発したリキッドバイオプシー技術であるPSS、フローFISH検査に関する受託解析サービスを5月から順次開始するとしている。

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