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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:T-BASE、そーせい、石川製

T-BASE <日足> 「株探」多機能チャートより
■TOKYO BASE <3415>  3,165円  +204 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 TOKYO BASE<3415>が全般下げ相場に逆行、一時314円高の3275円まで急騰する場面があった。アパレル分野で国内ブランドに特化したセレクトショップ「STUDIOS」を展開するほか、独自の新業態店「UNITED TOKYO」も運営。嗜好性が高い商品が主軸でEコマース売り上げが占める割合も高く、高成長路線を走る。17年2月期は会社側計画では営業利益段階で8割増益と高変化を見込むが、上振れた可能性が高い。SMBC日興証券では5日付で同社の投資評価を「1」で新規カバレッジ、目標株価を4100円に設定しており、これが株価を強く刺激する格好となっている。同証券ではTOKYO BASEの17年2月期営業利益を前の期比97%増益の13億円と予想、また18年2月期については18億円を予想している。

■そーせいグループ <4565>  11,320円  +660 円 (+6.2%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が大幅続伸。5日の取引終了後、英子会社ヘプタレス・セラピューティクスが、英アストラゼネカから1200万ドルのマイルストンを受領したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。ヘプタレス社とアストラゼネカ社とのがん免疫療法領域での提携において、各種がんに対する新規候補治療薬であるAZD4635(HTL-1071)の開発で重要なマイルストンを達成したという。AZD4635は経口投与が可能で、強力かつ選択性の高い低分子のアデノシンA2A受容体拮抗薬で、ヘプタレス社が研究開発を行い、15年にアストラゼネカ社にライセンスを供与した。現在、固形がん患者での単剤治療として、また、アストラゼネカ社のデュルバルマブ(抗PD-1L抗体)との併用治療として、第1相臨床試験を実施中という。

■アスクル <2678>  3,155円  +163 円 (+5.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 アスクル<2678>が大幅反発。5日取引終了後、17年5月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を3480億円から3350億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を95億円から80億円(同6.1%減)へ下方修正したが、目先の悪材料出尽くし感から買われている。個人通販向けサイト「ロハコ」の出荷物流拠点の火災影響により、約101億円の特別損失を計上したことが要因としている。なお、火災による損失額が現時点では確定できないため、最終利益を55億円から未定とし、併せて期末配当も未定と変更している。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は売上高2517億1800万円(前年同期比9.6%増)、営業利益66億9500万円(同2.0%減)、最終損益29億2500万円の赤字(前年同期44億円の黒字)だった。

■グリー <3632>  715円  +20 円 (+2.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 グリー <3632> が大幅続伸し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が5日付で同社の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を590円→900円に大幅増額したことが買い材料視された。リポートでは、2014年に断行したネイティブゲームへのシフトが結実し、18年6月期に業績成長局面入りすると予想。3月30日にリリースされた「武器よさらば」を筆頭に、既に複数のタイトルでユーザーの高評価を獲得していることを評価。17年6月期は計9タイトルのリリースを予定、今後のタイトルの動向に注目したいとしている。

■アミューズ <4301>  2,515円  +70 円 (+2.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 アミューズ<4301>が3日ぶりに反発している。同社は5日取引終了後に、グッズ製作などを手掛けるテイパーズ(埼玉県川口市)と資本・業務提携し、持ち分法適用会社化したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。両社は2月14日に資本・業務提携することで基本合意しており、アミューズが4月3日付でテイパーズ株式108株(保有比率40.15%)を取得した。また、両社で合弁会社「ライブ・インデックス」を設立したことも明らかにしており、出資比率はアミューズが66%、テイパーズが34%となっている。

■トーセイ <8923>  734円  +18 円 (+2.5%)  11:30現在
 トーセイ<8923>が3日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した第1四半期(16年12月~17年2月)連結決算は、売上高146億7700万円(前年同期比8.5%増)、営業利益38億2800万円(同7.3%減)、純利益25億円(同4.2%減)と減益で着地したが、株価は3月中旬以降下降局面にあっただけに、目先の悪材料出尽くし感から買いが入っているようだ。不動産流動化事業で収益オフィスビルや賃貸マンションなどの1棟販売を順調に進捗させたほか、不動産開発事業で戸建て住宅の販売を推進したことなどが寄与し売上高は増加したが、不動産開発事業で前年同期は商業施設2件の売却があった一方、今期は戸建て住宅の販売のみであったことなどから減益を余儀なくされた。ただ、会社側では第1四半期業績について「概ね計画通り」としており、17年11月期通期業績予想は、売上高692億6800万円(前期比39.0%増)、営業利益100億800万円(同7.8%増)、純利益59億2600万円(同6.8%増)の従来予想を据え置いている。

■ジンズ <3046>  5,730円  +60 円 (+1.1%)  11:30現在
 5日、ジンズ <3046> が17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益を従来予想の15億円→18.9億円に26.1%上方修正。増益率が32.5%増→67.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。リニューアルした定番商品が好調で国内既存店売上が前年を上回って推移する中、為替の円高による採算改善が利益を押し上げた。上期増額分を上乗せする形で、通期の経常利益も従来予想の45億円→48.9億円に8.7%上方修正。増益率が24.9%増→35.7%増に拡大する見通しとなった。通期業績の上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の33円→36円(前期は25円)に増額修正したことも支援材料となった。

■WASHハウス <6537>  4,930円  -380 円 (-7.2%)  11:30現在
 WASHハウス<6537>は急落。5日に提出された大量保有報告書で、レオス・キャピタルワークスの保有株比率が10.34%から9.17%に低下したことが判明した。レオスはWASHハウスが上場した昨年11月から同社の大株主に浮上しており、保有株比率の低下を市場はネガティブ材料と受け止めた様子だ。

■日経レバ <1570>  13,810円  -410 円 (-2.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が反落、1万4000円台を下回ってきた。今週4日の取引時間中に1万4000円台を割り込む場面があったが、大引けで1万3900円台をつけた場合は今年1月24日以来、約2カ月半ぶりとなる。「全般物色対象が限られており、そのなか流動性の高い日経レバは空売りによる値幅取り対象として注目されている」(準大手証券)という。売買代金も突出しており、10時50分現在で東証1部上場企業トップの売買代金をこなす任天堂<7974>の2.5倍以上をこなしている。

■三菱UFJ <8306>  663.8円  -13 円 (-1.9%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がいずれも年初来安値更新、メガバンクの下値模索が続いている。3銘柄とも揃って7日続落と下げ止まらない状況。トランプ相場の象徴として買われてきた経緯があるが、米国では長期金利の低下を背景にゴールドマン・サックスなど大手金融株が調整局面に入っており、その流れが波及している。米国では前日発表されたFOMC議事要旨のなかで、量的緩和に伴い膨張したFRBのバランスシートを巡り、メンバーの大半が「年後半にも保有有価証券の再投資政策の変更が適切になる」との見方を示したことを受け、米長期金利が低下、これが金融株安の背景となっている。テクニカル的にも三菱UFJをはじめメガバンク3銘柄は、直近26週移動平均線を下回ってきており、下値警戒感が強い。

■ヤフー <4689>  511円  -10 円 (-1.9%)  11:30現在
 5日、ヤフー <4689> が子会社アスクル <2678> の物流センターでの火災に伴い、17年3月期に138億円の特別損失を計上する見通しだと発表したことが売り材料視された。アスクルを含む同社のショッピング関連事業ののれんの額は16年3月末時点で567億円。のれんへの影響を含む連結業績への影響は、判明次第速やかに公表するとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,839円  -70 円 (-1.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が3日続落、連日の年初来安値更新となっている。外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが再燃、足もとは1ドル=110円台半ばの推移と円高傾向にある。トランプ米大統領の保護主義的な政策も嫌気され、自動車セクターの来期業績への警戒感が浮上、市場ではここ一部の海外機関投資家が自動車株を外す動きも観測されており、シンボルストックであるトヨタの値動きに注目が集まっている。

■北日本紡績 <3409>  117円  +18 円 (+18.2%)  11:30現在
 北日本紡績<3409>が買われ、年初来高値を更新した。朝鮮半島を巡る緊張度合が高まるなか、防衛関連株としてストップ高まで買われている石川製作所<6208>が大株主である同社にも物色人気が波及しているもよう。なお、同社は合繊紡績糸メーカー。2月3日に公表した17年3月期第3四半期決算短信のなかで、「線維事業は、防護衣料および特殊用途向けの商品開発が急務であり、さまざまな素材を組み合わせて独自商品の開発を進めている」と記載されている。

■石川製作所 <6208>  1,137円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 石川製作所<6208>がストップ高。6日からの米中首脳会談を控え、北朝鮮問題を背景とした北東アジア情勢の緊迫が高まっており、防衛関連株として値動きの軽い同社株への物色資金流入を誘っている。日本時間6日朝に日米電話首脳会談が行われ、トランプ米大統領が「すべての選択肢がテーブルの上にある」と強調したことが伝わっており、地政学リスクが改めて意識された。

●ストップ高銘柄
 MIEコーポレーション <3442>  111円  +30 円 (+37.0%) ストップ高   11:30現在
 細谷火工 <4274>  675円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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