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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日立国際、国際石開帝石、ゼンリン

日立国際 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立国際電気 <6756>  2,615円  +95 円 (+3.8%)  11:30現在
 日立国際電気<6756>が上昇基調を強め、東証1部値上がり率上位となり昨年来高値奪回にあと一歩と迫っている。半導体関連株の総花的上昇が続くが、そのなかで同社株は昨年5月以降13週移動平均線をサポートラインとした上昇トレンドを継続している。DRAMの微細化投資に加え、革新的メモリーとして登場した3次元NAND型フラッシュメモリーなどの普及で、製造装置の需要は旺盛だ。直近では京セラ<6971>が半導体製造装置向けセラミック部品の生産能力を引き上げることが伝わったが、増産の流れは業界全体に広がっている。そのなか、同社は3次元NANDの前工程で使用されるサーマルプロセス装置(熱処理成膜装置)で世界シェア40%前後を占めており、成長期待が継続している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,130.5円  +20.5 円 (+1.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、JXホールディングス<5020>など資源・石油関連株が堅調。ここ原油価格が戻りに転じており、前日のWTI原油先物価格は1ドル14セント高の1バレル=49ドル51セントと大幅高した。前日の米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われており、この流れが東京市場にも波及している。

■ゼンリン <9474>  2,319円  +42 円 (+1.8%)  11:30現在
 ゼンリン<9474>が全般軟調相場に抗して3日続伸、2200円近辺でのもみ合いを上に放れつつある。同社は29日、東京電力ホールディングス<9501>と「ドローンハイウェイ構想」の実現に向け業務提携することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。ゼンリンの3次元地図情報と東電の電力設備の情報など、両社が保有するインフラデータを組み合わせ、ドローンの安全飛行を支援する。またドローンを誘導するシステム開発でも協力、“ドローン物流”普及への第一歩として注目される。

■東京エレクトロン <8035>  12,220円  +165 円 (+1.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が連日の新高値に買われたほか、SUMCO<3436>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連の上昇が続いている。前日の米国株市場ではNYダウが反落したもののIT系銘柄の構成比の高いナスダック指数は4日続伸、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は小幅反落したが、ザイリンクスやマイクロソフトの株価は上値追い基調を保った。半導体需要の構造的な高まりを背景に、関連株は来期も好調な業績が予想され、総花的な買いが継続している。

■マックスバリュ東海 <8198>  1,900円  +25 円 (+1.3%)  11:30現在
 マックスバリュ東海<8198>が続伸。29日の取引終了後、集計中の17年2月期連結業績について、営業利益が従来予想の50億円から54億2000万円(前の期比13.1%増)へ、純利益が21億円から31億9800万円(同70.7%増)へ上振れたようだと発表しており、これが好感されている。売上高は2254億円から2246億8000万円(同2.4%増)へ下振れたようだが、小容量商品の充実やデリカを中心とした16時以降の販売力強化などの取り組みに加えて、18店舗で実施した改装による店舗競争力向上などが寄与し、既存店売上高が底堅く推移したことが寄与。また、継続的な経費削減効果なども貢献したとしている。

■ローム <6963>  7,650円  +100 円 (+1.3%)  11:30現在
 ローム<6963>の業績は17年3月期で底入れし、来期は成長軌道に戻ることが予想され、7000円台半ばのもみ合いは仕込み場といえる。第3四半期(16年10~12月)の売上高は前年同期比9%増と5四半期ぶりにプラス転換。自動車・産業用機械向けが堅調に推移していることに加え、モジュールなどの採用拡大も寄与するとみている。この流れを受けて通期営業利益予想は235億円から290億円へ引き上げている。18年3月期も自動車などの電力管理に使われる大規模集積回路(LSI)の需要拡大思惑があり、設備投資額は今期よりも100億円増額し増産体制の強化を図るとしている。株価は13週移動平均線をサポートラインに一貫して下値を切り上げており、2月13日につけた昨年来高値7870円を抜く展開も期待できそうだ。(藍)

■商船三井 <9104>  362円  +4 円 (+1.1%)  11:30現在
 商船三井<9104>が3日続伸、25日移動平均線との下方カイ離縮小から目先トレンド転換の兆し。ここ世界経済全体の景況感の回復を映して海運市況が改善傾向を強め、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日に5ポイント高の1338と小幅ながら5日続伸、2月15日以降、前日までの31日間で前日比マイナスだった日はわずかに3日間という一本調子の上昇をみせている。また、コンテナ船市況も東西航路を中心とした短期運賃市況が改善の動きをみせるなど風向きが変わっている。今週28日に、同社が運航する世界最大のコンテナ船を竣工、4月にアジア―北欧州航路に就航することも株価を刺激している。

■ソニー <6758>  3,731円  +27 円 (+0.7%)  11:30現在
 ソニー<6758>が3日続伸。株価は連日で昨年来高値を更新している。29日に実質新年度入りしたことを受け、国内および海外投資家が同社株を物色している様子だ。米トランプ政権の政策に不透明感が出るなか、米国インフラ投資関連や金融株が手掛けにくい一方、ソニーはプレイステーションなどゲーム関連の成長性が評価されており、買いやすさが指摘されている。同社株の投資判断を「バイ」とし目標株価を4300円とするドイツ証券では、17年3月期の連結営業利益2404億円に対し、18年3月期は5239億円と大幅増益を予想している。

■ケイティケイ <3035>  385円  +80 円 (+26.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 29日、ケイティケイ <3035> [JQ]が17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益を従来予想の7100万円→1億5400万円に2.2倍上方修正。従来の34.9%減益予想から一転して41.3%増益を見込み、7期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。原材料費の低減を中心とする製造・調達コスト削減や、通信費の見直しによる経費抑制などが奏功し、採算が改善した。併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益を1億4700万円→1億8000万円に22.4%上方修正。減益率が31.3%減→15.9%減に縮小する見通しとなった。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の3円→5円(前期は5円)に増額修正したことも支援材料となった。

■関門海 <3372>  391円  +80 円 (+25.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 関門海<3372>がストップ高。同社は29日、「玄品ふぐ」の中国フランチャイズ展開に向けて、上海企業とエリア本部契約を締結したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入している。

■ぱど <4833>  391円  +80 円 (+25.7%) ストップ高   11:30現在
 ぱど<4833>がストップ高。同社は29日取引終了後に、RIZAPグループ<2928>と広告出稿業務受託契約を締結したと発表。これが材料視されているようだ。同社は2月13日にRIZAPグループと資本・業務提携したことを発表しており、今回の契約はシナジー創出の具体的施策の一環。同社では、RIZAPグループ各社からの継続的な受注により、安定的な収益を確保することが可能になるとしている。

■共同ピーアール <2436>  1,650円  +249 円 (+17.8%)  11:30現在
 29日、共同ピーアール <2436> [JQ]が記者発表会をソーシャルメディアでライブ配信するサービス「ソーシャル ライブ記者発表会」を同日から提供開始すると発表したことが買い材料視された。同サービスはFacebook、Twitter、LINE LIVE など幅広いプラットフォームに対応する。ソーシャルメディアによるライブ配信サービスの導入が広まるなか、これまで記者発表会の企画・実施支援業務と組み合わせた情報発信サービスを強化するのが狙い。また、ソーシャルメディアでの番組企画・制作実績を持つプロデューサーと連携したコンテンツ制作も行うとしている。

■ソレキア <9867>  4,110円  +360 円 (+9.6%)  11:30現在
 ソレキア <9867> [JQ]が急伸。29日、富士通 <6702> が同社に対するTOB(株式公開買い付け)価格を1株3500円から4000円に引き上げると発表したことが買い材料視された。同社を巡ってはフリージア・マクロス <6343> [東証2]の佐々木ベジ会長がTOB価格を2800円から3700円に引き上げていた。富士通はTOBを成立させるため、価格を上乗せすることを決定した。

●ストップ高銘柄
 ファイズ <9325>  5,100円  +705 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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