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【市況】明日の株式相場見通し=配当落ち分の即日埋め焦点、調整脱出のきっかけに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(29日)の東京株式市場は、実質新年度相場入りの売買となり、配当権利落ち分の即日埋めができるかに焦点が集まりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が日本時間29日未明に講演を予定しているが、外国為替市場で円高・ドル安推移とならなければ、日経平均株価は前日比プラス圏での推移も想定される。

 市場関係者からは「きょうは、外国為替市場での円高・ドル安進行が一服したことを安心材料として、個人投資家からとみられる配当権利取りの買いが集り、全体相場を下支えする結果となった。あすは、実質新年度相場入りとなり、市場推計では日経平均株価の配当落ち分は約130円と試算されている。この分を即日埋めて、前日比プラス圏で引ければ、その後の展開に明るさが増しそうで、調整脱出のきっかけとなりそうだ」との見方が出ていた。

 28日の東京株式市場は、円高進行一服などを好感して終始買い優勢。日経平均株価は途中やや緩む場面もあったが、引け際買い直されほぼ高値引けとなった。終値は前日比217円28銭高の1万9202円87銭と大幅反発した。

 日程面では、インターネットを利用したオークションの主催および運営などの情報流通支援サービス事業を手掛けるオークネット<3964>が東証1部に新規上場する。このほかに、2月の商業販売統計、2月の乗用車8社の生産・輸出実績に注目。海外では、英国が欧州連合(EU)に離脱を通知、サムスン電子の新型スマートフォン発表が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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