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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

アイビー <日足> 「株探」多機能チャートより

■アイビー化粧品 <4918>  14,710円 (+3,000円、+25.6%) ストップ高

 24日に発表した「今期の定価ベース売上は200億円超」が買い材料。
 17年3月期の定価ベース受注額は200億円超と過去最高を記録。

■TASAKI <7968>  2,176円 (+441円、+25.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。24日、TASAKI <7968> に対するMBO(経営陣が参加する買収)の実施が発表されたことが買い材料。投資ファンドのMBKパートナーズグループが出資するスターダストが、1株2205円でTOB(株式公開買い付け)を行う。株式を非公開化することにより、短期業績に左右されず経営の自由度を上げ中長期の成長を目指す。買付期間は3月27日~5月11日まで。TOB価格が前日終値を27.1%上回る水準とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。

■FCホールディングス <6542>  857円 (+150円、+21.2%) ストップ高

 FCホールディングス <6542> は2日連続のストップ高をつけ、新値追いとなった。同社は24日に、NEXCO東日本・中日本・西日本が実施した「高速道路における逆走対策技術」の公募で、同社子会社の福山コンサルタントとアスカネット <2438> が共同で提案した「空中浮遊映像表示装置」が実道での検証などを行う技術として選定されたと発表。これが引き続き材料視されているようだ。この技術は、路側または路面に設置したディスプレーの映像を、特殊パネルを用いて運転者の目の前に映し出し、逆走車両への注意喚起を行うもの。高速道路3社は17年4月から1年程度かけて選定した技術の検証を行い、18年度からの実用化を目指すとしている。

■セルシード <7776>  619円 (+66円、+11.9%) 一時ストップ高

 セルシード <7776> が一時ストップ高。前週末24日の取引終了後、台湾で電子材料や医療機器の販売を行う三顧(メタテック)に対して、細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を締結すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同契約により今後、台湾での細胞シート再生医療事業の開発・事業化は、セルシード支援のもとでメタテック社が主体となって推進することになる。また、セルシードは、食道再生上皮シート・軟骨再生シートそれぞれのメタテック社の開発進捗に応じたマイルストーン収入などで、最大で約12億5000万円程度を受領する予定のほか、上市に至った際には売上高に応じた数パーセント程度のロイヤルティー収入を受け取る予定だという。

■戸上電機製作所 <6643>  606円 (+62円、+11.4%)

 24日、戸上電機製作所 <6643> [東証2]が17年3月期の連結最終利益を従来予想の20億円→27億円に35.0%上方修正。従来の7.1%減益予想から一転して25.3%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。繰延税金資産の計上に伴い、税金費用が減少することが最終利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→23円(前期は18円)に増額修正したことも支援材料。前日終値ベースの期末配当利回りは2.76%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■南海辰村建設 <1850>  65円 (+6円、+10.2%)

 24日、南海辰村建設 <1850> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の15.4億円→26.1億円に69.5%上方修正。従来の14.3%減益予想から一転して45.2%増益を見込み、一気に26期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進捗するなか、工事採算が想定以上に改善することが利益を押し上げる。

■GMB <7214>  1,545円 (+136円、+9.7%)

 東証1部の上昇率3位。24日、GMB <7214> が17年3月期の連結経常損益を従来予想の15億円の黒字→24億円の黒字(前期は0.1億円の赤字)に60.0%上方修正したことが買い材料視された。海外向け補修部品や中国新車用部品の販売が低迷し売上は計画を下回るものの、不採算取引の見直しやコスト削減に加え、円高による輸入コストの減少が利益上振れの要因となる。

■テクノスマート <6246>  754円 (+63円、+9.1%)

 テクノスマート <6246> が大幅続伸。前週末24日の取引終了後、従来6円を予定していた期末配当について、特別配当6円を加えて12円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、これにより年間配当は18円となり、前期実績の12円に対して6円の増配となる予定だ。

■弘電社 <1948>  369円 (+30円、+8.9%)

 弘電社 <1948> が急伸し、昨年来高値を更新した。同社は24日取引終了後に、17年3月期通期の連結業績予想と配当計画を修正。営業利益見通しを従来の12億1000万円から16億円(前期比32.1%増)に引き上げたほか、期末一括配当を従来計画比2円増額の12円(前期は8円)にする方針を発表した。売上高予想も350億円から365億円(同5.6%増)に増額修正。顧客密着型および採算性を重視した営業活動や、施工管理・施工方法の改善による資材コストの圧縮など工事原価低減策を推し進めたことが業績の主な押し上げ要因となる。

■GFA <8783>  388円 (+21円、+5.7%)

 GFA <8783> が急反発。同社は24日取引終了後に、埼玉県草加市に保有していた販売用不動産(分譲マンション)を売却したと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。なお、売却先や売却金額などは非公表としている。

■シリコンスタジオ <3907>  4,180円 (+210円、+5.3%)

 シリコンスタジオ <3907> が急反発。同社が全面的に開発協力したスクウェア・エニックス(東京都新宿区)の最新作ファンタジーRPG「BRAVELY DEFAULT FAIRY’S EFFECT(ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト)」が23日に正式リリースされたが、iPhoneの人気無料ゲームアプリランキングで25日に1位となり、この日も2位と良好なスタートとなったことが好感されている。「ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト」は、人気シリーズの最新スマホゲームで、8000年の時を超え“クリスタル”によって導かれた過去と未来の戦士たちが織りなす「光と闇」、そして「絶望と希望」の物語。事前の期待も高かったが、予想を裏切らぬ好スタートを切ったことで、シリコンスタジオ業績への寄与に対する期待も高まっているようだ。

■ベル24HD <6183>  981円 (+31円、+3.3%)

 ベルシステム24ホールディングス <6183> が4日続伸。前週末24日の取引終了後、集計中の17年2月期連結業績について、営業利益が従来予想の91億7000万円から81億6000万円(前の期比8.1%減)へ、純利益が53億2000万円から43億円(同14.5%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、2月下旬以降の調整で株価には織り込み済みとの見方が強く、アク抜け感から買われているようだ。伊藤忠商事 <8001> との協業強化によるシナジー売り上げの順調な拡大や旧BBコール業務が堅調に推移したことから、売上高は1046億8000万円から1089億円(同6.2%増)へ上振れた。ただ、厳しい採用環境、賃金上昇や社会保障制度の変更などに伴う人件費の増加、それらを反映した適正な価格設定へのタイムラグが利益を圧迫したほか、新規大型案件の立ち上げに伴う先行経費や、将来に向けての拠点拡大に伴う支出などのコストの増加、さらに100%子会社だったベル・メディカルソリューションズの再編に伴い発生した一過性の損失などもあり、下方修正を余儀なくされたとしている。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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