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【特集】サイオス Research Memo(7):2017年12月期は新サービス「SIOS Coati」に注目

サイオス <日足> 「株探」多機能チャートより

■サイオステクノロジー<3744>の今後の見通し

2. 事業セグメント別見通し
(1)オープンシステム基盤事業
オープンシステム基盤事業は増収増益を見込んでいる。旺盛なIT投資が続くなかで、「LifeKeeper」やOSS関連商品・サービスといった主力製品が引き続き順調に伸びる見通しだ。

こうしたなかで2017年12月期に注目される新製品としては、2017年2月に発表した「SIOS Coati」が挙げられる。同製品はパブリッククラウド上のアプリケーションの監視及び障害検知・復旧の自動化ツールとなる。従来は、クラウドサービスを展開する企業がクラウド上にある自社のアプリケーションの稼働状況をオペレータが監視し、障害が発生した場合は運用エンジニアに報告して、運用エンジニアが復旧作業を行っていた。これが「SIOS Coati」を導入すると、アプリケーションの運用障害を自動で検知・復旧するほか、運用エンジニアに対して障害発生情報などのレポートなども自動で送信するサービスとなる。このため従来よりも、運用監視にかかる人件費の削減が可能となるほか、運用エンジニアの業務負荷も軽減されることになる。当面はAWSのEC2上でのサービスとなり、利用料金は月額3万円からとなる。顧客対象としてはパブリッククラウド上で仮想化サーバーを利用するEC事業者やゲーム運営会社等を見込んでいる。

(2)アプリケーション事業
アプリケーション事業についても、増収増益を見込んでいる。MFP向けソフトウェアが順調に伸びるほか、KPS、PCIも増収増益を見込んでいる。

なお、地方銀行では再編統合の動きが活発化しているが、PCIにとっては事業を伸ばすチャンスでもある。再編統合後のシステムに継続して採用されれば、受注規模が2倍、3倍にも広がる可能性があるためだ。同社ではサービス機能の拡充やFintech領域での新サービスの提案を行うなどして、受注拡大に取り組んでいく方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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