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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アスカネット、オハラ、KLab

アスカネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■アスカネット <2438>  2,043円  +318 円 (+18.4%)  本日終値
 アスカネット<2438>が大幅反発。この日、同社のエアリアルイメージング(AI)事業に関して、3月から6月にかけて予定している海外展示会の出展内容が確定したと発表しており、海外におけるビジネスチャンス拡大を期待した買いが入った。これによると、「PPAP」のパフォーマンスを空中でリアルに実現できる「DS976-CU」や、地球を回転させ好きな場所のクリックでその地域の観光動画を見ることができる「DS976」、3Dの商品(時計、カメラ、スニーカー)を拡大・縮小・全方向回転して見ることができる「DS488」などサイネージ系、操作系7種類を展示するという。また、この日からAI事業の海外向け専用ウエブサイトもオープンしたとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■住友不動産販売 <8870>  3,405円  +501 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 17日、住友不動産販売 <8870> に対して住友不動産 <8830> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を24%上回る1株3600円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は3月21日から5月1日まで。

■オハラ <5218>  1,370円  +142 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 17日、オハラ <5218> が決算を発表。17年10月期第1四半期(16年11月-17年1月)の連結経常損益が2.5億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。FPD露光装置向けを中心に極低膨張ガラスセラミックスや石英ガラスの販売が伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善も黒字浮上に大きく貢献した。上期計画の3.2億円に対する進捗率は78.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■フィード・ワン <2060>  210円  +15 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 17日、フィードワン <2060> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→48億円に20.0%上方修正。増益率が7.1%増→28.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主原料のトウモロコシ価格の下落による値下げが響き売上は計画を下回るものの、飼料をはじめとする新製品の投入や継続的なコスト削減で採算が想定以上に改善する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の3円→4.5円(前期は4円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが13.7倍→10.7倍に低下する一方、配当利回りは2.31%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■KLab <3656>  1,034円  +54 円 (+5.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 KLab<3656>が5%超の上昇で新値圏を走っている。株価は前週16日に2015年12月11日以来約1年3カ月ぶりの4ケタ大台回復を果たしたが、その後は目先達成感から利益確定売りに押され気味だった。きょう改めて買い直される展開となったが、これは同社が新作ゲームのラインナップ発表会「KLabGames NEXT VISION 2017」を25日16時から開催することを発表し、これを手掛かり材料に短期資金の流入を誘ったもの。業績上方修正を受け急伸した2月10日を境に個人投資家の参戦が顕著で、株価の急上昇と合わせ売買代金も高水準が続いている。

■福井コン <9790>  2,876円  +143 円 (+5.2%)  本日終値
 17日、福井コンピュータホールディングス <9790> が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の20円→27円(前期は20円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の最終利益は前期比22.1%増の18.1億円に伸び、過去最高益を更新する見通し。発表を受けて、28日の配当付き最終日を前に配当取りを狙う買いが向かった。

■レーザーテック <6920>  3,040円  +128 円 (+4.4%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が後場急伸し、昨年来高値を更新。午後2時ごろ、次世代マスクブランクス欠陥検査装置を受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。大手マスクブランスクメーカー向けに受注したもので、受注金額は約40億円。19年6月期以降に売り上げ計上を見込んでいるという。なお、同件による17年6月期業績への影響は軽微としている。

■アルプス技研 <4641>  3,515円  +145 円 (+4.3%)  本日終値
 アルプス技研<4641>が4日ぶり反発、上場来高値を更新した。同社は技術系人材サービスを展開するが、技術者のスキルアップに力を入れ、自動車や半導体業界向けを中心とするメーカーの旺盛なニーズを取り込むことに成功している。契約単価の上昇に伴い、利益率も向上しており、業績は飛ぶ鳥を落とす勢いだ。17年12月期は営業利益30億7000万円(前期比7.5%増)を予想しているが上振れ余地が大きいとみられている。また、13年12月期以降は毎期増配を続けていることもポイント。17年12月期は年間配当が100円超えとなる見通しで、3%近い配当利回りは魅力となっている。

■エニグモ <3665>  1,991円  +77 円 (+4.0%)  本日終値
 エニグモ<3665>が続伸。日本で発売されていないブランド品やファッションアイテムなどを購入できるソーシャルショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」を運営している。岩井コスモ証券が16日に同社株の投資判断「A」を継続し目標株価は2200円(従来2000円)に引き上げたことなどが株価上昇のキッカケとなった。同サイトは海外ブランド品を扱っているため、足もとの円高は追い風との見方もある。18年1月期の連結営業利益は会社計画の19億6600万円に対し22億円(前期比24%増)前後への増額修正も予想されている。

■東芝 <6502>  196.5円  +6.4 円 (+3.4%)  本日終値
 東芝<6502>は売り買い交錯。前週15日に終値ベースで16営業日ぶりに200円台を割り込んだが、その後は戻し切れない相場展開となっている。米原発事業を巡る巨額損失問題で、半導体事業を分社化売却する方向で再建策を模索しているが、ここにきて政府系資金や外国企業、投資ファンドなどによる共同買収案が浮上しており、その行方が注目されている。一方、17日に米格付会社S&Pグローバルが同社の脆弱な財務基盤と上場廃止リスクなどを考慮して、長期会社格付けを2段階引き下げ(トリプルCマイナス)でおり、これが株価にはネガティブに働いている。

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