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【市況】米国株見通し:大統領デトロイト訪問で自動車株物色も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2368.00(+5.00) (19:20現在)
ナスダック100先物 5395.75(+10.25) (19:20現在)

19:20時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小高く推移している。また、NYダウは30ドル高程度で推移。欧州は小動きではあるが、全般上昇して推移している。また、波乱展開が続く原油先物相場は、小幅だが上昇して推移している。

14日の米株式市場は下落。2月にサウジアラビアが原油の減産基準を緩和したことが報じられ、原油相場が下落し売りが先行。ただし、米北東部への猛吹雪の影響で閑散取引となったほか、明日のFOMC結果発表や、イエレン議長による追加利上げ見通しへの見解を見極めたいとの思惑から下値も限られた。ダウ平均は44.11ドル安の20837.37、ナスダックは18.97ポイント安の5856.82。

市場の関心はFOMCでの利上げ決定のほか、イエレン議長会見の内容となる。米紙WSJが実施したエコノミスト調査では、回答者のほぼ全員が今週のFOMCで利上げすると予想し、大多数が6月に今年2度目の利上げに動くとの見方を示した。一方で、今回の猛吹雪による経済への影響を警戒する向きもある。1-3月期の米GDP成長率が押し下げられるとの見方もあり、イエレン議長の発言に、より市場は振らされやすいだろう。

そのほか、トランプ大統領は15日にデトロイトを訪れる。オバマ前政権は政権末期に排ガス規制強化の流れを固めたが、トランプ氏の今回のデトロイト訪問は、規制強化の流れを反転させる燃費規制の見直し再開となる可能性から、自動車セクターへの物色が強まる可能性がある。利上げによる金融株物色と合わせて、NYダウの押し上げ要因になりそうだ。

なお、経済指標では、ニューヨーク連銀製造業景気指数(3月)、消費者物価コア指数(2月)、小売売上高(2月)、NAHB住宅市場指数(3月)、企業在庫(1月)が予定されている。

《KK》

 提供:フィスコ

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