市場ニュース

戻る
 

【市況】イベント通過後のレンジ上放れを意識した押し目拾い/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 15日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続こう。14日の米国市場は、原油相場の下げが嫌気されたほか、FOMCの結果やイエレンFRB議長による利上げ見通しの見解を見極めたいとの模様眺めムードのなか、NYダウは続落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の19430円、円相場は1ドル114円70銭辺りで推移している。

 この流れからやや利食い先行の展開となろうが、FOMCのほか、オランダでは注目されている欧州の一連の選挙の先陣を切って議会選挙が行われる。この結果を見極めたいとする流れの中では、積極的な売買は手控えられることになりそうだ。

 昨日の日経平均は日中値幅が37円程度だったが、もち合いレンジの上限での推移であり、上値の重さというよりは下値の堅さが意識されていた。日経平均は年初からのこう着で、相当煮詰まり感が台頭している。イベント通過後のレンジ上放れが意識されてくるだろう。

 また、オランダの選挙など、これまでのようなサプライズがないとも言えないが、市場はサプライズからの波乱展開に対する修正の早さも目立っている。期末要因から貸株の返却に伴う、買い戻しといった需給要因も意識されやすい。キャッシュリッチ銘柄などへは、株主還元策への思惑が高まりそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均