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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヨコオ、ブレーキ、GMO-PG

ヨコオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヨコオ <6800>  1,543円  +36 円 (+2.4%)  本日終値
 ヨコオ<6800>が新値追い。同社株は機関投資家とみられる継続的な実需買いを背景に、昨年7月を起点とする中長期上昇波動を形成。週足ベースでは約8カ月間にわたり押し目を入れないまま、13週移動平均線との上方カイ離を拡大する鮮烈な上げ足をみせている。車載向けマイクロアンテナが収益に貢献している。コネクターも高付加価値品が好調で17年3月期経常利益は従来予想の15億円から23億5000万円(前期比2.9倍)に大幅増額している。さらに、来期についても増益基調が続く可能性が高いほか、自動運転関連として中期的なテーマにも乗ることで、買い人気を引き寄せている。

■曙ブレーキ工業 <7238>  353円  +8 円 (+2.3%)  本日終値
 曙ブレーキ工業<7238>が4日続伸で昨年来高値を更新。株式好需給関係を背景に2月半ばを境に一気に戻り足に火がついた。直近は売り残を増加させる一方、買い残減少で信用倍率は1倍を下回り、日証金でも株不足状態にあることで踏み上げ相場の素地がある。国内最大のブレーキメーカーで、今期は経常黒字転換見通し。既に従来予想の1億円から4億円予想に増額しているが、さらに上振れる公算も小さくない。来期も北米のトラブル改善による生産安定化などが寄与し、市場では今期予想比10倍以上の高変化を見込む声があるようだ。来期業績回復を見込んだファンド系資金の中長期スタンスの買いが流入している可能性もある。

■錢高組 <1811>  421円  +5 円 (+1.2%)  本日終値
 10日、銭高組 <1811> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.34%にあたる25万株(金額で1億0400万円)を上限に、13日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は10日終値の416円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■グンゼ <3002>  438円  +3 円 (+0.7%)  本日終値
 グンゼ<3002>が堅調で昨年来高値を更新。前週末10日の取引終了後、台湾のタッチパネル向け導電性スパッタ・フィルムの製造・販売事業から撤退すると発表。17年3月期は会社清算に伴う固定資産減損損失約26億円を特別損失に計上するものの、収益性が悪化していた台湾電子部品事業からの撤退による、来期以降の収益改善期待から買いが入っているようだ。また同時に、東京都千代田区に保有するビル売却に伴い、今期に固定資産売却益約18億円を特別利益として計上すると発表しており、これも好材料視されているようだ。

■GMO-PG <3769>  5,560円  -1,000 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 10日、GMOペイメントゲートウェイ <3769> が不正アクセスにより、クレジットカードの番号などを約72万件の情報が流出した可能性があると発表したことが売り材料視された。発表によると不正アクセスがあったのは、東京都の都税クレジットカード支払いサイトと、住宅金融支援機構の団体信用生命保険特約料クレジットカード支払いサイト。調査の結果、クレジットカード番号やクレジットカードの有効期限、メールアドレスなどの情報が流出した可能性があることが分かったという。同社では今後クレジットカード会社と協議の上、対応を進めるとしている。発表を受けて、個人情報流失による補償問題などを懸念する売りが殺到した。

■石油資源開発 <1662>  2,629円  -33 円 (-1.2%)  本日終値
 石油資源開発<1662>や、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>といった石油関連株は安い。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が前日比0.79ドル安の1バレル48.49ドルに下落。一時、48.31ドルと昨年11月末以来、3カ月半ぶりの安値水準に売られた。米国の在庫増による需給悪化などを懸念する売りが膨らんだ。JXは日本とサウジアラビアの経済協力でサウジアラムコと製油所設立で提携の検討を始めると、13日付の日本経済新聞は報じているが市場の反応は限定的となっている。

■ミロク <7983>  406円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 10日、ミロク <7983> [東証2]が決算を発表。17年10月期第1四半期(16年11月-17年1月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の3.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の高級二連銃やライフル銃の販売が好調だったことが寄与。好採算品の売上増加も利益を押し上げた。上期計画の4.9億円に対する進捗率は68.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

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