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【市況】ソフトバンクGの新たな動きが注目されてきそう【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

8日の日経平均は4営業日続落。90.12円安の19254.03円(出来高概算16億2000万株)で取引を終えた。7日の米国市場では利益確定の動きが優勢となり、NYダウは続落。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の19340円、円相場は1ドル113円後半と、前日同様の水準で推移するなか、売り先行で始まった。

その後はこう着感の強い相場展開のなか、前場半ば辺りからじりじりと下げ幅を広げる展開となり、一時19198.78円と19200円を下回る場面もみられた。午後はやや下げ渋る動きになったが、日経平均の値幅は40円弱にとどまっている。なお、個人主体の中小型株物色は活況であり、JASDAQ平均は19営業日続伸だった。

日経平均は調整が続いているが、支持線が集中する水準まで下げてきており、そろそろ踏ん張りをみせたいところである。週末のメジャーSQを前に大きく振らせたくないニーズもあり、こう着感の強い相場展開は続きそうである。まずは米国ではADP雇用報告が予定されており、内容次第では週末の米雇用統計を待たずに、3月利上げへの見方が確実視される。

金利動向から為替動向への影響も意識されてくるようだと、この水準から下を売り込む流れにはならないだろう。利上げ観測が高まるなかで、円相場が円高に振れてくるようだと、ポジションを圧縮する流れに向かわせよう。引き続き、中小型での値幅取り狙いが中心になりそうだ。

なお、ソフトバンクグループ <9984> は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドに80億ドルで半導体設計大手ARM株を売却する方向と報じられている。ソフトバンクGの新たな動きが注目されてきそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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