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【注目】前週末3日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

大東建 <日足> 「株探」多機能チャートより

■大東建託 <1878>  15,315円 (-690円、-4.3%)

 東証1部の下落率6位。大東建託 <1878> が大幅反落。2日の取引終了後に発表した2月度の月次業績速報で、受注高が前年同月比10.6%減の527億3800万円となり、5ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。また、16年4月から2月までの11ヵ月間の累計では、前年同期比3.7%減の5581億2300万円となったが、17年3月期通期の受注高計画は7150億円(前期比3.2%増)であり、進捗率78%にとどまっていることから、通期業績予想の未達懸念も強まったようだ。

■竹内製作所 <6432>  2,298円 (-94円、-3.9%)

 東証1部の下落率10位。竹内製作所 <6432> が4日ぶり反落。同社は欧米向けを中心に国内で生産した小型建機を輸出し、売り上げの97%を海外で稼いでいる。米国では建機に高水準の需要があり、トランプ米大統領が掲げる巨額のインフラ投資への期待や、最近の為替のドル高・円安基調もあって株価は上昇転換の兆しにあった。ただ、3日は全般買い手控え感が強く、ドル円相場も足もとは1ドル=114円台前半の推移と円高含みの動きに変わっており、輸出採算メリットに対する期待感がやや剥落するなか、目先筋の売りが優勢となった。

■長谷工コーポレーション <1808>  1,301円 (-46円、-3.4%)

 長谷工コーポレーション <1808> が反落。2日の取引終了後、17年3月期の期末一括配当を従来予想の20円(普通配当15円、記念配当5円)から10円増額し、30円(普通配当20円、記念配当5円、特別配当5円)にすることを発表したが、2月上旬から上昇局面にあり、3日は利益確定売りに押された。同時に、20年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。建設関連事業を中心とした現状の利益水準を維持しつつ、サービス関連事業の基盤強化を図り、18年3月期から3期合計で経常利益2400億円を目指すとしている。

■ABCマート <2670>  6,620円 (-220円、-3.2%)

 エービーシー・マート <2670> が下落。2日の取引終了後に発表した2月度概況で、既存店売上高が前年同月比3.0%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。スポーツシューズやキッズシューズの好調は続いているものの、閏年であった前年と比べて営業日が1日少なかったことなどが響いた、なお、16年3月からの累計では前期比0.9%増だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,095円 (-26.5円、-2.4%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> など石油関連株が安い。2日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が前日比1.22ドル安の1バレル=52.61ドルに下落。米国での在庫増で原油市場の需給の緩みが警戒された。

■アダストリア <2685>  2,825円 (-62円、-2.2%)

 アダストリア <2685> が反落。2日の取引終了後に発表した2月度の国内月次売上高は、既存店売上高が前年同月比0.1%増と小幅ながら5ヵ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。前年が閏年であった反動で営業日が1日少なく、休日も1日少なかったにもかかわらず、WEB施策や端境期における品揃えの強化により、客数増を確保できたことが寄与した。アイテム別では、パンツ類、ブラウス、バッグ、春物のコートやジャケットなどが人気となり、一方、ブランド別では、スタディオクリップ、ニコアンド、ベイフロー、ジーナシス、ハレなどが好調だった。なお、16年3月からの累計では、既存店売上高は前期比2.5%増だった。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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