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【市況】来週の株式相場見通し=高値圏で神経質な推移、米利上げ観測高まり円安維持

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(6~10日)の東京株式市場は、再来週の14、15日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にして、米利上げ観測が高まるなか、外国為替市場での円相場の動向をにらみながらの高値圏での神経質な推移が予想される。来週の日経平均株価の想定レンジは、1万9200~1万9700円とする。

 市場関係者からは「14日、15日のFOMCでの利上げ観測が高まって、円安・ドル高の進行で徐々に織り込まれている。利上げ実施が前提となるなかで、円高・ドル安方向への歯止めは効いており、日経平均株価の大幅な調整は回避できそうだ。ただ、既にかなり織り込まれていることから、これ以上の円安進行も考え難い」としている。

 10日は、メジャーSQ(特別清算指数)算出日に当たるが、裁定買い残は減少傾向にあり、波乱要素は限定的となりそうだ。やや気になるのは、一本調子の上昇を続けていたNYダウ平均株価で、調整機運が高まると日本株にもマイナス影響が波及する可能性がある。

 日程面では、10~12月期のGDP改定値、1月の国際収支、1月の景気動向指数(8日)、2月のマネーストック、1月の毎月勤労統計指数、2月の都心オフィス空室率(9日)、1~3月期の法人企業景気予測調査、2月の国内企業物価指数、メジャーSQ算出日(10日)に注目。

 海外では、米1月の製造業受注(6日)、米1月の貿易収支(7日)、中国2月の貿易収支、米2月のADP雇用統計(8日)、中国2月の消費者物価指数・生産者物価指数、ECB定例理事会、EU首脳会議(9日)、米2月の雇用統計、米2月の財政収支(10日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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