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【市況】明日の株式相場見通し=週末で利益確定売り優勢、中期的には新上昇ステージ入りに期待

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(3日)の東京株式市場は、きょうまでの3日続伸で日経平均株価が終値ベースで合計457円高と短期間に大幅上昇して迎える週末とあって、利益確定の売りが優勢となりそうだ。ただ、中期的には米早期利上げ観測を背景とした円安進行を手掛かりに上昇基調は継続するとの見方が多い。

 市場関係者からは「きょうは、前日の米株式市場での300ドルを超えるNYダウ平均株価の急伸と、米連邦準備制度理事会(FRB)による3月利上げ観測を支援材料とした円安・ドル高進行がポジティブサプライズとなった。一時、1月5日につけた取引時間中の昨年来高値1万9615円を更新したことで、2万円を意識した新たな上昇ステージ入りへの期待感が高まっている」との見方が出ていた。

 2日の東京株式市場は、前日の米株高と外国為替市場での円安進行を受けて朝方から大きく買いが先行し、日経平均株価は取引時間中の昨年来高値を更新したものの、後場に入り伸び悩み、終値ベースでの更新はならなかった。日経平均株価終値は、前日比171円26銭高の1万9564円80銭と3日続伸した。

 日程面では、1月の有効求人倍率・完全失業率・消費者物価指数・家計調査、2月の消費動向調査に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演、米2月のISM非製造業景況感指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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