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【通貨】ユーロ週間見通し:弱含みか、欧州政治リスクで円買い継続も

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■弱含み、欧州の政治不安が上値を抑える

先週のユーロ・ドルは弱含み。欧州諸国の政治不安は消え去っていないことや、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和策の長期化への思惑は後退していないことから、リスク選好的なユーロ買いは抑制された。米税制改革への期待はやや後退したものの、ギリシャ債務問題に対する投資家の警戒感は残されており、ユーロは伸び悩んだ。取引レンジ:1.0494ドル-1.0635ドル。

■弱含みか、欧州政治リスク残りユーロ売り継続

今週のユーロ・ドルは弱含みか。ギリシャ追加支援に絡む問題や3月15日投開票のオランダ総選挙、4-5月のフランス大統領選など、欧州諸国の政治リスクを警戒したユーロ売りは継続する可能性がある。28日のトランプ米大統領による初の議会演説で提示される経済政策の内容が市場の期待を下回ってもユーロ買いが強まる展開は想定しにくい。

予想レンジ:1.0400ドル?1.0700ドル

■軟調推移、米ドル安・円高の影響受ける

先週のユーロ・円は軟調推移。欧州諸国の政治不安は消え去っていないことや米ドル安・円高の相場展開となったことが要因。米税制改革への期待はやや低下しており、リスク選好的な円売りは縮小した。欧州中央銀行(ECB)による金融緩和策の長期化観測もユーロの反発を抑える一因となった。取引レンジ:118円24銭-120円32銭。

■弱含みか、欧州政治リスクで円買い継続も

今週のユーロ・円は弱含みか。ギリシャ追加支援問題や3月15日投開票のオランダ総選挙、4-5月のフランス大統領選など、欧州発のリスクが警戒されユーロ売り・円買いは継続する可能性がある。ユーロ圏の主要経済指標が堅調でもユーロ買いが大きく広がる状況ではないとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・3月2日:2月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.9%、1月:+0.9%)
・3月2日:1月失業率(予想:9.6%、12月:9.6%)

予想レンジ:116円00銭-120円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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