【通貨】豪ドル週間見通し:やや底堅い動きか、10-12月期GDPなどに注目
ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより
■弱含み、豪準備銀行総裁の発言が嫌気される
先週の豪ドル・円は弱含み。豪準備銀行(中央銀行)の2月理事会議事要旨では、楽観的な経済見通しやインフレの上昇余地の指摘が改めて注目されたが、豪準備銀行のロウ総裁は議会証言で、「豪ドル相場の上昇よりも下落を望む」と述べたことでリスク選好的な豪ドル買いは縮小。米ドル・円相場が円高方向に振れたことで対円レートは弱含みとなった。取引レンジ:85円89銭-87円40銭。
■やや底堅い動きか、10-12月期GDPなどに注目
今週の豪ドル・円はやや底堅い動きとなる見込み。豪準備銀行(中央銀行)は通貨高を懸念しているものの、資源価格の上昇傾向は豪ドルの下支えになる。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、対円レートはやや底堅い動きとなる見込み。経済指標では10-12月期経常収支、10-12月期GDP、1月貿易収支が注目される。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・2月28日:・10-12月期経常収支(7-9月期:-114億豪ドル)
・3月1日:・10-12月期GDP(前年比予想:+1.9%、7-9月期:+1.8%)
・3月2日:・1月貿易収支(12月:+35.11億豪ドル)
予想レンジ:85円00銭-88円00銭
《FA》
提供:フィスコ