【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ジーエヌアイ、LINE、東芝
ジーエヌアイ <日足> 「株探」多機能チャートより
ジーエヌアイグループ<2160>がストップ高。23日の取引終了後、肺線維症治療薬「アイスーリュイ」(ピルフェニドン)が同日付で、中国人力資源社会保障部が公表した新保険目録に収載されたと発表しており、今後の業績への寄与を期待した買いが入っている。現在、中国の特発性肺線維症患者は、中国で唯一承認された特発性肺線維症治療薬であるアイスーリュイを自費購入することを余儀なくされているが、新保険目録に収載されたことで購入しやすくなるという。これまで保険目録に収載された医薬品は、その後12カ月間に患者数と売上高が著しく増加する傾向にあることから、同社では需要拡大に備えて製造能力を10倍以上に拡大する製造設備を建設するため、河北省滄州渤海新区生物産業園の土地約3万3330平方メートルを購入している。なお、同件による17年12月期業績への影響は現在精査中という。
■エイジス <4659> 5,600円 +360 円 (+6.9%) 11:30現在
23日、エイジス <4659> [JQ]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■LINE <3938> 3,805円 +215 円 (+6.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
LINE <3938> が大幅続伸。23日、同社が運営する「LINE GAME」でジープラ社と共同開発したパズルゲーム「LINE ぷるぽん」の配信を同日付で開始したと発表したことが刺激材料となっているもよう。「LINE ぷるぽん」はワンタッチ操作で簡単に気持ちよくプレイできるパズルゲームとキャラクターとの触れ合いを楽めるゲームタイトル。事前登録者数は42万人を突破しており、業績への寄与を期待する買いが向かった。
■ティーガイア <3738> 1,950円 +94 円 (+5.1%) 11:30現在
23日、携帯販売代理店最大手のティーガイア <3738> が株主優待制度を変更すると発表したことが買い材料視された。17年3月末時点の株主に対する優待品をクオカード3000円分に変更する。現行は自社スマートフォンアクセサリー店のギフトカード3000円分を贈呈している。発表を受けて、利便性の高い優待品への変更を好感した買いが向かった。
■LINK&M <2170> 506円 +24 円 (+5.0%) 11:30現在
リンクアンドモチベーション<2170>が6連騰、上場来高値(株式分割修正値)に買われた。同社は企業の組織や人事コンサルティングを手掛けており、業績は好調に推移、16年12月期は営業利益段階で前期比2.2倍の19億2400万円と急回復をみせた。17年12月期はIFRSへの移行で前期との比較はできないものの30億円を計画し、実質増益トレンドをキープする。14日に好決算を発表した後、株価は利益確定売りにいったん大きく下げたものの、下値をしたたかに拾われ、その後急速な戻りに転じている。15、16日両日で株価は約16%下げたが、その下げ分を帳消しにしている。企業の人材ニーズは旺盛であり、そのなかで同社は海外人材のサポートやスキルアップ、人材派遣のワンストップサービスにも長じており、政府が主導する「働き方改革」でも関連銘柄の最右翼としての見方が出ている。
■東芝 <6502> 225.4円 +10.4 円 (+4.8%) 11:30現在
東芝<6502>が反発。米原発事業に絡む巨額損失計上に絡み、稼ぎ頭の半導体事業の分社化を経営再建シナリオの柱として検討中で、思惑が錯綜している。直近では分社化する半導体会社を巡り、米ウエスタンデジタル、米マイクロン・テクノロジーの2社が出資に前向きであることが伝わっている。また、鴻海精密工業の出資思惑も取りざたされているもよう。
■ヨコレイ <2874> 1,084円 +38 円 (+3.6%) 11:30現在
ヨコレイ<2874>が3日続伸。大和証券は23日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」とし目標株価は1250円に設定した。同社は冷蔵倉庫と食品販売事業を手掛けており、冷蔵倉庫では業界シェア2位。冷蔵倉庫で営業利益拡大が続くと見込まれることや直近買収したノルウェーサーモン養殖事業の業績寄与が見込めることを注目点に挙げている。同証券では、17年9月期の連結営業利益を前期比14%増の59億円(会社予想57億円)、18年9月期は同66億5000万円と予想している。
■飯田GHD <3291> 1,895円 +60 円 (+3.3%) 11:30現在
23日、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で飯田グループホールディングス <3291> の投資判断を「Hold(中立)→Buy(買い)」に引き上げ、目標株価2700円→2900円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、経営統合効果として、システム投入による仕入精度向上や在庫管理による値引き抑制を実現している点を評価。来期以降も価格が高止まっているマンションに対する価格優位性が続くとし、増益が持続すると考えている。
■日本ユニシス <8056> 1,543円 +30 円 (+2.0%) 11:30現在
23日、日本ユニシス <8056> が発行済み株式数(自社株を除く)の7.4%にあたる800万株(金額で121億0400万円)を上限に、24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は23日終値の1513円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■JUKI <6440> 1,304円 +22 円 (+1.7%) 11:30現在
JUKI<6440>は反発。13日にマドを開けて買われた後、1300円近辺で売り物をこなしもみ合っており一段の上放れをうかがう展開。工業用ミシン大手でチップマウンターなど産業機械も手掛ける。17年12月期は営業利益段階で48億円(3.2%増)を見込むが、市場では保守的との見方が強い。立花証券では同社株の投資判断を23日付で「強気」(目標株価1500円)に引き上げている。同証券ではノンアパレル向けの開拓で成長が期待できるほか、工業用ミシンやチップマウンターいずれも付加価値を高めることが可能と指摘、17年12月期営業利益については会社側計画を大きく上回る60億円(前期比29%増)を見込んでいる。
■タカタ <7312> 549円 +6 円 (+1.1%) 11:30現在
23日、タカタ <7312> が航空部品などを製造する海外の子会社3社を米トランスダイム・グループに約99億円で売却すると発表したことが買い材料視された。17年3月期に約50億円の特別利益が発生する見込みで、連結業績に与える影響は現在精査中としている。今回の売却資金は欠陥エアバッグ問題をめぐる米司法局との和解金の支払いに充てる。
■日本商業開発 <3252> 1,937円 +18 円 (+0.9%) 11:30現在
日本商業開発<3252>が軟調相場のなかで堅調。同社は土地売買や賃貸に特化した地主ビジネスを展開している。23日に米連結子会社を通じ、ニューヨーク市マンハッタンで販売用不動産(コンドミニアム6ユニット)を取得したことを発表しており、これが株価の刺激材料となった。同社は今後も子会社を通じて、ニューヨークや、シドニーを中心に不動産投資を実施する予定で業容拡大に対する期待が膨らんでいる。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,153.5円 +8.5 円 (+0.7%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>が4日続伸。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が前日比0.86ドル高の1バレル54.45ドルと上昇。米石油在庫統計が市場予想ほど増加しなかったことから、原油に買いが流入した。また、22日に子会社がイラクで油層の発見に成功したと発表したことも引き続き好感されている。
■しまむら <8227> 14,490円 -350 円 (-2.4%) 11:30現在
しまむら<8227>が反落。23日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.4%減となり2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。冬物処分が順調に進んだほか、春物ではスカンツやニットなどのトレンドアイテムが好調だったが、2月に入ってからの西日本日本海側を中心とした大雪の影響で苦戦を強いられたという。なお、16年3月度からの累計では、既存店売上高は前期比1.1%増、全店売上高は2.4%増となった。
●ストップ高銘柄
大谷工業 <5939> 420円 +80 円 (+23.5%) ストップ高 11:30現在
レノバ <9519> 1,725円 +300 円 (+21.1%) ストップ高 11:30現在
イフジ産業 <2924> 693円 +100 円 (+16.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
カナミックネットワーク <3939> 5,430円 +700 円 (+14.8%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース