【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):バンナムHD、国際石開帝石、スクエニHD
バンナムHD <日足> 「株探」多機能チャートより
22日、バンダイナムコホールディングス <7832> が配当修正を発表。17年3月期の期末配当を従来計画の12円→42円(前期は40円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の連結経常利益は前期比12.3%増の570億円に伸びる見通し。配当権利日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いが向かった。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,145円 +18 円 (+1.6%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>がしっかり。22日の取引終了後、子会社のインペックス南イラク石油を通じて権益を保有するイラク共和国ブロック10鉱区で試掘井を掘削した結果、油層の発見に成功と発表したことが好感された。ルクオイル社(ロシア)と共同で同鉱区の掘削作業を実施した結果、ミシュリフ層で高い生産性を有する油層を発見。その後の生産テストで日量8000バレル以上の原油の生産を確認したほか、さらなる探鉱活動による評価結果次第では、豊富な埋蔵量を有する大規模油田となる可能性が極めて高いとしている。
■スクエニHD <9684> 3,400円 +50 円 (+1.5%) 本日終値
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は堅調。傘下のスクウェア・エニックスがこの日、スマートフォン向け新作マルチプレイアクションRPG「ファイナルファンタジー エクスプローラーズ フォース」を発表しており、新タイトルへの期待感から買われたようだ。同ゲームは、ファイナルファンタジーの世界で、仲間とともに強大な召喚獣を討つ、ロール型本格マルチプレイアクションRPG。この日にはティザーサイトもオープンしている。なお、配信時期は17年中を予定している。
■西松屋チェーン <7545> 1,302円 +19 円 (+1.5%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>が反発。22日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比4.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。繊維商品部門を中心に、冬物クリアランスと新学期準備用品セールの販促効果で客数・買い上げ点数が大きく増加した。また雑貨商品部門では、新開発のPB品目が売れ数を牽引し堅調に推移した。なお、16年3月度からの累計では既存店売上高は前期比0.8%増となった。
■共立メンテナンス <9616> 7,090円 +90 円 (+1.3%) 本日終値
共立メンテナンス<9616>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付のリポートで、レーティング「バイ」を継続し、目標株価を1万250円から1万550円へ引き上げたことが好感された。同証券では、ホテル開発が18年3月期までの3カ年目標25棟を上回る29棟と高進捗なことに加え、寮事業も好調に推移していることを評価。18年3月期営業利益予想を140億円から142億円へ、19年3月期は同150億円から152億円へ引き上げた。
■マキタ <6586> 7,880円 +60 円 (+0.8%) 本日終値
22日、マキタ <6586> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■信越化学工業 <4063> 9,886円 +73 円 (+0.7%) 本日終値
信越化学工業<4063>が反発。大和証券が22日付のリポートで、レーティングを「3」から「2」へ、目標株価を6500円から1万1000円へ引き上げたことが好感された。同証券では、300mmウエハーの値上げ効果とポリ塩化ビニル(PVC)増産が寄与するとして、18年3月期営業利益は2800億円を見込んでいる。さらに、両事業の利益成長は継続すると期待され、19年3月期営業利益は2970億円と11期ぶりに過去最高益更新を見込んでいる。
■神戸物産 <3038> 3,705円 +15 円 (+0.4%) 本日終値
神戸物産<3038>は後場に入って切り返し、7日ぶりに小幅反発。同社は22日、連結子会社の朝びき若鶏で1月27日に発生した火災事故による損害額7億3600万円を、17年10月期第1四半期(16年11月~17年1月)の連結累計期間に特別損失として計上すると発表した。
■オリエンタルランド <4661> 6,346円 +17 円 (+0.3%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が5日続伸。値刻みこそ小幅ながら、5日移動平均線をサポートラインとした底入れ波動を鮮明としている。明日を皮切りに、月末の金曜日に午後3時をメドに仕事を終えて、買い物や旅行、娯楽などの消費を促す「プレミアムフライデー」が始まる。金曜の夕刻に東京ディズニーランドやシーなどを訪れる顧客が増え、同社の収益に貢献するのではないかとの思惑が買いの根拠となっている。同社のテーマパーク事業は好調で、4~12月期は前年同期比1.6%増と増収基調を確保している。また、「来期はディズニーシーの新アトラクション『ニモ&フレンズ・シーライダー』を開始する予定にあることで集客増につながる」(国内中堅証券)との指摘も出ている。
■中電工 <1941> 2,402円 +3 円 (+0.1%) 本日終値
22日、中電工 <1941> が発行済み株式数の10.75%にあたる700万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月24日。
株探ニュース