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【通貨】ユーロ週間見通し:もみあいか、欧州政治リスクを引き続き警戒

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■弱含み、欧州政治不安は払拭されず

先週のユーロ・ドルは弱含み。欧州諸国の政治不安は解消されていないことや、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和策の長期化観測が再浮上したことが要因。米税制改革への期待は持続しており、リスク選好的な米ドル買い・ユーロ売りは縮小しなかった。取引レンジ:1.0521ドル-1.0679ドル。

■上げ渋りか、欧州政治リスク継続も米金融政策にらみ

今週のユーロ・ドルは上げ渋りか。3月に行われるオランダ総選挙や4-5月のフランス大統領選をにらんで、欧州の政治リスクを警戒したユーロ売りは続く見通し。トランプ政権による税制改革への期待が後退すればユーロ買いが優勢となりそうだが、米国金利の先高観は残されており、ユーロ大幅高の相場展開は期待できない。

予想レンジ:1.0500ドル?1.0700ドル

■弱含み、欧州政治不安が上値を抑える

先週のユーロ・円は弱含み。欧州諸国の政治不安は高まっていることが要因。米税制改革への期待が高まり、リスク選好的な米ドル買い・ユーロ売りも観測された。欧州中央銀行(ECB)による金融緩和策は長期間継続されるとの思惑が残されていることや、米ドル・円相場がやや円高方向に振れたことも影響した。取引レンジ:119円71銭-121円28銭。

■もみあいか、欧州政治リスクを引き続き警戒

今週のユーロ・円はもみあいか。今年前半に行われるオランダ総選挙やフランス大統領選に向け、一部加盟国の間で欧州連合(EU)からの離脱を試みる動きが次第に強まるとの懸念が高まっている。短期的にリスク選好的なユーロ買いは抑制される見込み。ただ、ユーロ圏の2月製造業PMIなどの経済指標が予想を上回った場合、ユーロ売りは多少弱まる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:2月マークイット製造業PMI(予想:55.0、1月:55.2)
・21日:2月マークイット総合PMI(予想:54.3、1月:54.4)

予想レンジ:118円00銭-121円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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