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【材料】トヨタは円高嫌気してウリ気配スタート、17年3月期業績増額修正も地合い悪に押される

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
 トヨタ自動車<7203>がウリ気配で始まった。同社は6日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を26兆円から26兆5000億円(前期比6.7%減)へ、営業利益を1兆7000億円から1兆8500億円(同35.2%減)へ、最終利益を1兆5500億円から1兆7000億円(同26.5%減)へそれぞれ増額した。
 
 昨年の大統領選でトランプ氏が勝利して以降、急速に進んだドル高・円安効果が、利益を押し上げ、従来見通しから減益幅が縮小する見通しとなった。今期の想定為替レートは「1ドル=103円、1ユーロ=114円」から「1ドル=107円、1ユーロ=118円」に円安方向に修正している。ただ、業績の増額修正については株価に事前に織り込まれていた部分も多い。今回の増額幅は市場コンセンサスに届かない水準で、足もとの為替市場で円高が進行していることもあって大きく売りに押されている。また6日、同社はスズキ<7269>と業務提携に向けた検討を開始する覚書を締結したことを発表している。これも今後の業容拡大を後押しするポジティブ材料だが、やはり全体の地合い悪に押されて反応は薄い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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