【市況】【↓】日経平均 大引け｜ 反落・1万9000円割れ、長期金利上昇と円高を嫌気 (2月2日)

日経平均株価
始値　　19152.79
高値　　19170.63(09:06)
安値　　18866.80(14:56)
大引け　18914.58(前日比 -233.50 、 -1.22％ )

売買高　　21億2818万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆5703億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は大幅反落、7日ぶりに1万9000円台割り込む
　２．為替市場での円高進行を嫌気する展開
　３．後場は長期金利上昇を横目に一段の円高で主力株に売りかさむ
　４．東証1部の8割超の銘柄が下落
　５．売買代金は2兆5000億円と高水準持続

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは26ドル高と4日ぶりに反発。アップルの好決算や経済指標に好調なものが目立ち買いが優勢だった。

　東京市場では終始売り優勢の展開で、後場に入り一段と下げ幅を広げ、日経平均株価は再び1万9000円台を割り込んだ。

　2日の東京市場は、リスク回避の売りにさらされた。前日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら4日ぶり反発、米経済に対するポジティブな見方が強まったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利据え置きで先行き利上げを急がない姿勢を明示、これを背景に為替がドル安・円高に振れたことから、主力株中心に売りに押される地合いとなった。前引けにかけていったん下げ渋ったものの、後場は長期金利の上昇を横目に円が一段と買われ、全体下げ相場を助長した。東証1部の8割を超える銘柄が下落している。東証1部の売買代金は2兆5000億円と高水準を持続した。

　個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。ＴＤＫ<6762>が大幅安、ファナック<6954>、三菱電機<6503>なども売りに押された。カカクコム<2371>が急落、日本光電<6849>、日本板硝子<5202>も大幅安となった。カシオ計算機<6952>の下げも目立った。
　半面、ブイ・テクノロジー<7717>が4連騰と気を吐いたほか武田薬品工業<4502>も堅調だった。また、ショーワ<7274>、エムアップ<3661>は値幅制限いっぱいに買われる人気となった。日本通信<9424>が活況高となり、ヤマシンフィルタ<6240>、ＮＯＫ<7240>なども物色人気となった。コロプラ<3668>も買いを集めた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、豊田通商 <8015> 、武田 <4502> 、三菱商 <8058> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ＴＤＫ <6762> 、ソフトバンク <9984> 、ＫＤＤＩ <9433> 、ファナック <6954> 。押し下げ効果は約85円。

　東証33業種のうち上昇は医薬品、卸売業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)化学、(4)食料品、(5)精密機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)倉庫運輸関連、(4)その他金融業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△エムアップ <3661>
　電子チケットのＥＭＴＧ社と資本･業務提携。
△シャノン <3976>
　ソフトブレーンと営業支援システムで連携。
△扶桑化学 <4368>
　今期最高益予想を14％上乗せ､配当も7円増額。
△バリューＨＲ <6078>
　1.76％を上限に自社株買いを実施。
△アイチコーポ <6345>
　4-12月期(3Q累計)経常が35％増益。
△内海造 <7018> [東証２]
　4-12月期(3Q累計)経常は3.5倍増益。
△ＧＭＢ <7214>
　4-12月期(3Q累計)経常は黒字浮上･通期計画を超過。
△フタバ <7241>
　今期経常を63％上方修正。
△ネットワン <7518>
　4-12月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地。
△日本通信 <9424>
　ソフトバンクとの相互接続合意。

▼板硝子 <5202>
　「銀行系ファンドに400億円規模の増資」と報道。
▼イーガーディ <6050>
　第1四半期営業利益が31％増も株価には織り込み済み。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ショーワ <7274> 、(2)エムアップ <3661> 、(3)扶桑化学 <4368> 、(4)ネットワン <7518> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)中外薬 <4519> 、(7)アイチコーポ <6345> 、(8)富士機工 <7260> 、(9)フタバ <7241> 、(10)アイロムＧ <2372> 。

　値下がり率上位10傑は(1)カカクコム <2371> 、(2)カプコン <9697> 、(3)日本光電 <6849> 、(4)大崎電 <6644> 、(5)板硝子 <5202> 、(6)イーガーディ <6050> 、(7)スカパーＪ <9412> 、(8)ハマキョウ <9037> 、(9)宇部興 <4208> 、(10)Ｄガレージ <4819> 。

【大引け】

　日経平均は前日比233.50円(1.22％)安の1万8914.58円。ＴＯＰＩＸは前日比17.36(1.14％)安の1510.41。出来高は概算で21億2818万株。値上がり銘柄数は296、値下がり銘柄数は1635となった。日経ジャスダック平均は2863.4円(7.66円安)。

［2017年2月2日］

株探ニュース