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【市況】明日の株式相場見通し=安心感戻り好業績銘柄に買い、25日線奪回なれば地合い好転も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(2日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価1万9000円を巡る攻防で、後場に大きく切り返し、終値ではとりあえず心理的なフシ目を防衛したことで投資家に安心感が戻りそうだ。外国為替市場での円高・ドル安進行に歯止めが掛かれば、佳境を迎えている4~12月期決算発表の内容を吟味しながらの個別銘柄物色が活発化することになりそうだ。

 市場関係者からは「トランプ米大統領の日本に対する通貨安誘導批判により、海外為替市場で一時、1ドル=112円を突破する寸前まで急速に進行した円高が、東京外国為替市場では、1ドル=113円台半ばまで戻した意味は大きかったように思う。112円ラインは重要なフシ目で、株価の上昇トレンドを維持するための必須条件といえる。ここからの日経平均株価は、早目に25日移動平均線を奪回することが地合い好転の鍵となる」との見方が出ていた。

 1日の東京株式市場は、外国為替市場での円高・ドル安を嫌気して朝方安く始まったものの、その後は下げ渋る展開。後場に入ると、円高進行に歯止めが掛かったことで買いが一段と厚みを増し、日経平均株価は上昇に転じた。終値は前日比106円74銭高の1万9148円08銭と3日ぶりに反発した。

 日程面では、1月のマネタリーベース、1月の消費動向調査に注目。英国中央銀行(BOE)金融政策委員会が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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