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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アドテスト、トヨタ、信越化

アドテスト <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドバンテスト <6857>  2,099円  +45 円 (+2.2%)  本日終値
 半導体関連株が高い。アドバンテスト<6857>やSUMCO<3436>が新高値に買われたほか、東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>などが上昇した。24日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数が上昇し、最高値圏で推移しているほか、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が同日発表した昨年12月の北米地域の半導体製造装置のBBレシオは1.06倍と5月の1.09以来、7カ月ぶりの水準に上昇した。26日には米インテルの決算が予定されており、その結果にも関心が集まっている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,706円  +127 円 (+1.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が買いを集めた。前日の米国株市場ではNYダウが2週間ぶりの高値をつけたほか、ナスダック指数、S&P500指数は過去最高値を更新するなど上値指向を強めており、これを受けて足もとはリスクオンの流れが再び強まっている。また、外国為替市場では1ドル=114円近辺まで円安が進行していることで、為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善への期待が再燃し買いを誘っている。

■信越化学工業 <4063>  9,786円  +152 円 (+1.6%)  本日終値
 JPモルガン証券が24日、韓国LGが保有するLGシルトロンの株式51%を、同じく韓国のSKホールディングスに売却すると23日に発表したことを受けて、電子材料セクターに関するリポートを発表した。これによると、現在、半導体シリコンウエハーは旺盛な需要と限定的な供給増から需給逼迫が継続しているが、今回、SKホールディングスがLGシルトロンを抱え込むことで他の半導体メーカーはよりウエハーの安定調達に奔走する形となると指摘。既に1月からのウエハーの値上げはさまざまなメディアで報道されているが、半導体メーカーからの安定調達要請が強まれば追加値上げはさらにしやすい環境になると予想している。そのため、上記の発表は、短期的には信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>などウエハー株にはポジティブな内容と捉えているとしている。

■LIXILグループ <5938>  2,725円  +34 円 (+1.3%)  本日終値
 LIXILグループ<5938>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2150円から2880円へ引き上げたことが好材料視されている。同証券では、17年3月期は、期初より会社計画が保守的だったことに加えて、ASB(アメリカンスタンダード)のマージン改善など、近年M&Aで取得した企業の業績回復期にあたることから、営業利益は会社計画の650億円を上回る800億円になると予想。また、18年3月期もASBのマージン改善や中国での事業拡大、国内のコスト削減などで同878億円(従来予想700億円)と10%近い増益を見込んでいる。

■TOTO <5332>  4,540円  +40 円 (+0.9%)  本日終値
 TOTO<5332>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を3950円から4600円へ引き上げたことが好感されている。水回り製品を中心とするTOTOの高い商品開発力を背景に、ウォシュレットの売り上げ拡大が中国ではほぼ軌道に乗り、アメリカでも普及拡大の兆しが出ている点は評価。ただ、バリュエーションは上場来高値圏にあり、成長期待は株価に織り込まれつつあるとも指摘している。同証券では、17年3月期営業利益予想を従来の500億円(会社計画480億円)から510億円、18年3月期は同538億円から540億円、19年3月期は同581億円から624億円へ引き上げている。

■タカラバイオ <4974>  1,600円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>が続伸。24日の取引終了後、滑膜肉腫患者を対象としたsiTCR遺伝子治療(NY-ESO-1・siTCR遺伝子治療)の第1・2相臨床試験を国内で実施するため、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に再生医療等製品としての治験計画届を提出したと発表しており、開発進捗への期待感から買いが入ったようだ。同試験はがん抗原であるNY-ESO-1抗原を認識するTCRの遺伝子を被験者のリンパ球に体外で導入し、その安全性や有効性などの評価を行うというもの。同社では既にカナダで固形がんを対象としたNY-ESO-1・siTCR遺伝子治療の第1b相臨床試験を開始しているが、国内およびカナダでの臨床試験で安全性や有効性などのデータを取得したうえで、再生医療等製品に適用される制度(条件及び期限付承認制度)などを活用して早期承認を目指し、国内で2020年度に商業化を目指している。

■スクエニHD <9684>  3,190円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 JPモルガン証券が23日、ゲームセクターに関するリポートを発表した。これによると、17年のゲームセクターは、ややテーマ性に欠けるが、豊富な個別のカタリストが引き続き投資機会をもたらすと指摘。ただ、さまざまなトピックにおいて、期待先行からポテンシャルを見極めるフェーズになると見られ、慎重な舵取りが必要になるとしている。そのなかで、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>と任天堂<7974>については、それぞれ投資判断「オーバーウエート」を継続した。スクエニHDはHDゲーム(家庭用ゲーム)事業のデジタルシフトが一層進行することで、収益性の改善が期待でき、中期目標である営業利益500億円への道筋が見えてくると評価。また、任天堂は、「Nintendo Switch」の詳細発表は物足りない内容となり期待値は低下も、中期ポテンシャルを悲観する必要はないと判断したという。一方、ディー・エヌ・エー<2432>は、次の任天堂との協業タイトルのリリースが短期材料となりうるが、一定の貢献を織り込んでも株価は割安感に欠けると判断し「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げた。また、バンダイナムコホールディングス<7832>、コナミホールディングス<9766>、セガサミーホールディングス<6460>、カプコン<9697>については、材料出尽くしとなる可能性があり、株価調整リスクを注視したいとしている。

■東芝 <6502>  254.4円  -5.4 円 (-2.1%)  本日終値
 東芝<6502>が続落。米系格付け会社のS&Pグローバル・レーティングが24日、同社の長期格付けを「トリプルCプラス」に1段階引き下げたことが嫌気された。格下げ方向の「クレジット・ウォッチ」は継続した。半導体事業の分社化が検討され、投資ファンドなどが関心を示していることなどが期待材料とされ、株価は堅調に推移していたが、この日は米格付け会社の格下げを受け、下落した。

●ストップ高銘柄
 イントランス <3237>  283円  +80 円 (+39.4%) ストップ高   本日終値
 第一化成 <4235>  1,435円  +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 アンドール <4640>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 ゴルフ・ドゥ <3032>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 T&C <3832>  61円  -50 円 (-45.1%) ストップ安   本日終値
 MXリス5 <1567>  2,000円  -500 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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