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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより

■リミックスポイント <3825>  328円 (+80円、+32.3%) ストップ高

 リミックスポイント <3825> [東証M]がストップ高。同社は24日、子会社のビットポイントジャパンが新浪日本総合ネットワークグループ(東京都港区)と、仮想通貨交換事業におけるマーケティングおよび中国企業との提携支援に関して業務提携することで合意したことを明らかにした。新浪日本総合ネットワークグループは、中国最大インターネットメディアである「新浪(sina)」の日本における広告・PRの独占販売権と、同国最大のSNS「微博(weibo)」の日本における広告・PRの販売権を持つ企業。ビットポイントはこの提携を通じて、訪日中国人の仮想通貨決済の促進や仮想通貨サービスの拡充強化を図る。

■ソケッツ <3634>  1,311円 (+300円、+29.7%) ストップ高

 ソケッツ <3634> [東証M]がストップ高。24日午後0時30分ごろ、LINE MUSIC(東京都渋谷区)が運営する音楽配信サービス「LINE MUSIC」に、保有するデータベースを活用しユーザー個人ごとに最適化した選曲を行うパーソナライズ、レコメンドサービスの提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同サービスは、ソケッツが開発したメディアサービス・データベース(MSDB)が保有する作品や人物に関する特徴情報やレコメンドエンジンと、「LINE MUSIC」のユーザー履歴情報、お気に入り情報、ユーザープレイリスト情報といったユーザー個人ごとの情報を分析・活用し実現。「LINE MUSIC」における新しい機能として「Weekly Mix」、「Timely Theme Playlist」の2種類が開始されたとしている。

■アンドール <4640>  385円 (+80円、+26.2%) ストップ高

 設計ソフト開発のアンドール <4640> [JQ]がストップ高。23日、同社がハイブリッドCADシステム「CADSUPER 2017」を2月1日に発売すると発表したことが買い材料視された。「CADSUPER」は3次元機能、業界標準、設計支援、現場主義をコンセプトに3次元処理も可能なハイブリッド2次元CADシステム。今回発売する「CADSUPER 2017」は3次元CADとの操作性の統一を実現するための機能強化を実施したほか、直感的操作性を向上させたという。発表を受けて、ハイブリッドCADシステムの新製品発売による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

■第一化成 <4235>  1,135円 (+150円、+15.2%) ストップ高

 第一化成 <4235> [JQ]がストップ高。23日の取引終了後に中期経営計画を発表しており、19年12月期(17年12月期から決算期を変更)に、売上高114億円(17年3月期予想53億6000万円)、営業利益32億円(同7億5000万円)としていることから、意欲的な中計との評価が高まったようだ。完全子会社化を発表した米ウルトラファブリクス社との事業統合を図り、欧州、アジアでの事業拡大を図るとしている。

■フォーサイド <2330>  241円 (+29円、+13.7%)

 フォーサイド <2330> [JQ]が急騰。リミックスポイント <3825> [東証M]が24日、子会社のビットポイントジャパンが新浪日本総合ネットワークグループ(東京都港区)と業務提携したと発表しており、これが刺激となったもよう。フォーサイドは昨年7月25日に、子会社のフォーサイドエンタテイメントが「新浪(sina)」「微博(weibo)」により配信される広告およびPR記事掲載サービスなどの販売に関して、新浪日本総合ネットワークグループと指定代理店契約を締結したと発表している。

■セグエグループ <3968>  7,250円 (+690円、+10.5%)

 セグエグループ <3968> [JQ]が大幅続伸。23日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ヤマシンフィルタ <6240>  1,654円 (+136円、+9.0%)

 東証1部の上昇率トップ。ヤマシンフィルタ <6240> が大幅6日続伸し、連日の昨年来高値更新。「1月20日放送のTBS『Nスタ』で、アメリカ大統領就任関連の日本企業として紹介された」と、同社ホームページで23日に発表しており、改めてトランプ米大統領による公共事業拡大による恩恵を期待した買いが入った。同社は、異物混入を防ぐ建機用フィルターの世界最大手。トランプ大統領は公共事業を増やす政策を打ち出しており、公共事業が増えれば建設機械の需要も増加するため、同社の業績にも恩恵があると期待されている。

■メガネスーパー <3318>  76円 (+6円、+8.6%)

 メガネスーパー <3318> [JQ]が4日ぶりに反発。24日午後、メガネスーパー全店にて、過去に購入したコンタクトレンズ用品を1タップで注文・配送することができるスマートフォンアプリ「コンタクトかんたん注文アプリ」をリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社初のスマホアプリとなる「コンタクトかんたん注文アプリ」は、同社での購入履歴があれば、アプリのボタンをタップするだけで注文し、指定した住所に配送することができる。また、アラーム機能を使うことで、買い忘れ防止やレンズ交換日の通知を受け取ることもでき、利便性向上による顧客層の拡充などが期待されている。

■ユニバーサル <6425>  3,755円 (+235円、+6.7%)

 ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が続伸。23日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の168億円→300億円に78.6%上方修正。従来の24.8%減益予想から一転して34.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期投入したパチスロ機の新機種が販売好調で、売上が計画を上回ることが寄与。高度構造化に向けた技術革新が奏功し、開発費の削減や原価低減が進んだことも利益を大きく押し上げる。

■JIG-SAW <3914>  7,190円 (+400円、+5.9%)

 JIG-SAW <3914> [東証M]が続伸。23日、同社が非開示だった業績見通しを発表。16年12月期の業績予想は連結経常利益が前期非連結比70.1%増の2億5000万円を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力のシステムマネジメントサービスの受注が伸び、直近の実績である第3四半期累計(1-9月)の同利益は1億6300万円だった。第3四半期累計と今回発表した通期計画に基づいて計算した9-12月期(4Q)の同利益は前期非連結比50.0%増の8700万円となる。発表を受けて、好調な決算を好感した買いが向かった。

■KOA <6999>  1,235円 (+60円、+5.1%)

 東証1部の上昇率10位。KOA <6999> が大幅反発し、昨年来高値を更新。23日の取引終了後、集計中の第3四半期累計(16年4-12月)連結業績について、売上高が従来予想の324億9000万円から333億100万円(前年同期比3.1%減)へ、営業利益が16億5000万円から19億6200万円(同11.4%減)へ、純利益が15億9000万円から20億7500万円(同19.1%増)へ上方修正したことが好感された。主に為替レートが前回予想時から円安に推移したことで売上高・営業利益が押し上げられたほか、第3四半期末の急激な円安で為替差益が約3億7000万円発生したことなどが要因としている。

■DACHD <6534>  901円 (+42円、+4.9%)

 D.A.コンソーシアムホールディングス <6534> [東証2]が24日午前中、VR(仮想現実)事業を展開するゲートウェイ(東京都江東区)と提携し、VRコンテンツの制作・配信・分析をワンストップで行うソリューションサービスの提供を開始すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。新サービスは、VRコンテンツの制作・配信だけでなく、コンテンツ視聴後のユーザー分析までをワンストップで提供するというもの。ゲートウェイのVRコンテンツ配信技術とDACが開発・提供するDMP(データマネジメントプラットフォーム)「AudienceOne」を連携することで、VRコンテンツを視聴しているユーザーのオンライン行動や属性・嗜好性を分析できるようになり、ビジネスに活用することが可能としている。

■太陽HD <4626>  4,920円 (+215円、+4.6%)

 太陽ホールディングス <4626> が3日続伸。24日朝、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の78億円→92億円に17.9%上方修正。減益率が29.9%減→17.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。高機能スマートフォンや車載向けプリント配線板用部材の販売が想定より伸びることが寄与。円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。

■ブイ・テクノロジー <7717>  16,230円 (+670円、+4.3%)

 ブイ・テクノロジー <7717> が3日続伸。前場は実質青空圏を舞い上がる展開となり、一時は株式分割考慮で2006年4月以来約10年9ヵ月ぶりとなる1万7000円台に乗せた。23日は一部外資系メディアが、同社が3月までの契約締結を目指し中国メーカーと交渉中で、(有機EL装置などの)製造プロセスの一括請負に成功すれば、500億円規模の売り上げが見込めると報じたことが材料視された。同社は有機EL蒸着プロセスで重要な役割を担うファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)を展開、同商品は扱いに特別なノウハウを必要とせず、高解像度のパネル製作向けで優位性を持つとされ、製造装置のコンパクト化や低コスト化で必須の商品となっている。同社の製品競争力の高さは群を抜いており、今回の500億円受注観測報道に先立って、昨年12月下旬には海外複数社から総額180億円の製造装置の受注を獲得したことを発表、昨年度の総売上高は390億円強にとどまっているが、ここにきて飛ぶ鳥を落とす勢いをみせた。また、直近では東海東京調査センターが23日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」で継続フォローしており、これも買い人気を増幅させたようだ。

■ソラスト <6197>  1,350円 (+52円、+4.0%)

 ソラスト <6197> が大幅高。同社は23日取引終了後に、16年12月の介護サービス利用状況を公表。訪問介護は5494人(前年同月比12.7%増)、デイサービスは4310人(同12.5%増)とともに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。また、月末時点での入居率は、グループホームが99.5%(前年同月は97.2%)、有料老人ホームは98.3%(同96.1%)、サービス付き高齢者向け住宅は93.8%(同91.0%)となった。

■ソフバンテク <4726>  3,585円 (+90円、+2.6%)

 ソフトバンク・テクノロジー <4726> が3日ぶりに反発。24日午前11時ごろ、100%子会社のM-SOLUTIONSが、簡単操作でドローン(無人飛行機)の活用を支援するサービス「Smart at drone(スマートアットドローン)」の提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「Smart at drone」は、「簡単操作でドローンの活用を」をコンセプトに、農業における農作物の生育状態の確認や、建築業における建物や道路の検査など、幅広い分野に活用可能なサービス。ドローンによる撮影データをもとにレポーティングする場合、動画をパソコンで再生し、一時停止して画像データにした後、文書作成ソフトなどに張り付けてコメントを残すなど、データを活用するために多くの手間がかかっていたが、同サービスでは、撮影した動画と航路情報を取り込み、動画と航路の情報を連携させることができるほか、動画を再生し、気になる箇所を手動でクリッピングし、コメントを入力することが可能で、作業を効率化することができるという。

■IHI <7013>  308円 (+6円、+2.0%)

 IHI <7013> が反発。23日の取引終了後、海外連結子会社にかかる関係会社株式評価損155億円(単独決算)と、国内関連会社にかかる債務保証損失引当金繰入額110億円を特別損失として計上すると発表したが、17年3月期業績予想には変更がないとしていることから、安心感が生じたようだ。海外連結子会社にかかる関係会社株式評価損は、北米で遂行中の大型プロジェクトについて、工事原価見通しが増加し、採算性が悪化することが要因。ただ、単独決算では特別損失として計上するものの、当該子会社が連結子会社であるため、連結決算では消去される。一方の国内関連会社にかかる債務保証損失引当金繰入額は、UMNファーマ <4585> [東証M]と共同で設立した関連会社UNIGENに関連して、UMNファーマが開発中のインフルエンザワクチンの製造販売承認申請取り下げを受けて、UNIGENに保証していた債務を債務保証損失引当金へ繰り入れることにしたという。ただ、航空エンジン事業などの改善や保有資産の売却を見込んでいるため、今期の最終損益収支均衡の予想には変更ないとしている。

■鳥居薬品 <4551>  2,535円 (+33円、+1.3%)

 鳥居薬品 <4551> が反発。23日の取引終了後、集計中の16年12月期単独業績について、売上高は従来予想の605億円から602億円(前期比3.5%減)へ下振れた一方、営業利益は30億円から38億1000万円(同22.5%減)へ、純利益は21億円から27億7000万円(同21.5%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。販管費で研究開発費や営業費の一部経費の発生が翌期へズレ込んだことや、経費の節減に取り組んだことなどが寄与したという。また、法人税の税額控除額が想定を上回ることも最終利益の上振れにつながったとしている。

■リクルート <6098>  4,975円 (+60円、+1.2%)

 リクルートホールディングス <6098> が反発。大和証券は23日、同社株の投資判断を新規「1(買い)」とし目標株価を6000円に設定した。「国内外の中小企業向け販促、求人支援で成長余地大」とみている。具体的には、北米の求人需要を取り込んでいる「インディード」の急拡大が続くと予想。また、美容業界での人材不足やマーケティングのIT化支援で成長している「ホットペッパービューティー」などの成長を見込む。中小企業向け経営管理支援ツール「Airレジ」などの成長も期待される。同証券では、17年3月期の連結営業利益は会社予想1170億円に対し1295億円(前期比14%増)と増額修正を見込んでいる。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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