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【市況】日経平均は大幅反落、シグナル悪化、トランプ銘柄は押し目拾いのスタンス/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は大幅に反落。203.34円安の18934.57円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えている。朝方から為替市場では1ドル113円台と円高に振れており、これを受けた日経平均は3ケタの下落で始まった。寄付き直後に18900円を下回った日経平均は、その後18974.77円まで下げ幅を縮める場面もみられた。ただ、19000円には届かず、結局は3ケタの下落が続いている。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、金属製品のみがプラスであり、一方でその他金融、保険、不動産、陸運、情報通信、電力ガス、海運、輸送用機器の弱さが目立つ。売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、大塚HD<4578>、任天堂<7974>、NTT<9432>が軟調。半面、東芝<6502>、Vテク<7717>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>が堅調。

 日経平均は朝方の円高が嫌気される格好から幅広い銘柄に売りが先行する格好となり、あっさり節目の19000円を割り込んでいる。一目均衡表では転換線、基準線を下回っており、遅行スパンは実線を割り込み、下方シグナルを発生させてきている。価格帯別出来高では商いが膨れている19000-19300円処を下回ったことから、今後は戻り待ちの売り圧力が強まりやすくなりそうだ。

 一方で、ファナック<6954>、キーエンス<6861>などが堅調に推移しており、トランプ物色については押し目買い意欲の強さが窺える。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>も売りが先行しているものの、寄付き段階からは下げ幅を縮めてきており、売り込みづらさも意識されよう。(アナリスト村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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