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【経済】【中国】ブログで毛沢東批判の教授免職、支持者狙った暴力騒動も


山東建築大学の教授が毛沢東に批判的な言論をインターネット上で公開したところ、大学から退職を命じられたことが分かった。山東省政府も同教授に対し、省政府参事官などの解任を通知したという。外電が14日伝えた。

免職されたのは、山東建築大学のトウ相超教授(トウは登におおざと)。トウ教授はSNS上で、「彼(毛沢東)が1945年に死んでいれば、60万人の戦死者は出なかった。1958年に死んでいれば、3000万人の餓死者は出なかった。1966年に死んでいれば、闘争による2000万人の犠牲は出なかった。彼が1976年に死に、われわれはようやく食事ができるようになった。彼が行った唯一の正しいことは、死んだことだ」などとコメントした。

中国のネット上では、トウ教授を熱烈に支持する書き込みがあったが、反対意見も多く見られた。こうした反対意見の多くは、「五毛」と呼ばれる当局協力者による書き込みとみられている。

騒動の余波は広がっている。英BBC放送中国語版によると、河南省のテレビ局職員が「誤った言論」により解雇されたもよう。この職員はトウ教授を支持する発言を自身のブログで行っていた。また、山東省在住の詩人、魯揚氏が山東建築大学前で毛沢東支持派の集団に殴られる事件も起きた。魯氏は「トウ教授の言論の自由を断固として守れ」と書いたスローガンを手にしていた。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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