【経済】【中国】チベットとウイグル「開放加速」へ、鉄道整備で周辺国と協力
中国西部のチベット自治区と新疆ウイグル自治区がそろって、2017年の地方政府活動報告で「開放を加速する」と表明した。いずれも鉄道網の整備を軸とし、周辺国との経済協力強化を図る。21世紀経済報道が12日付で伝えた。
チベットは具体的な政策として、「環ヒマラヤ経済協力帯」の構築やガンディセ山脈の国際観光協力区建設などを挙げ、ネパールとの経済協力区建設も推進していく考えを示した。
ウイグルはインド、パキスタンとの協力強化を目指して物流網を整備するほか、中国各地からウイグルを経て欧州に向かう貨物列車のターミナル建設を推進。自由貿易試験区の設置を国に申請するほか、周辺国との電子商取引(EC)拡大にも力を入れる。
鉄道網の整備によって人とモノの流れをスムーズにし、周辺国とつながることが重要となる。チベット当局は青蔵鉄道と拉林鉄道の輸送能力を拡張し、四川省とつながる川蔵鉄道のニンティ~チャムド~雅安区間の建設準備を進める。
一方、ウイグルはコルラ~ゴルムド間、アクス~アラル間などの鉄道建設を計画。総額347億人民元(約5780億円)を投じる方針だ。
【亜州IR】
《SK》
提供:フィスコ