【市況】前場に注目すべき3つのポイント~成長期待の大きい中小型株や銀行再編に関心
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:成長期待の大きい中小型株や銀行再編に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き530万株の売り越し
■前場の注目材料:みずほ、三井住友トラ、銀行の枠を超えた再編
■成長期待の大きい中小型株や銀行再編に関心
18日の日本株市場は神経質な展開になりそうだ。17日の米国市場は、トランプ次期米大統領がドル高への警戒感を示したほか、英国のメイ首相が欧州連合(EU)離脱に関して演説を行い、先行き不透明感から売りが先行した。主要企業決算は予想を上回る好調な内容となったものの、利益確定の動きが目立っていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の18720円。円相場は1ドル112円70銭辺りでの推移に。
欧米市場の流れを受けて売りが先行しようが、日経平均は昨日までの下げで大発会のトランプ政権期待の上昇部分は帳消しとなったが、一先ずメイ首相の演説が通過することで、直近の下げに対する自律反発は意識されやすい。もっとも週末にトランプ次期米大統領の就任式を控えているなか、積極的な売買は手控えられているとみられる。指値状況の薄い中をインデックスに絡んだ商いに押されやすい需給状況でもある。
そのため物色の流れとしては、中小型株を中心に出遅れ修正のほか、成長期待の大きいAIやIoT関連などテーマ株への循環物色になりそうだ。そのほか、みずほFGと三井トラストは、銀行系列を超えて事業を統合すると報じられている。再編思惑からの押し目買い意欲の強さを見極めたいところ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:460万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り730万株、買い270万株、差し引き460万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
01月11日(水):240万株の買い越し
01月12日(木):210万株の買い越し
01月13日(金):10万株の売り越し
01月16日(月):260万株の売り越し
01月17日(火):530万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(19826.77、-58.96)
・シカゴ日経225先物(18720、-10)
・円相場、1ドル112円65-75銭
・銀行の系列の枠を超えた再編
・訪日客、米欧豪からも増
・みずほ<8411>、三井住友トラストHD<8309>、事業統合へ
・東芝<6502>、米社と出資交渉へ
・東レ<3402>、3年間で1兆円投資
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