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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ジンズメイト <日足> 「株探」多機能チャートより

■ジーンズメイト <7448>  289円 (+80円、+38.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ジーンズメイト <7448> がストップ高。フィットネスジムを展開するRIZAPグループ <2928> [札証A]が16日、TOB(株式公開買い付け)を実施し、同社を子会社化することを発表、これがサプライズとなり株価値上がりを見込んだ短期資金が流れ込む格好となった。TOB価格は1株160円で16日終値209円を23.4%下回る水準。また、RIZAPを引受先に345万株の第三者割当増資を行う。調達する資金は「ジーンズメイト」ブランドの再構築や販売チャネル・営業力の強化に充てる方針。

■ADプラズマ <6668>  1,243円 (+177円、+16.6%)

 アドテック プラズマ テクノロジー <6668> [東証2]が全般軟調相場に抗い、逆行高で連日昨年来高値を更新した。13日、同社は17年8月期の連結経常利益を従来予想の4.3億円→6.9億円に58.1%上方修正し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き材料視された。タッチパネルなどの成膜装置メーカー向けに電源装置の受注が想定以上に伸びることが寄与。海外子会社による原価低減も利益上振れに貢献する。同時に発表した17年8月期第1四半期(9-11月)の同利益は前年同期比12倍の3.3億円に急拡大して着地。修正した通期計画に対する進捗率は48.8%に達しており、さらなる業績上振れも期待される。

■ユークス <4334>  1,098円 (+150円、+15.8%) ストップ高

 ユークス <4334> [JQ]が連日のストップ高まで買われた。同社は16日取引終了後、エイベックス・グループ・ホールディングス <7860> のグループでエイベックス・ミュージック・クリエイティブ(avex社)との間で「AR perfomers」に関する業務委託契約を締結したと発表し、事業拡大の期待感から買われた。同社は15日に開催された「AR performers『1st A‘LIVE』」において、ARキャラクター「シンジ」「REBEL CROSS」「レオン」3組のアーティストが、avex社よりメジャーデビューすることが発表されており、16日はストップ高まで買われた。「AR perfomers」は、ユークスの新規事業でAR(拡張現実)を駆使して仮想世界のキャラクターを現実世界で表現するという手法を用いている。今後はavex社による協力のもとでアーティスト活動に係る宣伝業務や、コンサートを含むあらゆる商品・サービスへの出演などを展開する。

■メタップス <6172>  3,820円 (+420円、+12.4%)

 メタップス <6172> [東証M]が急騰。16日、同社が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年8月期第1四半期(9-11月)の連結営業損益が3.1億円の黒字(前年同期は1.5億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。オンライン決済を展開するファイナンス関連サービスの収益が拡大したことが寄与。関係会社株式売却益を計上したことなども黒字浮上に大きく貢献した。上期計画の3億円を既に4.3%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。同日、東証が17日売買分から同社に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表。信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いも向かった。

■アンジェス MG <4563>  259円 (+23円、+9.8%)

 アンジェス MG <4563> [東証M]が反発。同社は17日、高血圧DNAワクチンに関する特許が国内で成立したと発表した。この特許は、血圧を上昇させる作用を持つアンジオテンシン2に対する抗体を体内で作り出し、アンジオテンシン2の働きを抑えることで高血圧を治療することを目的としたDNAワクチンに関する物質特許。同内容の特許は昨年9月に米国で既に成立しており、高血圧DNAワクチンに関する主要な特許が日米で成立したことになる。

■ゲンキー <2772>  6,480円 (+570円、+9.6%)

 東証1部の上昇率4位。ゲンキー <2772> が大幅続伸。16日、ドラッグストアを展開する同社が17年6月期の連結経常利益を従来予想の35.2億円→42.5億円に20.7%上方修正。増益率が22.1%増→47.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。コスト削減に加え、本部集約による店舗作業の標準化で販管費が想定を下回ることが利益を押し上げる。

■イー・ガーディアン <6050>  1,786円 (+107円、+6.4%)

 東証1部の上昇率5位。イー・ガーディアン <6050> が大幅高。人工知能(AI)関連の新星として人気が加速している。同社はオンラインゲームSNS向けに投稿監視や運用支援を手掛ける。AIの積極活用で利益採算が向上しており、16年9月期営業利益は前年同期比71%増と急増、17年9月期についても18%増益を見込む。電子商取引事業者向けにAI型画像認識システム「ROKA SOLUTION」を展開し、今後に期待が大きい。また、直近、電子デバイスのデバッグ専業であるアイティエス(東京都羽村市)の全株式を取得し完全子会社化するなど同分野を強化、IoT時代の本格到来に合わせた布石にも余念がない。

■東天紅 <8181>  168円 (+10円、+6.3%)

 東証1部の上昇率6位。東天紅 <8181> と精養軒 <9734> が急動意。「パンダ関連」として知られる両社だが、上野動物園が16日、ジャイアントパンダのリーリー(オス)に昨年12月上旬から明け方に室内を歩き回るなどの発情の兆候が見られると発表したことから、一気に買いが膨らんだ。シンシン(メス)にはまだ兆候がないとしながらも、動物園では繁殖に向けた準備を同日から開始したという。仮に上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生すれば、上野周辺への集客力は大幅に向上し、周辺でレストランなど展開する両社にとっても事業機会の拡大に繋がるとの見方が強い。

■タカラバイオ <4974>  1,646円 (+89円、+5.7%)

 東証1部の上昇率8位。タカラバイオ <4974> が反発。遺伝子工学を活用した研究開発を進捗させ、創薬メーカーへの飛躍が期待されている。がん細胞だけをウイルスが攻撃する画期的新薬として注目される腫瘍溶解ウイルス「HF10」に対する市場の関心が高いほか、キメラ抗原受容体を用いた「CAR-T細胞療法」と呼ばれるがん免疫遺伝子治療法の治験を開始する予定にあり将来性に注目が集まった。前週11日には、キメラ抗原受容体を用いた遺伝子治療臨床試験の国内実施のため、再生医療等製品としての治験計画届けを医薬品医療機器総合機構に提出したことを発表している。

■ベクトル <6058>  1,181円 (+37円、+3.2%)

 ベクトル <6058> が悪地合いのなかで反発。同社はネット媒体を中心に展開する独立系のPR会社大手で業績は絶好調に推移している。東海東京調査センターが16日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」、目標株価1500円で新規にカバレッジしており、これが株価を後押しした。同調査センターでは、継続的な戦略PRの案件増や今後における顧客単価増などによる高成長を見込み、18年2月期の営業利益について29億6000万円(今期会社側予想比40%増)を予想している。

■Gunosy <6047>  2,061円 (+61円、+3.1%)

 Gunosy <6047> [東証M]が16日ストップ高したのに続き、17日も大きく買われ上場来高値を更新した。17年5月期の連結経常利益を従来予想の8.6億円→14.2億円に64.3%上方修正し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが引き続き材料視された。ニュース配信アプリ「グノシー」「ニュースパス」の利用者拡大で広告収入が想定より伸びることが寄与。提携メディア数の増加でアドネットワークの収益が拡大することも上振れに大きく貢献する。

■日経Dインバ <1357>  2,045円 (+59円、+3.0%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が続伸。同銘柄は日経平均株価と逆方向に連動するETFで、基本的に日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるような設定がなされている。米国主導のトランプ相場に陰りが出ており、全体相場はリスクオンの反動に晒されている状況。17日にメイ英首相が演説予定にあるなか、英国のEUからのハードブレグジット(強硬離脱)に対する懸念も見切り売りを助長しており、日経Dインバの注目が高まっている。

■トクヤマ <4043>  464円 (+11円、+2.4%)

 トクヤマ <4043> が高い。半導体設備投資需要は旺盛で、16日発表された11月の機械受注でも全体では前月比5.1%減と低調だったが、製造業では半導体製造装置などへの発注が68%増と高水準の伸びを確保した。同社はソーダ化学を発祥とする化学株だが、半導体用シリコンで世界屈指の実力を有しており、半導体関連株の側面で上値指向を強めている。信用取組も信用倍率1.3倍台と売り買い拮抗しており、需給面でも上値追いを後押しした。

■任天堂 <7974>  23,585円 (+385円、+1.7%)

 任天堂 <7974> が3日ぶり反発。前週末に注目の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の発表会を開催したが、2万9980円(米国では299.99ドル)に設定された販売価格が市場予想の上限に近かったことや、初期タイトルの少なさなどが普及を遅らせるとの思惑につながり、株価は下押していた。しかし、17日は目先筋の売り一巡から戻り足に転じた。東海東京調査センターが16日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォロー(目標株価は3万5000円)している。同調査センターでは、ニンテンドースイッチの価格について「競合のプレイステーション4を超えず、歴代の同社据置ハード機の発売時の水準であり妥当な設定という印象」としている。このほか、同日付で岡三証券、岩井コスモ、マッコーリーキャピタル証券など複数の調査筋から一斉に投資判断が開示されているが、概ね強気の見方で一致している。

■アニコムHD <8715>  2,330円 (+35円、+1.5%)

 アニコム ホールディングス <8715> が反発。16日、ペット保険最大手の同社が月次動向を発表。12月のNB(ペットをこれから飼おうとする飼い主が対象でペットショップ代理店経由での契約)新規契約件数が前年同月比26.5%増の9206件に伸びたことが買い材料視された。前年比プラスは今期に入り9ヵ月連続で伸び率は今期最高となる。また、正味収入保険料も同10.5%増の24億円に拡大している。

■宇部興産 <4208>  271円 (+4円、+1.5%)

 宇部興産 <4208> が続伸。グループの宇部エクシモは17日、自動車向けの基板材料として最適なフレキシブルプリント配線板(FPC)材料「ユピセルN-厚銅タイプ」および放熱基板材料「ユピセルH」の量産化、本格販売を発表。自動車のパワーモジュールやLEDライト向けの基板材料として採用拡大を目指すとしている。また、宇部興産は17日、主に自動車部品やフイルムなどに使われるナイロン6樹脂製品を値上げすることを決め、ユーザーとの交渉を開始すると発表。主原料価格が高騰していることが背景にあり、事業収益の改善を行うことが目的だとしている。なお、同製品の値上げ表明は13年3月以来で、実施時期は2月1日出荷分からを予定している。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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