【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サカタタネ、PCデポ、Tホライゾン
サカタタネ <日足> 「株探」多機能チャートより
サカタのタネ<1377>が反落。10日の取引終了後、17年5月期の連結業績予想について、売上高を561億円から594億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を60億円から70億円(同4.3%減)へ、純利益を44億円から52億円(同0.3%減)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押されているようだ。上方修正は、国内・海外ともに野菜種子の売り上げが大幅に増加していることや、欧州・アジアの花種子が好調であることなどが要因。また、想定為替レートを1ドル=100円から110円へ、1ユーロ=110円から115円へ変更したことも利益を押し上げるとしている。
■ハニーズ <2792> 1,155円 -39 円 (-3.3%) 本日終値
ハニーズ<2792>が続落。10日の取引終了後、17年5月期の連結業績予想について、売上高を574億円から544億円(前期比6.6%減)へ、営業利益を37億5000万円から29億5000万円(同4.6%増)へ、純利益を17億円から10億5000万円(前期3億1700万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。国内で8月、9月の度重なる台風の上陸で売り上げが伸びなかったことに加えて、中国では百貨店などの集客力が落ちたことで売上高が下振れる見通し。また、全店舗において店舗設備の充実を図るため販管費が増加することも利益を圧迫するとしている。同時に発表した第2四半期累計(16年6~11月)決算は、売上高269億6200万円(前年同期比7.6%減)、営業利益14億5300万円(同12.9%減)、純利益4億500万円(同15.4%増)だった。
■PCデポ <7618> 643円 -20 円 (-3.0%) 本日終値
ピーシーデポコーポレーション<7618>は大幅反落。10日の取引終了後に発表した12月の月次報告で既存店売上高が前年同月比17.7%減となり、5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。新規販売や新規サポートサービスにかかる人員の不足からスマートフォン販売が落ち込んだことに加えて、技術サービスや、商品数を絞り込んだサービス一体型商品も不調だった。
■Tホライゾン <6629> 294円 +61 円 (+26.2%) 一時ストップ高 本日終値
テクノホライゾン・ホールディングス<6629>が一時ストップ高。10日の取引終了後、子会社タイテック グラフインカンパニーが、ADAS(先進運転支援システム)開発の効率化を実現する非圧縮映像記録再生装置「GT4A-1000B」を販売を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「GT4A-1000B」は、車載カメラ映像とGPSなどの車両データを同期して非圧縮で記録することができる装置。試験車両に搭載し、実走行での車載カメラ映像とCANやGPSの車両データを非圧縮で記録することで、研究所や実験室など机上で走行環境が再現できるほか、海外で走行データを記録することにより、世界のあらゆる走行環境が日本にいながらにして再現できるようになり、バリデーション(妥当性の確認)の前倒しなどADAS開発の効率化に貢献するとしている。
■ジュンテンドー <9835> 483円 +80 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
10日、ホームセンター中堅のジュンテンドー <9835> [東証2]が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年2月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。同時に発表した17年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比5.8%減の6億3700万円に減ったが、通期計画の6億円を6.2%上回った。
■エムビーエス <1401> 5,400円 +700 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値
エムビーエス <1401> [東証M]が昨日に続きストップ高まで買われ、株価は前日比700円高の5400円買い気配と連日で上場来高値を更新した。6日、同社が17年5月期上期(6-11月)の経常利益(非連結)を従来予想の9900万円→1億6700万円に68.7%上方修正し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き材料視された。大型施工物件の工事が順調に進み、売上が計画を18.5%も上回ったことが寄与。コスト削減や採算重視の受注なども利益上振れに貢献した。10日には上期決算発表を行い、6日に業績修正した計画通りの着地となった。通期計画の2.7億円に対する進捗率は60.3%に達しており、通期業績の上振れへの期待も膨らんでいる。
■ノダ <7879> 802円 +83 円 (+11.5%) 本日終値
ノダ<7879>が後場急伸。午後2時ごろ、集計中の16年11月期連結業績について、売上高が従来予想の633億円から649億2000万円(前の期比6.9%増)へ、営業利益が30億円から35億7000万円(同3.2倍)へ、純利益が20億4000万円から23億円(同2.2倍)へそれぞれ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。主力の住宅建材事業において、建具やフロア製品の販売数量が予想を上回ったことに加えて、合板事業でも堅調な製品相場と好調な出荷が続いたことが寄与した。
■プロスペクト <3528> 78円 +8 円 (+11.4%) 本日終値
6日、プロスペクト <3528> [東証2]が、同社による英プロスペクト・ジャパン・ファンド買収が協議されることになったと発表したことが買い材料視された。プロスペクト・ジャパン・ファンドは日本国内株式に対する投資を目的とする会社型ファンド。同社が保有する株式は国内の上場企業かつ、不動産や金融、建設など同社が既に積極的に展開している事業領域のものが多い。このため、買収の相乗効果と経費節減効果は大きく、構造変革が進行中の日本における投資機会をとらえた成長戦略に資するものとしている。発表を受けて、プロスペクト・ジャパン・ファンド買収の進展に期待する買いが殺到した。
●ストップ高銘柄
ジュンテンドー <9835> 483円 +80 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
UMNファーマ <4585> 724円 -300 円 (-29.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース