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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落も5年連続の上昇を達成、大納会20年ぶり高値 (12月30日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18997.68
高値  19176.81(13:27)
安値  18991.59(09:37)
大引け 19114.37(前日比 -30.77 、 -0.16% )

売買高  16億6786万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7125億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅に3日続落ながら、5年連続の上昇を果たす
 2.朝方に仕掛け的な円高も、売り一巡後は押し目買い優勢に
 3.日銀ETF買いの思惑もあり、値上がり銘柄数は1000超
 4.日経平均は年末としては20年ぶりの高値水準で着地
 5.東芝は引き続き断トツの売買代金を集め、リバウンド局面へ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは13ドル安と小幅続落。年末控えた閑散相場のなか金融株中心に利益確定売りが優勢となった。

 2016年の大納会となった東京市場では、売りに押される展開で日経平均株価は1万9000円台を割り込んで始まったが、その後下げ渋り前日比プラス圏で推移する場面もあった。引けは小幅に3日続落だったものの、年足ベースで5年連続の上昇を果たした。

 30日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したことや、為替市場で寄り前に仕掛け的な円高局面に遭遇したことなどを受け売り優勢でスタート。しかし売り一巡後は、落ち着きを取り戻した為替動向を横目に戻り足に転じた。後場に入ると、日銀のETF買いの観測や、一部海外投資家による買い思惑も浮上するなかで、日経平均は小幅ながら高く推移する場面があった。その後、上値を買い進む動きには発展せず、大引けにかけ手仕舞い売りが再び優勢に。結局小幅続落となったが、日経平均は5年連続の上昇となり、年末の株価水準としては1996年以来20年ぶりの高値圏で着地している。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が軟調、村田製作所<6981>、J-POWER<9513>、コマツ<6301>も売りに押された。アダストリア<2685>が急落したほか、東芝プラントシステム<1983>の下げも目立つ。日本CMK<6958>、太平洋セメント<5233>が売られ、DCMホールディングス<3050>、オムロン<6645>も下落した。
 半面、東芝<6502>が断トツの売買代金を集め急反発。ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>も堅調、ディー・エヌ・エー<2432>もしっかりだった。タカタ<7312>が値幅制限いっぱいに買われ、enish<3667>、リンクアンドモチベーション<2170>も物色人気を集めた。アルテック<9972>が活況高、サイバーエージェント<4751>も高い。イーレックス<9517>も上昇した。

 日経平均への寄与度上位5銘柄は塩野義 <4507> 、ソフトバンク <9984> 、アステラス <4503> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約45円。うち32円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)医薬品、(3)精密機器、(4)その他製品、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)鉱業、(3)鉄鋼、(4)海運業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△フュトレック <2468> [東証M]
 提携先のログバーがウエアラブル翻訳デバイス「イリー」の発表会を開催。
△一六堂 <3366>
 3-11月期(3Q累計)経常が64%増益。
△モブキャス <3664> [東証M]
 でらゲーと「Project OK(仮)」の来夏配信に向け関係強化。
△マイネット <3928> [東証M]
 「ドラゴンタクティクス」のタイトル買収を改めて評価。
△コーセー <4922>
 「北米で高級化粧品を強化」と報道。
△ツガミ <6101>
 「中国とインドで生産増強」と報道。
△中北製 <6496> [東証2]
 今期経常を一転31%増益に上方修正。
△東芝 <6502>
 リバウンド狙いの買い流入で需給相場のターゲットに。
△タカタ <7312>
 「米司法省と和解協議大詰め」と報道。
△ビジョン <9416>
 「今期営業は19%増益」と報道。

▲ピックルス <2925> [東証2]
 3-11月期(3Q累計)経常が6%減益で着地。
▲アダストリア <2685>
 3-11月期(3Q累計)経常が6%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)東芝 <6502> 、(4)一六堂 <3366> 、(5)ブレインパッド <3655> 、(6)川田テク <3443> 、(7)enish <3667> 、(8)LINK&M <2170> 、(9)フォーカス <4662> 、(10)アルテック <9972> 。

 値下がり率上位10傑は(1)アダストリア <2685> 、(2)東芝プラ <1983> 、(3)船井電機 <6839> 、(4)ティアック <6803> 、(5)エコナック <3521> 、(6)ID <4709> 、(7)ミツバ <7280> 、(8)日本CMK <6958> 、(9)Sサイエンス <5721> 、(10)IDOM <7599> 。


【大引け】

 日経平均は前日比30.77円(0.16%)安の1万9114.37円。TOPIXは前日比0.22(0.01%)高の1518.61。出来高は概算で16億6786万株。値上がり銘柄数は1071、値下がり銘柄数は768となった。日経ジャスダック平均は2739.25円(12.60円高)。

[2016年12月30日]

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