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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、住友化、アダストリア

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  24,540円  +135 円 (+0.6%)  本日終値
 任天堂<7974>が堅調。同社は29日、スマートフォンゲームアプリ「スーパーマリオ ラン」のアンドロイド版で事前登録を開始したことを公式ツィッター上で発表した。「スーパーマリオ ラン」はiOS版が先行配信されているが、世界的にはアンドロイドOS搭載スマホの普及率が高いことから、アンドロイド版が配信されれば、利用増が期待できそうだ。

■住友化学 <4005>  556円  +3 円 (+0.5%)  本日終値
 住友化学<4005>が反発。岩井コスモ証券は29日、同社株の投資判断を「B」から「B+」に引き上げた。目標株価は500円から640円に見直した。同社は10月下旬の中間決算発表時に17年3月期の連結営業利益を従来予想の1400億円から1200億円(前期比27%減)に引き下げた。円高に加え石化製品のスプレッド悪化、偏光板の単価下落などが業績悪化要因となる。ただ、下期の想定為替を1ドル=105円に置いており、足もとでは10円以上の円安で推移していることから今期の同利益は1250億円と会社予想を上回るとみている。また、足もとの為替水準が継続し、大きなトラブルが発生しなければ18年3月期の同利益は1470億円に急回復すると予想している。

■積水化学工業 <4204>  1,864円  +10 円 (+0.5%)  本日終値
 積水化学工業<4204>が年初来高値更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1750円から2000円へ引き上げたことが好材料視されている。同証券によると、上期業績で確認された環境・ライフラインの構造改革効果や、高機能プラスチックスでの数量増による増益効果により、株式市場が期待する利益成長率が上昇したと指摘。17年3月期営業利益予想を950億円から980億円へ、18年3月期を同990億円から1060億円へそれぞれ上方修正している。

■日経Dインバ <1357>  1,994円  +6 円 (+0.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が続伸。日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるように設定されたETFで、全般相場が軟化すると上昇圧力が働く。前日から東京市場はにわかに運用リスクを回避するムードが高まっており、足もと日経平均株価は1万9000円台攻防となっている。全体相場に先行き不透明感が意識されるなか、リスクヘッジの買いを引き寄せている。

■マクドナルド <2702>  3,060円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が小幅ながら4日ぶり反発。同社は12月決算企業であり、配当や株主優待の権利取りを狙う駆け込み買いの反動が出て28~29日にかけて大幅に水準を切り下げていた。目先売り物が一巡し下げ止まる動きをみせている。東証信用残は、つなぎ売りの要素も大きいとはいえ、直近大きく売り残が膨らんでおり信用倍率は22日申し込み現在で0.27倍と大幅な売り長。株式需給面からも上値の軽さが意識されている。

■アダストリア <2685>  3,030円  -300 円 (-9.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 アダストリア<2685>は急落。29日の取引終了後、第3四半期累計(3~11月)連結決算を発表しており、売上高1489億2500万円(前年同期比1.4%増)、営業利益136億3200万円(同5.0%減)、純利益111億7200万円(同40.3%増)と営業減益に終わったことが嫌気されている。「グローバルワーク」「ニコアンド」および「スタディオクリップ」などのブランドが堅調に推移し、既存店売上高が前年同期比2.5%増となったことが売上高を押し上げた。ただ、新ブランド・新規事業の立ち上げ準備や、基幹システム・バリューチェーンプロセス刷新の検討作業など、将来の成長に向けた投資を積極的に実施したことで販管費が膨らみ、利益を圧迫した。なお、17年2月期通期業績予想は、売上高2089億円(前期比4.4%増)、営業利益170億円(同6.2%増)、純利益120億円(同31.5%増)の従来予想を据え置いている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,171円  -9.5 円 (-0.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、昭和シェル石油<5002>といった石油関連株は軟調。29日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物は前日比0.29ドル安の1バレル53.77ドルと反落した。きょうが大納会ということもあり、いったん利益を確定する動きもあるようだ。米国の原油在庫増加で需給悪化懸念からの売りが優勢だった。大和証券は28日に国際帝石の株価に関して、足もとの原油価格や為替相場を織り込んだ水準としてレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げるなど、石油関連セクターに慎重見通しも出ている。

■日経レバ <1570>  14,480円  -80 円 (-0.6%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続落。日経平均株価の2倍の値動きを想定したハイボラティリティが特徴のETFであり、トランプ相場では個人投資家資金を巻き込んで常に売買代金上位を占め、日経平均上昇と歩調を合わせ、時価総額を大きく膨らませてきた。ただ直近は、今年初めの波乱相場の残像から全般手仕舞い売りを優先する動きが出ており、同銘柄も下値を探る展開に。商いは引き続き高水準ながら、東芝<6502>の売買代金を下回っている。

■マイネット <3928>  2,675円  +500 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 マイネット<3928>がストップ高。27日に、100%子会社のC&Mゲームスが、enish<3667>が提供しているスマートフォンゲーム「ドラゴンタクティクス」について、タイトル買取契約を締結したと発表。これを受けて28日に大幅高した後、前日には利益確定売りに押される展開となったが、改めてこれによる業績貢献を期待した買いが入っているようだ。「ドラゴンタクティクス」は、2012年7月にリリースされ、今年12月時点で累計260万人の登録者数を超える大型タイトル。以前からC&Mゲームスと協業という形で運営を行っていたが、今回、同ゲームのタイトルを買い取ることになったという。なお、16年12月期業績への影響は現在精査中としている。

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