【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユニバーサル、コナミHD、アドテスト
ユニバーサル <日足> 「株探」多機能チャートより
ユニバーサルエンターテインメント<6425>が急伸。同社はきょう、パチスロアプリ「SLOT バジリスク~甲賀忍法帖~3」の配信を開始したと発表した。このアプリは、パチスロ機「SLOT バジリスク~甲賀忍法帖~3」を忠実に再現したシミュレータアプリ。販売価格は税込み960円となっている。
■大倉工業 <4221> 511円 +26 円 (+5.4%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
21日、大倉工業 <4221> が16年12月期の連結経常利益を従来予想の30億円→45.5億円に51.7%上方修正。増益率が29.0%増→95.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主力の合成樹脂フィルムの販売が堅調に推移する中、コスト削減や原材料価格の低下などで採算が改善する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の7.5円→10円(前期は7.5円)に増額修正。前日終値ベースの期末配当利回りは2.06%に上昇し、27日の配当権利日を目前に配当取りを狙う買いも向かった。
■コナミホールディングス <9766> 4,490円 +210 円 (+4.9%) 本日終値
コナミホールディングス<9766>が5連騰。11月17日から国内配信を開始したモバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」や、12月7日から国内配信しているモバイルゲーム「実況パワフルサッカー」が人気となっていることで、業績寄与への期待感が高まっているようだ。同社は今月12日に「遊戯王 デュエルリンクス」の累計ダウンロード数が600万を突破したと発表。来年1月中旬からは全世界向けに配信する予定で、ユーザー数のさらなる拡大が見込まれている。また、「実況パワフルサッカー」については20日に400万ダウンロードを突破したことを明らかにしている。
■三櫻工業 <6584> 842円 +38 円 (+4.7%) 本日終値
三桜工業<6584>が大幅反発。ホンダ<7267>はきょう、米グーグルを傘下に持つアルファベット社の自動運転研究開発子会社であるウェイモ社と自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したと発表。これが思惑買いを誘うかたちとなっているようだ。同社は11月29日から12月1日にかけて開催された「第57回 電池討論会」で、ホンダや埼玉県産業技術総合センターと共同で「マグネシウム金属の電気化学挙動に及ぼす環状酸無水物添加の影響」と題した講演を行うなど、マグネシウム電池関連との見方があり、これが思惑につながっているもよう。また、過去にはホンダのヒューマノイドロボット「アシモ」の動力源として、三桜工が開発・商品化を行ったニッケル水素電池が搭載された実績がある。
■東京応化工業 <4186> 3,955円 +175 円 (+4.6%) 本日終値
東京応化工業<4186>が大幅高。ビッグデータ普及などを背景にデータセンターの新設需要が旺盛で、半導体の大容量・高速化ニーズが高まっている。自動車の電装化進展やスマートフォンの高機能化なども高集積化された半導体需要を喚起しており、革新的な3次元NAND型メモリーの出現なども関連企業のビジネスチャンスを膨らませている。そのなか、レジストなど電子材料を手掛ける同社はKrFレジストで世界シェアトップを誇り、同商品は3次元NAND製造で使用される厚膜レジスト向けに使用量の増加が見込まれることから改めて物色人気が高まっている。
■ナガセ <9733> 4,755円 +190 円 (+4.2%) 本日終値
21日、ナガセ <9733> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の5.03%にあたる51万株(金額で23億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月22日から17年3月31日まで。
■UACJ <5741> 330円 +13 円 (+4.1%) 本日終値
UACJ<5741>が全般軟調相場に抗して続伸。車や飲料缶向けの需要拡大に対応してタイや北米で総額550億円の大型設備投資に動いたが、需要取り込みに向けた攻めの投資として評価する声が徐々に高まっている。直近ではSMBC日興証券が同社株の投資評価「1」を継続(目標株価は430円)している。同証券では、UACJのタイや北米での大型投資について一時的な負担増加は回避できないが、18年3月期の利益成長に市場は注目するものと予想。18年3月期業績は営業利益段階で今期予想比29.8%増の318億円と試算している。
■アドバンテスト <6857> 1,887円 +70 円 (+3.9%) 本日終値
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>など半導体関連株が高い。米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は21日に一時、922.45まで上昇し年初来高値を更新した。パソコン用DRAMの価格が上昇しているほか、フラッシュメモリーでは3D NANDへの需要拡大期待も強い。半導体はスマートフォンやデータセンター向けへの需要拡大が見込め、半導体製造装置などを手掛ける関連企業には業績拡大期待が膨らんでいる。
■武蔵精密工業 <7220> 3,150円 +70 円 (+2.3%) 本日終値
武蔵精密工業<7220>が反発。SMBC日興証券が21日付で同社株の投資評価を「1」継続で目標株価を2700円から3500円に大幅に引き上げている。ベースとなるホンダビジネスが順調に推移しており、そこに従来からの非ホンダビジネスが加わる。また、円安進行が追い風で独Hay社のM&A効果も評価している。同証券では同社の17年3月期営業利益について、従来予想の115億円から125億円(前期比6.7%減)に18年3月期は同145億円から160億円(今期予想比28.0%増益)に上方修正している。
株探ニュース