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【市況】20日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と続落、ITハイテク関連は逆行高

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

20日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.21ポイント(0.49%)安の3102.88ポイントと続落した。約1カ月半ぶりの安値圏に沈んでいる。上海A株指数も下落し、15.89ポイント(0.49%)安の3248.78ポイントで取引を終えている。外貨建てB株相場も続落。上海B株指数は2.65ポイント(0.77%)安の342.01ポイント、深センB株指数は4.91ポイント(0.43%)安の1125.18ポイントで終了した。

資金ひっ迫懸念が不安材料。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物は11月中旬からほぼ一本調子で上昇し、足元では約1年5カ月ぶり高水準の3.2%近辺で推移している。足元の売買代金縮小で、マーケットの先行きも不安視された。

時価総額上位の金融株が下げを主導。中国建設銀行(601939/SH)が1.1%安、中国平安保険(601318/SH)が2.1%安で引けた。不動産株も下げが目立つ。保利地産(600048/SH)が1.4%下落した。資源・素材株、インフラ関連株、自動車株、消費関連株なども値下がりしている。

半面、ITハイテク関連株の一角はしっかり。LED用基板などを製造する三安光電(600703/SH)が1.9%上昇した。中国国務院が19日、国策として発展を支援する「戦略的新興産業」の第13次5カ年計画(2016~20年)を発表したことが支援材料。「次世代IT」や「ハイエンド製造」など5産業について、10兆人民元(約168兆円)クラスの規模を持つ支柱に育成する方針を示している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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