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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Vテク、ステラケミ、サイバー

Vテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブイ・テクノロジー <7717>  12,740円  +960 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ブイ・テクノロジー<7717>が後場急伸。午後2時ごろ、大口受注を獲得したと発表しており、業績へのインパクトを期待した買いが入った。海外大手フラットパネルディスプレーメーカー複数社から、製造装置を総額180億円受注したという。なお、同受注は来期以降の業績に計上されるとしている。

■ステラ ケミファ <4109>  3,200円  +232 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ステラ ケミファ<4109>が大幅反発。材料難からリチウムイオン電池関連のテーマ性が再評価されているようだ。同社では、リチウムイオン電池の主要材料として他社に先駆けて電解質などの製品化を実現しており、純度の高さから近年では高性能電池に採用。自動車向けに高性能大型電池が本格的に伸びていることを背景に需要が増加している。また、電池の耐久性を高める特性から添加剤の需要も増加しており、来年4月からは増産設備を稼働させ、生産能力を最大2倍まで高める計画で、業績への貢献が期待されている。

■サイバーエージェント <4751>  2,809円  +96 円 (+3.5%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が3連騰。19日の取引終了後、位置情報を活用した行動分析ターゲティングツール「AIR TRACK」で、店舗を訪れたユーザーの動きを検知・分析する、高精度来店検知サービスの提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「AIR TRACK」は、あらかじめ指定したエリアに来たユーザーに対して、企業がターゲティング広告を配信することができるほか、ユーザーの来店頻度など状況に応じて最適な広告配信を行うツール。これまでは、緯度経度情報から店舗来店計測を行ってきたが、新サービスでは店舗だけではなく、複合施設や大型商業施設内のどの店舗に来店したか、来店する前後に訪れた場所や、店舗の中でのユーザーの動きなども計測することができるとしており、ユーザーの来店実績に基づいた最適な広告を配信することができるようになったとしている。

■藤田観光 <9722>  371円  +12 円 (+3.3%)  本日終値
 藤田観光<9722>が11日続伸。19日の取引終了後、第4四半期に5億8200万円の特別利益を計上すると発表しており、この日は業績上振れを期待した買いが入った。東京電力ホールディングス<9501>に対して賠償請求していた、福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の事故に伴う宿泊部門およびレストラン部門にかかわる損害について、賠償金を受領したことに伴い計上するという。

■西松建設 <1820>  592円  +18 円 (+3.1%)  本日終値
 西松建設<1820>が3日続伸、年初来高値を更新した。19日付でみずほ証券が投資判断「買い」、目標株価710円継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の210億円(前期161億8400万円)に対して従来予想の180億円から240億円へ、18年3月期を210億円から246億円へ引き上げた。リニア新幹線や東京外郭環状自動車道のJCT工事、北海道新幹線など、大型トンネル土木案件で着実に受注を積み上げていることを指摘している。

■塩野義製薬 <4507>  5,398円  +155 円 (+3.0%)  本日終値
 18日、塩野義製薬 <4507> が医療用麻薬大手の米Purdue Pharma社と、オピオイド誘発性便秘治療薬「ナルデメシン」の米国販売で戦略的事業提携をすると発表したことが買い材料視された。「ナルデメシン」は同社が創製した末梢性μオピオイド受容体拮抗薬で、単独でグローバルに開発を進めた初めての医薬品。米国における同薬の審査終了日は17年3月23日を目標としている。発表を受けて、医療用麻薬大手との提携による「ナルデメシン」の販売拡大に期待する買いが向かった。

■ゴールドクレスト <8871>  2,192円  +53 円 (+2.5%)  本日終値
 19日、ゴールドクレスト <8871> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカード1000円分を贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■トヨタ紡織 <3116>  2,773円  +57 円 (+2.1%)  本日終値
 トヨタ紡織<3116>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で投資判断「オーバーウエート」を継続しつつ、目標株価を2800円から3100円へ引き上げたことが好材料視されている。同証券では、「新フレームの導入による付加価値向上と想定以上のリストラ断行による成長シナリオ」という見方に変更はないとしているほか、収益向上ペースは国内・海外ともに想定を上回っていると指摘。さらに、1ドル=110円などに前提を見直し、17年3月期営業利益予想を670億円から740億円へ、18年3月期を同740億円から850億円へ、19年3月期を同810億円から950億円へ引き上げている。

■ブロンコビリー <3091>  3,020円  +61 円 (+2.1%)  本日終値
 ブロンコビリー<3091>が高い。午後1時ごろに株主優待制度の拡充を発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社の株主優待は、保有株数に応じて、株主優待券もしくは魚沼産コシヒカリへの交換としていたが、保有株数100株以上200株未満の株主に対する優待を優待券1500円(コシヒカリへの交換なし)から、優待券2000円(コシヒカリへの交換なし)に変更するという。なお、16年12月末時点の株主から変更するとしている。

■東亞合成 <4045>  1,162円  +22 円 (+1.9%)  本日終値
 東亞合成<4045>が高い。午後1時ごろ、16年12月期の連結業績予想について、純利益を100億円から130億円(前期比94.1%増)へ上方修正したことが好感されている。子会社アロン化成が保有する土地の一部(大阪府高槻市)を売却したことで、特別利益として36億円の固定資産売却益を計上したことに加えて、保有する投資有価証券の一部(上場有価証券2銘柄)を売却したことにより6億円の投資有価証券売却益を計上したことなどが要因。なお、売上高は1370億円(同2.0%減)、営業利益は150億円(同21.5%増)で据え置いた。

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