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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日揮、りそなHD、東エレク

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベルーナ <9997>  680円  +22 円 (+3.3%)  本日終値
 ベルーナ<9997>が5日続伸。15日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高が前年同月比13.3%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力の総合通販事業で衣料品と家具、雑貨などがともに伸長したことに加えて、アパレル店舗・和装店舗を展開する店舗販売事業や、封入・同梱サービス、通販代行サービスなどのソリューション事業などが好調だった。

■日揮 <1963>  2,206円  +70 円 (+3.3%)  本日終値
 日揮<1963>、千代田化工建設<6366>などプラント株が高い。原油価格が堅調に推移しており、今後、中東など産油国でのプラント関連需要が膨らむとの観測がある。また、安倍首相とロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談が開催されているが、ロシアとの石油・ガス田の共同開発などエネルギー面での経済協力が進むとの思惑が出ていることも買い要因となっているようだ。

■りそなホールディングス <8308>  646.5円  +20 円 (+3.2%)  本日終値
 りそなホールディングス<8308>が年初来高値更新。ドイツ証券が15日付のリポートで、投資格付け「ホールド」を継続し、目標株価を495円から710円に引き上げたことが好感されている。16年9月中間決算と米大統領選以降のマクロ情勢の変化を背景に、17年3月期は与信費用の下振れと下期で手数料収益の回復を見込んで、当期純利益は会社計画1700億円を上回る1710億円を予想している。また、18年3月期は預貸金利ザヤの縮小幅が前期比で小さくなることや、経費削減効果などで同1530億円から1750億円へ引き上げた。さらに、19年3月期は子会社からの収益寄与の増加を見込み同1810億円としている。

■東京エレクトロン <8035>  10,680円  +300 円 (+2.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>、日立ハイテクノロジーズ<8036>など半導体製造装置メーカーや信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>などシリコンウエハーの大手ベンダー、車載マイコン大手メーカーであるルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株が総蜂起状態に買われた。足もと急速に進行する為替の円安効果に加え、米国の半導体株指数であるSOX指数が前日は1.75%の上昇で再び900を突破、2001年以降の過去最高値を更新していることが追い風となっている。あらゆるモノがオンライン化されるIoT時代の到来と、ビッグデータの普及加速などを背景にデータセンターの増設需要が高水準、これまでのHDDに代替するかたちで3次元NANDメモリーの需要が急拡大しているほか、高機能化されたスマートフォン向けの搭載も進んでいる。つれて加工プロセスも複雑化しており、製造装置メーカーなどに商機が膨らんでいる。今後も半導体周辺企業の成長性は高く意識されることとなり、市場ではバブル的な相場の入口に立ったとの見方も出ている。

■JVCケンウッド <6632>  326円  +8 円 (+2.5%)  本日終値
 JVCケンウッド<6632>は4日続伸。15日付で岡三証券がレーティング「中立」継続ながら、目標株価を300円に設定、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の48億円(前期42億2100万円)に対して従来予想の42億円から46億円へ、18年3月期は57億円から59億円へ引き上げた。オートモーティブ分野では、用品向けカーナビゲーション、ドライブレコーダーの好調な販売が続く見通しで、米国無線子会社も大型受注の獲得が続いており、収益性の改善を予想している。

■スクエニHD <9684>  3,020円  +71 円 (+2.4%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が高い。同社はきょう、スマートフォン向けゲーム「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」(FFBE)の全世界登録数が1700万を突破したことを明らかにした。FFBEは15年10月に国内版がリリースされ、今年7月下旬には700万ダウンロードを突破。今年6月からは海外向けのグローバル版の配信を開始している。

■三菱UFJ <8306>  768.1円  +13.1 円 (+1.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高い。15日の米債券市場で長期金利が一時、2.64%と2年3カ月ぶりの水準に上昇。銀行など金融機関にとっては長短金利差の拡大が収益拡大につながるとの見方から、米株式市場ではJP・モルガンチェースやバンク・オブ・アメリカなど金融株が買われた。日本でも長期金利が上昇するなか、三菱UFJなどメガバンクへの見直し買いが流入。連結PBRが1倍割れの水準にあるメガバンクには、外国人投資家が積極買いを入れているとの観測もある。

■第一生命HD <8750>  2,063.5円  +33 円 (+1.6%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>とT&Dホールディングス<8795>はそろって続伸し新高値に買われた。国内外の長期金利上昇による運用環境の好転を期待する買いが流入。米連邦公開市場委員会(FOMC)による1年ぶり利上げ実施もあり、米10年債の利回りが15日に一時、2.64%と2年3カ月ぶりの水準に上昇。東京債券市場でも16日、10年国債の利回りが一時0.1%と1月下旬以来、10カ月半ぶりの水準に上昇した。日銀によるマイナス金利政策で運用収益の悪化が懸念された生保各社だが、足もとの金利上昇は業績面の追い風になるとの観測が出ている。

■日本精機 <7287>  2,505円  +39 円 (+1.6%)  本日終値
 日本精機<7287>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付で投資判断「オーバーウエート」を継続しつつ、目標株価を2500円から3000円へ引き上げたことが好材料視されている。為替前提の円安修正を主因に17年3月期の営業利益予想を178億円から179億円へ、18年3月期を同194億円から204億円へ引き上げたことが目標株価引き上げの要因。また、海外メーカー向けを中心としたメーター、HUD(ヘッドアップディスプレイ)の拡販を軸とする四輪事業の中長期的な成長の見方に変更ないとしている。

■日産自動車 <7201>  1,167.5円  +11.5 円 (+1.0%)  本日終値
 15日、日産自動車 <7201> が発行済み株式数の1.45%にあたる6200万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は12月22日。

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