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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ニチユ三菱、出光興産、ファストリ

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニチユ三菱 <7105>  849円  +62 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ニチユ三菱フォークリフト <7105> が急反発し年初来高値を更新した。8日、2021年3月期を最終年度とする新中期経営計画を発表したことが買い材料視された。17年10月のユニキャリアとの経営統合による事業規模の拡大とシナジー創出を踏まえ、中期計画を新たに策定した。既存事業を軸に、統合開発による製品力強化や競争力のある製品補完などの相乗効果を見込むほか、新規事業への進出により、売上高4600億円(17年3月期計画は4200億円)を目指す。発表を受けて、ユニキャリアとの統合効果による業績拡大に期待する買いが向かった。

■三益半導体工業 <8155>  1,634円  +104 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 三益半導体工業<8155>が上昇加速局面に入っている。株価はきょうで4連騰、連日の年初来高値更新となり、時価は2008年9月以来8年3カ月ぶりの高値水準にある。同社株は発行株数3500万株強でそのうち39%を信越化学工業<4063>が保有し、浮動株比率が10%を切るなど品薄感が強い。親会社の信越化は半導体ウエハーの伸びが全体収益を支えている状況で株価も大きく居どころを変えており、つれてウエハーの受託加工や再生事業などを手掛ける同社株の収益機会も拡大している。特に3次元NAND型メモリー特需が追い風となり17年5月期営業利益35億円(前期比1%増益)は増額修正の可能性が高いとみられている。

■出光興産 <5019>  3,135円  +163 円 (+5.5%)  11:30現在
 出光興産<5019>が4日続伸し、連日の年初来高値更新となった。8日の取引終了後、韓国における100%子会社の出光電子材料韓国(京畿道坡州市)の有機EL材料製造装置の生産能力を増強するとともに、評価装置を増設すると発表しており、有機EL事業の拡大を期待した買いが入っている。今回の生産能力増強は、近年、スマートフォンや大型テレビなどへの有機ELディスプレー採用が進んでおり、また今後、車載ディスプレーなどへさらなる普及が想定されることから、これに伴う有機EL材料の需要拡大に対応するのが狙い。これにより、生産能力を現在の年5トンから8トンに引き上げるとしており、御前崎製造所(静岡県御前崎市)と合わせてグループ全体の製造能力は年7トンから10トンとなる。なお、生産能力増強に合わせて、評価装置の増設も実施する。

■コナミホールディングス <9766>  4,010円  +205 円 (+5.4%)  11:30現在
 8日、コナミホールディングス <9766> がモバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」を17年1月中旬に世界配信すると発表したことが買い材料視された。「遊戯王 デュエルリンクス」は、日本や欧米を中心に楽しまれているアニメ「遊☆戯☆王」を題材としたトレーディングカードゲームのスマートフォン向けタイトル。日本では11月17日から配信しており、配信2週間後で約500万ダウンロードを達成している。発表を受けて、「遊戯王 デュエルリンクス」の世界配信による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■JCRファーマ <4552>  2,575円  +111 円 (+4.5%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>が反発。同社はこの日、午前9時に今年8月に製造販売承認を取得した、主力製品である遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」の液状製剤「グロウジェクト皮下注6ミリグラムと12ミリグラム」が薬価基準に収載されたことを発表した。液状製剤の発売により、従来の凍結乾燥製剤で必要であった溶解の手間が省けることから、患者のコンプライアンスが向上、「グロウジェクト」のさらなる利用拡大が期待される。

■ファーストリテイリング <9983>  42,870円  +1,770 円 (+4.3%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が4連騰し、1月4日につけた年初来高値を更新した。8日に、ユニクロ史上最も暖かい機能性インナー「ヒートテックウルトラウォーム(超極暖)」を19日から国内のユニクロ店舗やオンラインストアで発売すると発表しており、新商品による業績押し上げ効果を期待した買いが入っている。「ヒートテックウルトラウォーム(超極暖)」は、寒さの厳しい極寒環境に住んでいる人や氷点下に近い場所で長時間作業する人などのために開発した、ユニクロ史上最も暖かいヒートテック。「ウルトラウォーム」の登場により、あらゆるシーンに応じて最適なヒートテックが選べるようになるとしている。

■デジタルアーツ <2326>  2,408円  +88 円 (+3.8%)  11:30現在
 9日午前、デジアーツ <2326> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.08%にあたる15万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月12日から28日まで。

■SUMCO <3436>  1,573円  +56 円 (+3.7%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が5連騰となったほか、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、トレックス・セミコンダクター<6616>など半導体関連株に高いものが目立つ。ソフトバンクグループ<9984>の英アーム買収が物語るように、半導体業界は中長期的に構造的な需要拡大局面にある。微細化投資の進展に加え、積層化によって大容量・高速化に対応する3次元NAND型メモリーの出現で関連企業の収益機会が大きく広がる方向にある。ここ機関投資家の継続的な買いが底上げの動きにつながっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,238.5円  +40 円 (+3.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連やJXホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>などの石油株が総じて上昇、ドバイ原油価格と連動するNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>も高い。前日のWTI原油先物価格は3日ぶりに急反発、1ドル7セント高の1バレル=50ドル84セントと50ドル台を再び回復した。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われており、この流れを受けて東京市場でも原油市況高がメリットとなる銘柄に買いが集まっている。

■フジシール <7864>  4,540円  +110 円 (+2.5%)  11:30現在
 8日、フジシールインターナショナル <7864> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■TSIホールディングス <3608>  719円  +14 円 (+2.0%)  11:30現在
 TSIホールディングス<3608>が4日続伸。同社はレディスアパレルの大手で構造改革効果により利益成長をキープ、業界勝ち組としてマーケットの評価が高まっている。イオン<8267>やセブン&アイ・ホールディングス<3382>など流通大手2強ですら衣料品部門の低迷が業績の足を引っ張っている状況にあって、同社の健闘は輝きを放つ。8日取引終了後、11月度の月次売上高を発表したが既存店は前年同月比4.3%増と2カ月連続で前年実績を上回っておりこれが好感された。全店ベースでは2.9%増だった。内訳ではオンラインショップが既存店で28.6%増、全店で43.6%増といずれも前年実績を大幅に上回っており、全体に貢献している。

■積水ハウス <1928>  1,927円  +28.5 円 (+1.5%)  11:30現在
 8日、積水ハウス <1928> が決算を発表。17年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益が前年同期比8.7%増の1274億円に伸びて着地したことが買い材料視された。都市部で3・4階建ての高付加価値商品の販売が伸びた賃貸住宅事業が収益を牽引した。管理受託戸数が増加した不動産フィー事業の収益拡大も増益に貢献した。通期計画の1780億円に対する進捗率は5年平均の65.1%を上回る71.6%に達しており、通期業績の上振れが期待される。

●ストップ高銘柄
 コーセーアールイー <3246>  1,484円  +300 円 (+25.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 クボテック <7709>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オルトプラス <3672>  487円  +80 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本一ソフトウェア <3851>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アートSHD <3663>  1,844円  -500 円 (-21.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 FVC <8462>  2,474円  -500 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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