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【市況】東京株式(大引け)=85円高、リスクオフ巻き戻しで反発も買い一巡後伸び悩む

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 6日の東京株式市場は終始買い優勢、前日のリスクオフの巻き戻しで日経平均株価は切り返す展開となったが、寄り付き直後に高値をつけた後は伸び悩んだ。

 大引けの日経平均株価は前日比85円55銭高の1万8360円54銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は23億9136万株、売買代金概算は2兆6935億8000万円。値上がり銘柄数は1241、対して値下がり銘柄数は631、変わらずは118銘柄だった。

 イタリア国民投票での改憲反対派勝利に伴う政局混乱を懸念して、前日は軟調展開を強いられた東京市場だったが、きょうはその反動による買い戻しで大きく買い優勢で始まった。イタリアを除き欧米株式市場が総じて堅調な動きだったことや、外国為替市場で円高が進まなかったことが投資家の不安心理後退に反映された。きょう取引時間中はアジア株市場が強い動きをみせたことも買い安心感につながった。世界的な景気回復期待を底流に海運や鉄鋼・非鉄など市況関連株が上昇、証券株にも物色の矛先が向いている。ただ、手掛かり材料に不足するなかで全般は徐々に買いの勢いが弱まり、日経平均は寄り後5分後につけた1万8484円がきょうの高値となり、その後は次第に上げ幅を縮小する動きとなった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>も買われた。東芝<6502>が連日の新高値と気を吐いたほか、野村ホールディングス<8604>も上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも大商いで切り返している。日本冶金工業<5480>が物色人気となり、関西電力<9503>、四国電力<9507>が揃って大幅高。ジャパンディスプレイ<6740>も値を上げた。

 半面、株式売り出しを嫌気した売りが続きキーエンス<6861>が続急落、日本アジア投資<8518>も朝高後に値を崩し急反落となった。カジノ法案衆院通過も材料出尽くし感から日本金銭機械<6418>が大幅安となったほか、テンプホールディングス<2181>や江崎グリコ<2206>などの下げも目立つ。エービーシー・マート<2670>も安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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