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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オムロン、三菱電、石油資源

オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより
■オムロン <6645>  4,510円  +45 円 (+1.0%)  本日終値
 オムロン <6645> が4日続伸し、連日で年初来高値を更新した。SMBC日興証券が5日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を4100円→4900円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、半導体メーカーの設備投資回復などを背景に、FA関連機器の需要は現地通貨ベースで堅調に拡大していると指摘。また、足元の急速な円安進行を受けて、為替レート前提を1ドル=110円(従来100円)、1ユーロ=115円(従来110円)に変更した。同証券では、制御機器事業の業績拡大や為替影響を踏まえ、17年3月期の連結営業利益を491億円→615億円(会社計画は550億円)、18年3月期を551億→706億円、19年3月期を620億円→782億円にそれぞれ上方修正した。

■三菱電機 <6503>  1,593円  +13.5 円 (+0.9%)  本日終値
 三菱電機<6503>が続伸。5日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ引き上げ、目標株価を1900円に設定した。FAシステムの需要が回復局面に入ったとみられることを評価、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の2500億円(前期3011億7200万円)に対して従来予想の2460億円から2670億円へ、18年3月期は2810億円から2970億円へ引き上げている。

■石油資源開発 <1662>  2,642円  +19 円 (+0.7%)  本日終値
 石油資源開発<1662>やJXホールディングス<5020>など石油関連株が高い。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近17年1月物が前週末比0.11ドル高の1バレル51.79ドルに上昇。一時、52.42ドルと15年7月以来、1年5カ月ぶりの高値をつけた。先月30日の石油輸出国機構(OPEC)総会で8年ぶりの減産で合意したことを受けた強気相場が続いている。10日にOPECが開催する会合に非加盟14カ国を招待したと報じられたことも、原油の生産調整に向けた動きと受け止められ好感された。

■ディスコ <6146>  13,130円  +80 円 (+0.6%)  本日終値
 ディスコ<6146>が続伸。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は1万2900円から1万5000円に見直している。7月以降、3次元NANDメモリー投資が活発化。円安も追い風となり、業績の増額修正を見込んでいる。具体的には17年3月期の連結営業利益は、会社予想254億円に対して301億円(前期比1%減)、18年3月期は同360億円を見込んでいる。

■大成建設 <1801>  824円  +4 円 (+0.5%)  本日終値
 大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>の大手ゼネコンのほか戸田建設<1860>などが上昇、建設株に物色の矛先が向いた。5日発行でSMBC日興証券が上記5社の目標株価を一斉に引き上げており、これが株高思惑を後押ししているようだ。大成建は890円から950円に、大林組は1240円から1300円に、清水建は1100円から1170円に、鹿島は880円から900円に、戸田建は580円から600円にそれぞれ引き上げた。なお、投資評価は大林組と清水建が「1」で大成建、鹿島、戸田建を「2」に設定している。そのなか、大林組は大手ゼネコンのなかでも割安感から、現時点のトップピックと位置づけており、増配や次期中期経営計画に注目という。また、清水建は17年3月期に23年ぶりとなる営業利益1000億円台到達が見込まれ、 堅調な業績を背景にさらなる増配や自社株買いが期待されるとの見方を示している。

■FRONTEO <2158>  848円  +4 円 (+0.5%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が続伸、同社は5日、人工知能(AI)エンジン“KIBIT”を搭載した「転倒転落予測システム」のベータ版が完成したことを発表、これを手掛かり材料に買いを呼び込んでいる。転倒リスクを判定する従来の国際標準と比べ、高い精度で転倒する患者を判別。今年度中の医療現場での稼働を目指している。同社はAIを駆使してビッグデータ解析事業を展開、同関連分野の有力銘柄として市場の注目度が高い。

■鳥居薬品 <4551>  2,468円  +9 円 (+0.4%)  本日終値
 5日、鳥居薬品 <4551> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.88%にあたる25万株(金額で6億1475万円)を上限に、6日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は5日終値の2459円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■タカラバイオ <4974>  1,417円  +5 円 (+0.4%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>が6日ぶりに反発。5日、ヒトiPS細胞から作製した研究用血管内皮細胞製品を日本国内向けに発売したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。同社では、今年6月からiPS細胞由来心筋細胞「MiraCell Cardiomyocytes (from ChiPSC12)」を販売しているが、今回開発されたiPSC-EC作製技術は、同製品と同様、薬剤耐性遺伝子を人為的に導入することなく、極めて純度が高いiPSC-ECが取得できるのが特徴。そのため、薬剤耐性遺伝子による影響を心配することなく、血管新生のメカニズムの解析や医薬品候補物質の毒性評価、器官・組織の作製検討などに用いることができるとしている。

■スタンレー電気 <6923>  3,115円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 スタンレー電気<6923>は堅調。5日付でみずほ証券が投資判断「買い」継続、目標株価を2900円から3450円へ引き上げた。下期からLEDヘッドランプの販売が一段と増加する見通しであり、それを利益に結び付ける確度が高まったと指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の415億円(前期367億7400万円)に対して従来予想の420億円を据え置いているが、18年3月期は458億円から470億円へ引き上げている。

■日本金銭機械 <6418>  1,445円  -62 円 (-4.1%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 日本金銭機械<6418>、オーイズミ<6428>、テックファームホールディングス<3625>などカジノ関連に位置づけられる銘柄が値を下げた。カジノを含む統合型リゾートの整備を政府に促す法案、通称カジノ法案が6日午後の衆院本会議で通過する見通しとなった。同法案の通過で、紙幣判別機などを製造する日本金銭機械などは商機が膨らむとの見方で有力関連株とみられていたが、目先は材料出尽くし感から売りが優勢になっている。日本金銭機械は9月下旬以降、法案成立を見込んで信用買い残が一貫して増勢にあったことから、売り圧力も意識されている。

●ストップ高銘柄
 黒田精工 <7726>  606円  +160 円 (+35.9%) ストップ高   本日終値
 インスペック <6656>  1,434円  +300 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 グローバルダイニング <7625>  433円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 ジーンテクノサイエンス <4584>  1,775円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 アズジェント <4288>  913円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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