【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):インフォMT、富士フイルム、任天堂
インフォMT <日足> 「株探」多機能チャートより
インフォマート<2492>が反発。午前11時ごろ、同社が提供する「BtoB(企業間電子商取引)プラットフォーム」と、トラックス(名古屋市中区)が提供する低コストで現場にジャストフィットする中堅・中小企業向け生産・販売管理システムの「BESTシリーズ」がシステム連携を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回のシステム連携は、企業の請求業務における生産性の向上を実現するのが目的で、「BtoBプラットフォーム」で受注したデータを「BESTシリーズ」へ取り込むことが可能となるほか、「BESTシリーズ」から出力される請求データは「BtoBプラットフォーム」を通じて取引先へ請求することができるようになる。今後はWeb上のプロモーションを中心に、両社の利用企業に連携を周知していくとしている。
■富士フイルム <4901> 4,221円 +61 円 (+1.5%) 本日終値
富士フイルムホールディングス<4901>が9日続伸と異彩の連騰。同社は再生医療や、抗体医薬品などのヘルスケア事業に注力の構えをみせている。21日に中国有数の複合企業である華潤集団とヘルスケア領域を中心とした包括的な事業提携を進めることで合意、華潤集団の医薬品事業会社に約108億円を出資したことを発表した。13億人の人口を擁する中国市場でのビジネス拡大に期待した買いを呼び込んでいる。
■ニチアス <5393> 1,123円 +11 円 (+1.0%) 本日終値
ニチアス<5393>が3日続伸。21日の取引終了後、ガスケットなど自動車部品の製造販売を行う日本ラインツ(神奈川県大和市)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。今回の買収は、自動車部品事業の持続的な成長を目指したもの。日本ラインツは、高負荷エンジンから大容量ディーゼルエンジンのシリンダーヘッドガスケットなどエンジン回りのシール材に加えて、防熱・遮熱部品、排気系部品などの自動車部品を開発・製造し、高い技術力を有していることから、シナジーが期待できるとしている。買収金額は約25億円。また、17年3月期業績への影響は現在精査中としている。
■バンドー化学 <5195> 1,034円 +10 円 (+1.0%) 本日終値
バンドー化学<5195>は続伸。午前中に、国内初となる高弾性アラミド心線を採用した結合型細幅Vベルト「パワーエース アラミドコンボ」を開発し、12月1日から販売を開始すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。新製品は、近年、産業機械の大型化・高負荷化・コンパクト化に伴い、より寿命が長く、より高強度な伝動ベルトへのニーズが高まっていることを背景に開発したもの。高弾性アラミド心線を採用したことで、寸法安定性や耐衝撃性を向上させており、耐熱性や導電性にも優れているとしており、石油やガス、砕石、林業など幅広い分野での販売拡大を図るとしている。
■任天堂 <7974> 27,855円 +205 円 (+0.7%) 本日終値
任天堂<7974>が7日続伸。21日付でみずほ証券が投資判断「買い」継続、目標株価を3万2000円から3万5000円へ引き上げた。11月18日に発売された「ポケモンサン・ムーン」や12月1日発売予定の「スーパーマリオメーカー for 3DS」、12月15日にiOS向けで配信予定の「スーパーマリオラン」や17年1月13日開催予定の「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」などにより、従来以上に新しい事業戦略や商品サイクルによる中期的なアップサイド期待を株価に織り込み始める可能性があると指摘している。
■安藤・間 <1719> 768円 +5 円 (+0.7%) 本日終値
安藤ハザマ<1719>はしっかり。同社はきょう、AI(人工知能)を活用した新たなEMS(エネルギー・マネジメント・システム)を含むスマートエネルギーシステム(AHSES)を開発したことを明らかにした。このAHSESは、Mirror Life(東京都千代田区)およびサイテック・ジャパン(東京都文京区)、アバール長崎(長崎県諫早市)、ファーストリリー(東京都新宿区)の協力のもと開発。今後はコージェネレーションシステムを活用したAHSESを構築し、電力と熱の最適供給を実現するとしている。
■TPR <6463> 3,035円 +20 円 (+0.7%) 本日終値
TPR<6463>は反発。21付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を3050円から3780円へ引き上げた。主力製品であるシリンダライナは非日系自動車メーカー向けを中心に販売増加が続くとし、このことは同社の収益性向上にもつながると指摘している。
■JR東海 <9022> 18,170円 +75 円 (+0.4%) 本日終値
JR東海<9022>がしっかり。21日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を1万9200円から2万1000円へ引き上げた。東海道新幹線需要がビジネス需要を中心に引き続き底堅く推移するとし、日本車両製造<7102>の米国向け大型鉄道車両案件の動向は今後の同社の業績にも影響を与えるとみられ、早期の問題解決が同社の業績改善につながるだろうと指摘している。
■セコム <9735> 8,116円 +12 円 (+0.2%) 本日終値
セコム<9735>は堅調。同社は21日、羽田空港国際線旅客ターミナルに同社のウエアラブルカメラが本格導入されることを発表した。羽田空港の巡回警備員に同社のウエアラブルカメラを装着した実証実験を今年4月から行ってきたが、その効果が実証されたため、今回の本格導入となった。巡回警備員がウエアラブルカメラを胸に装着して外周・ロビーの巡回を行うことにより、監視カメラの死角エリアを補うため、セキュリティーレベルの向上を図ることができるという。
●ストップ高銘柄
東京テアトル <9633> 182円 +50 円 (+37.9%) ストップ高 本日終値
シンデン・ハイテックス <3131> 1,602円 +300 円 (+23.0%) ストップ高 本日終値
日本サード・パーティ <2488> 860円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
安永 <7271> 627円 +100 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
ANAP <3189> 513円 +80 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
ETFS商品 <1684> 783円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース