【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（1）：イーレックス、サイバダイン、コニカミノル

■イーレックス <9517> 　3,195円　 +150 円 (+4.9％)　　本日終値
　イーレックス<9517>が続急伸。同社は代理店を通じ余剰電力を買い取り顧客に販売する新電力の一角で、今年４月から開始された電力の全面自由化で商機が広がっている。同社はバイオマスの自社電源を保有しているが、需要を取り込むために設備増強に貪欲な姿勢を示している。１８日に、同社子会社イーレックスニューエナジー佐伯のバイオマス発電所が商業運転を開始したことを発表、自社バイオマス発電出力は従来比３．５倍に急拡大することで、その業容拡大効果に期待した投機資金の流入が継続している状況だ。

■古河機械金属 <5715> 　212円　 +9 円 (+4.4％)　　本日終値
　古河機械金属<5715>が３日続伸。２１日の取引終了後、株式を保有するヌサ・テンガラ・マイニング（東京都中央区）から配当金を受け取り、第３四半期に受取配当金１７億５６００万円を営業外収益として計上すると発表しており、これを好感した買いが入っている。ヌサ・テンガラ・マイニングは、住友商事<8053>、住友金属鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>および同社の４社が共同出資する投融資会社。なお、１７年３月期業績予想には織り込み済みとしている。

■ＧＭＯ－ＰＧ <3769> 　4,845円　 +205 円 (+4.4％)　　本日終値
　ＧＭＯペイメントゲートウェイ<3769>が反発。２１日付で三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」、目標株価８８００円継続、１７年９月期は通期連結営業利益で会社側計画の５０億１３００万円（前期３８億２０００万円）に対して従来予想の４７億円から５０億円へ、１８年９月期は５８億円から６１億円へ引き上げた。現時点での主力事業であるクレジットカードの決済代行事業だけではなく、北國銀行<8363>や横浜銀行など、地方銀行との取り組みや、後払いサービスの伸長にも注目していきたいとしている。

■ＣＹＢＥＲＤＹＮＥ <7779> 　1,553円　 +60 円 (+4.0％)　　本日終値
　ＣＹＢＥＲＤＹＮＥ<7779>が反発、２５日移動平均線を上回り底値圏離脱の兆しをみせている。同社は介護・医療分野向けに装着型ロボットを開発し世界展開を図っている。２１日、米保険会社の日本事業統括会社であるＡＩＧジャパン・ホールディングスとロボットスーツ「ＨＡＬ（ハル）」を使った保険商品の開発に取り組むことで業務提携することを発表している。ＡＩＧは世界１００カ国以上の国と地域で展開しており、サイバダインにとってＡＩＧとビジネスで連携することは世界市場開拓のうえで大きな武器となる可能性が高い。

■アダストリア <2685> 　3,035円　 +111 円 (+3.8％)　　本日終値
　アダストリア<2685>やユナイテッドアローズ<7606>、ライトオン<7445>など衣料品専門店株が軒並み高。前日にジーンズメイト<7448>が発表した１１月の既存店売上高が前年同月比１０．８％増と８カ月ぶりに２ケタ増となったことが刺激材料となっているようだ。前年は暖冬だったため、各社ともアウターを中心とした冬物が苦戦を強いられたが、今年は気温の低下が著しいことから、各社とも１１月度の売り上げ堅調が期待されている。

■東京製鐵 <5423> 　834円　 +30 円 (+3.7％)　　本日終値
　東京製鉄<5423>が５日続伸。５日移動平均線を絡め急速な上値追い態勢にあり、１月２９日の高値８５５円を視界にとらえ、年初来高値更新が目前だ。同社は電炉大手でＨ形鋼や厚板などの鋼材の市況上昇が追い風となっている。原材料の高騰により各国メーカーは連続的に販売価格の値上げを実施しており、海外市場は上昇トレンドに入ったことを示している。また、国内市場も、建材・鋼板品種ともに在庫は低水準で推移し、先高感が明確に現れ始めたという。２１日に１２月の鋼材販売価格引き上げを発表、これによる収益改善効果に期待した買いを誘導している。

■コニカミノルタ <4902> 　1,029円　 +28 円 (+2.8％)　　本日終値
　コニカミノルタ<4902>が９連騰。ドイツ証券が２１日付で投資判断を「ホールド」から「バイ」とし、目標株価を８００円から１２００円へ引き上げたことが好材料視されている。成長のための高度な仕組みづくりと非注力事業における構造改革の両輪が、改めて評価される局面が来たと判断したという。また、１７年３月期の営業利益予想を５１２億円から５２８億円（会社予想５５０億円）へ、１８年３月期は５４７億円から５７９億円へ上方修正している。

株探ニュース