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2016年11月21日20時00分

【特集】“上昇相場”は止まらない、ターゲットは「増額&割安」銘柄に <株探トップ特集>

森永乳 <日足> 「株探」多機能チャートより

―好業績銘柄への高まる注目、日経平均1万8000円回復で期待の株は―

 21日の東京株式市場は、外国為替市場で1ドル=111円台前半まで円安・ドル高が進行したことが好感され、輸出関連の主力銘柄を中心に買い優勢となった。日経平均株価終値は、前週末比138円61銭高の1万8106円2銭となり、終値では1月6日以来約10ヵ月半ぶりに1万8000円台を回復した。全般堅調地合いのなか、好業績銘柄への注目度が高まりをみせている。そこで、17年3月期第2四半期累計(4-9月)決算発表時に、通期営業利益を上方修正したなかから比較的割安な銘柄に照準を当てた。

●森永乳はヨーグルト拡販に向け製造ライン増設

 森永乳業 <2264> は17年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表。売上高を5900億円から5930億円(前期比1.4%減)へ、営業利益を164億円から205億円(同43.2%増)へそれぞれ増額した。ヨーグルトやアイスクリームの販売が好調に推移したほか、原材料コストの低減や高付加価値商品の拡売による収益性の改善が利益を押し上げた。同時に、拡大するヨーグルト市場を背景に利根工場(茨城県常総市)に新棟を、神戸工場(神戸市灘区)に製造ラインを増設し、ヨーグルト事業の強化を図ると発表した。これによって、家庭用ヨーグルトの売上高は、2020年度に760億円(15年度比約50%増)を目標としている。

●大崎電気はスマートメーターの販売が好調推移

 大崎電気工業 <6644> は、17年3月期通期の連結営業利益見通しを従来の41億円から64億円(前期比71.2%増)に大幅上方修正した。売上高予想も825億円から840億円(同11.1%増)に増額。国内電力会社向けスマートメーターの販売が好調に推移していることや、海外事業の業績が改善傾向にあることなどが寄与している。同社は、 スマートメーターで国内トップシェアを占め、電力10社全てに納入しており、増産に備えて埼玉事業所などで生産体制を拡充している。16年度=300万台、17年度=400数十万台、18年度=500万台近くの増産を計画している。

●関連工は「無電柱化」推進で中期恩恵享受へ

 関電工 <1942> は17年3月期通期の連結営業利益を、従来予想の220億円から250億円(前期比52.3%増)へ上方修正した。原価低減策のさらなる推進により、屋内線・環境設備部門を中心に収益性が向上したことが増額の要因としている。なお、売上高は4900億円(同9.5%増)の従来予想を据え置いた。小池百合子都知事は、20年の五輪・パラリンピック開催に向けて、バリアフリー化を進めると同時に、防災機能強化をにらんだ「 無電柱化」推進に意欲を見せている。電力設備工事最大手の同社にとって、中長期的なビジネスチャンスといえる。

●川田テクは鉄骨事業の採算性向上が寄与

 川田テクノロジーズ <3443> は、17年3月期通期の連結業営業利益を28億円から45億円(前期比47.4%増)へ大幅上方修正した。売上高は従来予想の1050億円(同10.3%増)を据え置いたものの、鉄骨事業の採算性向上で完成工事総利益が増加していることや、上期の持ち分法投資利益が6億700万円追加で発生したことなどが要因としている。今後も20年の東京五輪開催に向けて、首都圏を中心に大型建設工事が本格化し、鉄骨関連事業の受注拡大が予想される。

●コロムビアはアニメ関連の大型映像作品が貢献

 日本コロムビア <6791> は、17年3月期通期の連結業績予想について、売上高を125億円から131億円(前期比1.8%減)へ、営業利益を11億円から14億2000万円(同18.3%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想とした。主に市販/配信事業で、第2四半期(7-9月)に発売したアニメ関連の大型映像作品が好調だったことに加えて、新作ゲームソフト「すみっコぐらし むらをつくるんです」の売り上げが想定を大幅に上回ったことなどが貢献している。

●A&AMはメンテナンス工事の採算が改善

 エーアンドエーマテリアル <5391> は、17年3月期通期の連結営業利益を、従来予想の18億円から22億円(前期比36.8%増)へ、最終利益を10億円から14億円(同44.2%増)へそれぞれ大幅増額修正した。同社は、太平洋セメント <5233> 系の建材大手だが、主に建設・建材事業の耐火被覆工事および、工業製品・エンジニアリング事業のプラントメーカー向けメンテナンス工事の採算が改善したことが寄与している。

◆主な17年3月期営業利益上方修正銘柄◆

銘柄 <コード>     修正前   修正後  修正率 増益率  株価  PER
安藤ハザマ <1719>   22000   35700  62.3  40.2   763   5.9
鹿島 <1812>      85000   120000  41.2   8.0   766  10.2
西松建 <1820>     16500   21000  27.3  29.8   530  10.0
関電工 <1942>     22000   25000  13.6  52.3  1029  13.1
森永 <2201>      14300   16500  15.4  44.0  4310  19.5

森永乳 <2264>     16400   20500  25.0  43.2   775  16.0
プリマ <2281>      9000   11700  30.0  46.9   395  14.0
ケンコーマヨ <2915>   3450    4100  18.8  19.3  3330  17.7
川田テク <3443>     2800    4500  60.7  47.4  5750   7.3
オカモト <5122>     6650    9400  41.4  14.1  1108  16.7

アキレス <5142>     1700    2000  17.6   7.2  1551  20.1
相模ゴム <5194>     700    1300  85.7  2.1倍  955  16.0
A&AM <5391>     1800    2200  22.2  36.8   125   6.9
LIXILグ <5938>  56000   65000  16.1  66.6  2515  19.0
大崎電 <6644>      4100    6400  56.1  71.2  1099  19.0

コロムビア <6791>    1100    1420  29.1  18.3   678   7.6
大建工 <7905>      6000    7800  30.0  39.6  2044  10.3

※株価は21日終値(単位:100万円、%、円、倍)

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