【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（1）：ウェッジＨＤ、大阪チタ、イグニス

■ウェッジＨＤ <2388> 　1,012円　 +150 円 (+17.4％) ストップ高 　　本日終値
　ウェッジホールディングス <2388> [ＪＱＧ]が前日比150円ストップ高の1012円まで買われ、連日年初来高値を更新した。18日、同社タイ上場ファイナンス子会社のGroup Lease PCL(ＧＬ社)が第3四半期決算を公表し、株価が上場来高値を更新したと発表したことが買い材料視された。ＧＬ社はカンボジア・ラオス・インドネシアで順調に事業展開を行っており、8四半期連続で過去最高益を更新。今後もミャンマー・スリランカへの進出が決まっている。ＧＬ社の株価上昇により、同社の保有株式時価総額は827億円、含み益は約758億円に拡大した。発表を受けて、ＧＬ社株式の含み益拡大による業績上振れを期待する買いが殺到している。

■大阪チタ <5726> 　1,718円　 +235 円 (+15.9％)　　本日終値　 東証１部 上昇率3位
　大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急騰したほか、東邦チタニウム<5727>も大幅高と、スポンジチタン関連銘柄に投機資金が流入した。航空機業界向けスポンジチタンの在庫調整一巡から出荷は増勢局面にある。航空旅客需要は飛行距離ベースで２０３５年に２０１５ 年比２．５ 倍になるとの試算もあるなか、航空機メーカーの増産意欲が、両銘柄にとって株価の先高期待につながっている。足もとは「大阪チタの決算説明会で航空機向けスポンジチタンの出荷量が急増傾向にあるとの見方を会社側が示したことが人気につながっている」（国内中堅手証券）という。

■フリークアウト <6094> 　2,700円　 +331 円 (+14.0％)　　本日終値
　フリークアウト<6094>が続急騰。同社はリアルタイムでネット広告枠を高速取引する広告配信サービスを展開する。１８日、１７年１月４日付で持ち株会社制に移行するとともに、佐藤裕介ＣＯＯが社長に就任する人事を発表している。３２歳と若く、新社長の手腕に期待した買いが流入している。

■イハラケミカル工業 <4989> 　1,009円　 +120 円 (+13.5％)　　本日終値　 東証１部 上昇率6位
　18日、イハラケミカル工業 <4989> が16年10月期の連結経常利益を従来予想の35億円→47億円に34.3％上方修正。減益率が38.5％減→17.4％減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。海外向け畑作用除草剤の販売が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。製造原価の圧縮に加え、販管費の抑制や経費削減も利益を押し上げた。

■Ｍ＆Ａキャピ <6080> 　3,300円　 +362 円 (+12.3％)　　本日終値　 東証１部 上昇率7位
　Ｍ＆Ａキャピタルパートナーズ<6080>が大幅続伸、上場来高値を更新した。同社は中小企業などを対象にＭ＆Ａ仲介ビジネスを手掛けるが、業績成長期待から株価は９月下旬を境に大きく上に放れている。そうしたなか、東海東京調査センターが１８日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を２４６０円から３６４０円に引き上げており、これが株高を後押ししている。１７年９月期は、前期末の潤沢な受注残の成約期待と、コンサルタント増員による営業力強化、アウトバウンドマーケティングによるＭ＆Ａ需要の喚起などの効果を背景に、単独経常利益は２７．４％増益の大幅成長を見込んでいる。

■イグニス <3689> 　9,700円　 +710 円 (+7.9％)　　本日終値
　イグニス <3689> [東証Ｍ]が6連騰し、連日で上場来高値を更新した。総合プロデューサーの秋元康氏らが資本参加するVR(仮想現実)関連の子会社「pulse(パルス)」が引き続き材料視されている。今月4日、同社はVR領域への進出をめざし、子会社パルスを設立したと発表。同日、秋元康氏、AIやディープラーニングを専門とする東京大学大学院准教授の松尾豊氏、メンタリストのDaiGo氏を映し出した動画を公開した。続いて11日に、上記3人の資本参加が決定したと発表した。これを受けて、パルスの今後の進展に期待する買いが続いている。

■イーレックス <9517> 　3,045円　 +180 円 (+6.3％)　　本日終値
　18日に発表した「バイオマス発電所の運転を開始」が買い材料。大分県佐伯市のバイオマス発電所の商業運転を開始した。

■日本ＣＭＫ <6958> 　556円　 +23 円 (+4.3％)　　本日終値
　三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で日本シイエムケイ <6958> の投資判断を「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を520円→550円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、9月までに国内の拠点集約とタイの生産能力30％増強が完了し、第3四半期以降は守りから攻めに転換すると報告。車載向けプリント配線基板の需要は旺盛で、売上高の成長が業績を牽引する局面に入ると指摘している。

■ＭＳ＆ＡＤ <8725> 　3,486円　 +138 円 (+4.1％)　　本日終値
　18日、ＭＳ＆ＡＤインシュアランスグループホールディングス <8725> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比23.3％増の1510億円に伸びて着地したことが買い材料視された。2月に買収した英損害保険大手のアムリンの業績上積みが収益を押し上げた。通期計画の2850億円に対する進捗率は53.0％に達し、5年平均の46.8％も上回った。

株探ニュース