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【経済】インターポール総裁に中国公安部副部長、人権団体は憂慮


10日閉幕した国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)の年次総会で、中国公安部の孟宏偉副部長が総裁に選出された。国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルは、中国がインターポールを使い、海外に住む中国反体制派の抑圧を強めることを懸念している。香港紙の明報が11日伝えた。
中国国営メディアの新華社によると、インドネシア・バリ島で7日から10日まで開かれたインターポールの年次総会で、孟氏が多数を得票して総裁に選ばれた。任期は4年。今回の年次総会には、164カ国の警察機関の代表830人が出席した。
英紙ガーディアンによると、アムネスティ・インターナショナル東アジア担当ディレクターのニコラス・ベクリン氏は「中国は長い間、インターポールを使って海外の反体制派と逃亡犯を逮捕してきた。中国警察の人権に関する記録は奔騰にひどい」と述べ、孟氏の総裁選出に懸念を示している。
ロイター通信によると、孟氏の総裁就任は、中国が大々的に進める海外逃亡した汚職官僚の捜査に役立つとみられている。ただ、欧米各国は中国の司法制度と人権保護を信用しておらず、中国の捜査に協力したがらない。犯罪人引き渡し条約の締結にも積極的ではないという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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