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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):第一生命HD、三菱UFJ、コマツ

第一生命HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■VTホールディングス <7593>  579円  +64 円 (+12.4%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常を12%上方修正」が好感された。VTホールディングス <7593> が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比18.6%減の30.4億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の67億円→75億円(前期は76億円)に11.9%上方修正し、減益率が11.9%減→1.4%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒VTホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■セーレン <3569>  1,266円  +135 円 (+11.9%)  本日終値
 9日、セーレン <3569> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比19.0%増の48.1億円と、従来予想の44億円を上回って着地したことが買い材料視された。円高の影響で海外売上は減少したものの、米国や中国向けに自動車用シート材の高付加価値品の販売が伸びたことが寄与。生産合理化やコスト削減を進めたことも大幅増益に貢献した。業績上振れに伴い、通期の同利益を従来予想の85億円→90億円に5.9%上方修正し、一転して2.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

■宮崎銀行 <8393>  310円  +33 円 (+11.9%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常を12%上方修正」が好感された。宮崎銀行 <8393> が11月9日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比19.8%減の68.9億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の102億円→114億円(前期は159億円)に11.8%上方修正し、減益率が35.9%減→28.4%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒宮崎銀行の詳しい業績推移表を見る

■第一生命HD <8750>  1,584円  +164.5 円 (+11.6%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>など大手生損保株が高い。生損保会社は、長期金利の低下が運用益の減少となり資産運用面での厳しい状況が続いている。ただ、9日のニューヨーク市場で長期金利の指標である10年債利回りは一時、2.09%と1月中旬以来、10カ月ぶりの高水準に上昇した。トランプ次期大統領の経済政策による景気拡大期待とともに財政悪化懸念も金利上昇要因となった様子だが、米国の長期金利上昇は日本の金利上昇にもつながるとの期待感が浮上。この日は、生損保の運用環境の好転への思惑からの買いが流入している様子だ。

■三菱UFJ <8306>  557.5円  +56.1 円 (+11.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社が大きく買われたのをはじめ、銀行セクターの上昇が目立つ。米大統領選で勝利したトランプ氏が金融規制の緩和を主張しており、前日の米国株市場ではこれが追い風となって金融株が買われている。この流れが東京市場にも波及した。また、市場では「メガバンクは株価指標面で割安感が強く、海外資金による出遅れ買いのターゲットとなっているようだ」(準大手証券ストラテジスト)と指摘されている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  12,570円  +1,260 円 (+11.1%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>をはじめ、平田機工<6258>、日新電機<6641>、出光興産<5019>、シャープ<6753>など有機EL分野に経営資源を傾注する銘柄群に買い人気が目立っている。ここ中国の京東方科技集団をはじめ大手パネルメーカーが有機EL分野に相次いで集中投資する経営戦略を打ち出しており、連れて日本企業にも業界の垣根を越えた動きが出始めている。直近では出光興産が、独メルクと有機EL分野の特許の相互利用について提携契約を締結するなど風雲急の気配だ。有機ELはモバイル端末への普及加速を背景に2030年には年間4兆数千億円規模の市場が試算されており、関連装置や素材メーカーが市場で改めて注目されている。足もとは為替が1ドル=105円台後半で推移するなど円安が進んでいることも追い風となっているようだ。

■三菱マテリアル <5711>  3,205円  +321 円 (+11.1%) 一時ストップ高   本日終値
  三菱マテリアル<5711>が一時ストップ高。足もとで銅価格が上昇基調を強めていることが好材料視されているほか、米大統領選挙で勝利した共和党のトランプ氏が大規模なインフラ投資を政策に掲げていることが注目されている。同社は米カリフォルニア州に「米国三菱セメント社」を持ち、セメント製造から生コンクリート・骨材事業までを手掛けている。米国でインフラ投資需要が盛り上がることは、同社にとりプラス材料と見られている。なお、9日に中間決算の発表を行い17年3月期業績予想を下方修正したことに対する反応は限定的だった。

■コマツ <6301>  2,413円  +233.5 円 (+10.7%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>といった建機株が急騰。米国のトランプ次期大統領は経済成長率を3.5%に引き上げることを目標とし、積極的なインフラ投資を実施することを掲げている。9日のニューヨーク市場でキャタピーラーの株価が前日比7%高と急伸していることも連想買いを呼んでいる様子だ。

■三井不動産 <8801>  2,479.5円  +228 円 (+10.1%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株が急伸。東京株式市場の反騰の流れに乗っているほか、米国の次期大統領に決まったトランプ氏は「不動産王」として知られていることから、不動産株はトランプ関連株として市場の注目を集めている。トランプ氏は大規模減税の実施などを公約に掲げており、米国経済の成長加速は世界的なデフレ懸念払拭につながるとの期待感が出ていることも不動産株には追い風となっている。

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