【経済】「トランプの真実」~次期米大統領ドナルド・トランプの本当の姿を伝える良書
アメリカ大統領選挙は大方の劣勢の予想を覆し、ドナルド・トランプ候補が勝利した。
この人物については、さまざまなコメントが“暴言”として話題を呼び、熱狂的に支持をする人たちが存在する一方で、多くの人々から批判的な目を向けられている。
第45代アメリカ合衆国大統領に選出されたこの男は、なぜ嫌われ、そして期待されるのか?
彼が大統領に就任することで、アメリカ、世界、そして日本はいったいどうなるのか!?
世界のパワーバランスは崩壊することになるのか?
ジョージ・ビーム著、大友香奈子訳による書籍『トランプの真実』には、様々なフィルターを通して伝えられている次期大統領の「真実の姿」が描かれている。
著者のジョージ・ビーム氏は、これまでマーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ジョブスなどの著名人を題材にした著作を数多く世に送り出してきたノンフィクション作家。
彼は2016年初頭の原著(TRUMP TALK: DONALD TRUMP IN HIS OWN WORDS)執筆時点でこう予言していた。
「最後に笑うのはトランプだ! もう一度言う。彼を批判する人たちは彼をみくびっている。トランプは“タフな話”と“アメリカ第一主義の政策”で、この国の病気を治せると確信している」(ジョージ・ビーム、本書より)
トランプの真実の姿を客観的に捉え、分析した第1章から、トランプの「政治」「ビジネス」「自分」についての150以上の発言を取り上げ、その真相に迫る第2章以降まで、本書は非常に読みやすい筆致で、ていねいに綴られている。
トランプ大統領誕生が決まった今、もっとも旬で、なによりも注目すべき書籍だと言っていいだろう。
『トランプの真実』ジョージ・ビーム著 大友香奈子訳
(実業之日本社刊・本体1200円+税)
《FA》
提供:フィスコ